
氷菓
米澤穂信
角川文庫
題名が意味深
アニメ第1話を観て購入。北村薫の円紫師匠シリーズや「ビブリア古書堂」と同じく日常の謎を追った推理もの。各章で1つの謎を解いていくのだが、通しで古典部の謎に繋げるあたりはうまい。無駄のない伏線の張り方と回収は、さすがミステリ作家、文章も簡素なのであっという間に読めてしまう。日常系ミステリが好きならお勧め。主人公の一人、千反田えるにはイラッと来る時もあるが、確かにアニメ向きではある。。。
2投稿日: 2013.09.24
HEARTBEAT
小路幸也
創元推理文庫
やられた。。
切なくて悲しい話だ。相変わらず悲惨な設定なのに読後感は悪くない。しかし今回最後に明かされる真相には正直驚いたのと同時に反則だろう~と唸った。振り返ってみると端々にヒントらしきものはありましたが、うーんこれってミステリーではなくファンタジーだったのねというやられた感でいっぱいになった。でも面白いのでグイグイいけます。
2投稿日: 2013.09.24
東京バンドワゴン
小路幸也
集英社文庫
ドラマになるのね
昭和のお茶の間ドラマそのまんまなのでこのままでもドラマ化できる本作。核家族化した現代ではフィクションの世界でしかありえない設定ではありますが、つい数十年前には当たり前にあった生活。各人の問題を家族の問題として解決する各エピソードはうまく行き過ぎる感アリアリなのだが、昨今の辛く苦い作品が多い中ではアリでしょうと思わせる力がこの物語にはある。LOVEが溢れているからね。
2投稿日: 2013.09.24
空飛ぶ広報室
有川浩
幻冬舎文庫
広告宣伝費に換算するといくら?
あとがきにもあるように本作品自体が自衛隊の広報になっているので、隊の中の「普通の人々」がわかるように描かれている。作者の最近の作品は、現実とリンクしたお仕事小説が多いが、扱うネタが「下手打てないもの」なのであまりドラマチックにできないなど小説としては盛り上りに欠ける点は否めない。あと気になるのが「リアル鷺坂さん」が今回のドラマ化で航空機や基地、高射砲など毎回バンバン登場している点を見て広告宣伝費に換算するといくらになると考えているのかが気になるww
0投稿日: 2013.09.24
ミレニアム2 火と戯れる女(上・下合本版)
スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,山田美明
早川書房
2巻もやはり面白い
前半は(上巻)は、1日=1章ペースだったのに後半(下巻)部分に来ると1日で読んでしまった。事件の真相がリスベッドの過去につながっているので捜査が進むに従って壮絶な人生が明らかになる為、次が知りたくて読むのを止められない。しかしリスベッド、男前すぎ。ミカエルが可愛く見えるもんなあ。クリフハンガー状態で終わってるので3巻なるべく早く読まないと。。。
0投稿日: 2013.09.24
ロスジェネの逆襲
池井戸潤
ダイヤモンド社
ドラマのその後
読み始めたらやめられず半日で読了。本作ではいままでも見え隠れしていた半沢の真意が語られる。「誰のために仕事をするのか?」、「正しいことを正しいといえる組織」など今後彼がどこを目指そうとしているのかがわかって面白い。銀行という組織のなかで人事という常識が通用しない半沢は無敵か?さらなる続編も楽しみだ。
3投稿日: 2013.09.24
