
キングダム 26
原泰久
週刊ヤングジャンプ
武功よりも支えてきたことへの自負。<秦将>騰の力の源とは
王騎が亡くなってから残党軍を率いる騰が初めて表舞台に出てきます。 その強さに<楚将軍>臨武君は打ち取られます。 これだけ強かったら、王騎から独立して独自の部隊を持ってもいいんじゃないの?と思いましたが、 騰が臨武君に発した言葉に騰の誇りが感じられました。 誇りは人それぞれで比較できないものですが、 騰を「王騎の副官止まり」と見下した臨武君はこの時点で負けていたのかもしれません。 自身の内面を見せない騰の本心を知ることができ、私も誇らしく思いました。
2投稿日: 2016.07.18
キングダム 36
原泰久
週刊ヤングジャンプ
囚われた河了貂。信にとっての貂、貂にとっての信とは?
魏軍との乱戦の中、貂が敵に捉えられてしまいます。 動揺し羌瘣にまであたる信にメンバーの1人が 「河了貂はお前に女なのか?」と聞きます。 それに対し、信はメンバーに貂への想いを伝えます。 そして、貂も敵将凱孟に信への想いを伝えます。 信も貂も自分の信念を話すことはありますが、 相手に対する想いを話すことはめったにありません。 そこには打算ではなく、本心から出た言葉であり強さがあります。 そして、こんな戦乱の中だからこそ貂の願いが実現されればと思います。
5投稿日: 2016.07.18
キングダム 29
原泰久
週刊ヤングジャンプ
中華最強決定戦!<楚の巨人>汗明に挑む蒙武、覚醒の時
見どころはここしかありません。蒙武と汗明の戦いです。 汗明は過去に六将の1人を破ったこともあり、中華にその名を知らない者はいません。 蒙武と汗明の戦いは周りの者が手出しできないほど激しい物であり、 知恵も技術も必要ないまさしく『力と力の勝負』です。 そこには国のためよりも、自分が1番強いというプライドをかけた戦いが根底にあります。 汗明を倒した後も襲い掛かる敵を薙ぎ払うその強さに「覚醒したな」と思いました。 #これ以降、私の中で蒙武は必ず勝つ神様的な存在になりました。 そういえば、王騎は死ぬ前に[秦国を代表する武人になる]と蒙武へ伝えていました。 もしかしたら蒙武は王騎のメッセージを忘れずにこの戦いに望んでいたのかもしれません。 死してもなお秦に影響を残す王騎の偉大さを考えさせられます。
5投稿日: 2016.07.18
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎夏海
ダイヤモンド社
マネジメントってこんなに簡単に理解できるんだ!
マネジメントと聞いたら、課長や部長など会社の管理職の仕事だと思っていました。 でも、この本はマネジメントの考え方を会社という世界から高校の部活という世界に組み込んでいます。 「高校の部活と会社を一緒にするな」と思うかもしれませんが、 マネジメントの考え方は共通しているので会社の仕事でも十分役に立ちます。 ビジネス書の枠組みに入っていますが、 小説のように1つのストーリーになっているので読みやすいです。 本格的なビジネス書のような説明くささは全くありません。 ビジネス書でなく、小説orライトノベルを読むくらいの感じで初めてください。
3投稿日: 2016.07.17
ゴブリンスレイヤー2
蝸牛くも,神奈月昇
GA文庫
全滅の危機!ゴブリンを前にして退却するゴブリンスレイヤー
今回はいつもの町でなく、 水の都というかなり大きな街でのゴブリン討伐になります。 街の下を流れる下水道をいかだに乗って襲い掛かってくるゴブリン。 逃げたゴブリンに気付かれないように後をつけるも、罠にかかり、 女神官の肩が食いちぎられ武器も底をつくなど今までで1番ヤバイ状況です。 物語の前半がのほほんとしていたので、この急展開ぶりには驚きです。 再戦では粉塵爆発を使うなどやりたい放題! 戦うたびに新しい攻撃方法を試すゴブリンスレイヤーの探求心には脱帽です。 #次の戦いではどんな策を練ってくるのか楽しみでたまりません!! 1巻と違ってパーティーで動くようになってから、 ぶっきらぼうな性格にちょっぴり変化(相手を気遣うなど)が出てきました。 次巻ではゴブリンとの戦いだけでなく、メンバーのバックグラウンドなどが書かれたらなぁ~と思ってます。
8投稿日: 2016.07.17
ゴブリンスレイヤー
蝸牛くも,神奈月昇
GA文庫
登場人物に名前がない!こんなのあり?
主人公はゴブリンだけを倒す者「ゴブリンスレイヤー」。 名前は分からず「ゴブリンスレイヤー」と呼ばれています。 ちなみに、他に出てくる「女神官」「受付嬢」「エルフ」「牛飼い娘」なども 職業や種族名で呼ばれ全員名前がありません・・・。 これで会話が成り立つのかと思っていましたが、テンポよく進んでいくので違和感はまったくなし! #名前がないのには意味があるのか?、何か知られてはいけない謎があるのか?楽しみです。 お話はタイトル通り最弱と言われるゴブリンをひたすら倒す物語です。 でも、この作品のすごいところはゴブリンをただのモンスターでなく、 1つの種族としてとらえているところです。 ゴブリンの生まれ方、人間との戦いで学習し賢くなるゴブリン、 部下のゴブリンを従え世界征服を狙う王(ロード)と言われるゴブリンなどなど。 初心者の冒険者を幾度となく返り討ちにしているので侮れない存在です。 #今後、このゴブリンの生態系がどんな広がりを見せるのか楽しみでもあります。 なお、ダークファンタジーと書籍説明に書かれていますが、そんなにダークではありません。 ミステリー作品を読んだことがある人なら全然大丈夫! ミステリー作品の方がよっぽどダークです。
9投稿日: 2016.07.12
大日本サムライガール 1
佐藤健悦,至道流星
チャンピオンRED
突然ですが、質問です。「政治家の仕事って何でしょうか?」
答えは「テレビにでること。法律を作ることではない」 日本の将来を憂う少女「神楽 日毬」が元広告代理店の織葉颯斗の力を貸りて 政権をとるお話です。 でも、話の流れは政治ではなく、アイドルとしてデビューする方向で進むことに・・・。 この話の流れに「何で?」と思う人は1行目をご覧ください。 名前が売れることでのバッシングや潰しなど2人に降りかかる世間の洗礼。 これらに屈服せず、まっすぐ進む日毬には清々しさを感じます。 政治に興味がなくても十分楽しめますので、ご安心を! 日毬は高校生で日本を良くするなら独裁政権もやむをえないと考える子ですが、 恥ずかしがりやで自分の気持ちを素直に表現できないかわいらしい一面さもあります。
2投稿日: 2016.07.09
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか10
大森藤ノ,ヤスダスズヒト
GA文庫
英雄になれなかった少年。10巻はまさしく現実世界の縮図
------------------------------------------------------------------------------------------------ 「人間とモンスターとの共存」:これは著者がダンまちを書き始めた時からやりたいと思ったテーマだそうです。 ------------------------------------------------------------------------------------------------ 金銭欲に飢えた人間からウィーネを守るために戦うベル。 町を守るためにモンスターと戦うロキファミリア。 ウィーネを守るためにロキファミリアと対峙するベル。 ベルとロキファミリアの対峙はどちらが正しいと判断することはできません。どちらも正しい行動だと思うからです。 2つの正しい選択の中で、どちらか片方につくと、もう片方から非難される。 もはや私たちが生きている世界と同じです。 誰からも称賛されるのが英雄だと私は考えていますが、 ベルがとった行動は英雄とは程遠い結果になったと思います。 でも、ベルにはここで潰れてほしくないです。 私は英雄を目指すベルよりも仲間を大切にするベルが好きなので。 なお、今巻では様々な謎が解けます。 ・ガネーシャファミリアの館の名前「アイアムガネーシャ」 ・迷路のようなダイダロス通りが出来たきっかけ ・ロキファミリアが探していたダンジョンに通じる2つめの道 ※外伝を読んでいる人は知っている人は何のことか分かるかと。
5投稿日: 2016.07.06
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか5
大森藤ノ,ヤスダスズヒト
GA文庫
ベルに漢道(おとこどう)を教える神、ヘルメス参上!
中層に取り残されたベルたち。 ポーション無し、マインド無し、満身創痍のベルたちに 息する暇もない敵との戦闘が襲い掛かります。 そんな中でも仲間を絶対に見捨てないベルに心打たれます。 これだけだと話が暗くなりますが、 神ヘルメスが出ることで明るくなってしまいました・・・。 ヘルメスはベルを覗きに誘うなど漢(おとこ)としての道を教授します。 これだけだと、軽い神だと思いますが、 飄々(ひょうひょう)としてどこかつかみどころがなく、 本当は何を考えているかよくわかりません。きな臭さを感じます。 私の中ではこのキャラクター絶対今後も出てきます! だって、場の雰囲気を一気に逆転できるパワーを持ってますから!!
6投稿日: 2016.07.06
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光(2)
小笠原智史,隅沢克之,矢立肇,富野由悠季
ヤングエース
【驚愕の事実】ウーフェイは既婚者!そして何故シェンロンガンダムをナタクと呼ぶのか?
これにはビックリしました。 だってウーフェイが結婚していたんですよ! さぞかし幸せな結婚生活を送っていたのかなと思っていましたが、 若さと性格のせいかかなり冷めた生活だったみたいです・・・。 でも、相手のことを卑下したりせず、反対に敬意をもって接していたと思います。 だって、それがウーフェイがシェンロンガンダムをナタクと呼ぶわけだから。 知られざるパイロットの一面 W(ウイング)の世界がまた1つ広くなりました!
3投稿日: 2016.07.05
