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yakitoriさんのレビュー
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  • 鉄腕バーディー(20)

    鉄腕バーディー(20)

    ゆうきまさみ

    ヤングサンデー

    いきなり完結の最終巻、第20巻

    ついに正体がばれてしまったつとむ&バーディー。 実際は、ばらしたというほうが正しいが前巻でのフラストレーションが溜まっていただけに変身してからの戦いは爽快だ。まあ早宮や須藤がいるため、大立回りができないのは仕方ないですけどね。 しかし連載雑誌の休刊でのいきなりの最終巻という急展開。なかなか本筋の話(レビとの戦い)にいかないもどかしさはあるものの最近では正面切ってのSF漫画がめっきり減っているだけにスピリッツへの移籍は素直に喜びたい。話は、この巻からの続きになるとは思うが正体を知られたつとむ&バーディーは、今後どのように戦っていくのか、興味は尽きない。

    1
    投稿日: 2013.09.29
  • トライガン・マキシマム(14)

    トライガン・マキシマム(14)

    内藤泰弘

    ヤングキングアワーズ

    遂に完結、SFガンアクションの最終巻

    いろいろ意見は出るでしょうがおおかた予想していた通りの結末に私的には満足しております。まあ、めぐりめぐって、元のサヤ。ってことで何も変わってないのですがね。レムが最後に言った「ナイブズを孤独にしないで」が二人の最後を物語っているわけで・・・。 しかし、長かったなあ。「トライガン」1巻読み始めてから約12年か・・・・・感慨深いです。 一時は、連載途中で終わってしまい、どうなるかとヤキモキしましたが「マキシマム」として復活してアニメにもなったしね。 とにかく作者にはSFガンアクションというなかなか商業的には成功しないジャンルでよくぞここまで描いてくれましたとお礼を言いたい。ありがとう! ※最終巻の表紙いいね、ヴァッシュらしくて。

    3
    投稿日: 2013.09.29
  • ロスト・シンボル(上)

    ロスト・シンボル(上)

    ダン・ブラウン,越前敏弥

    角川文庫

    いつもと同じ

    今回も同じパターン。暗殺者、被害者、ヒロイン(被害者の娘か肉親)登場で暗殺者の魔の手から逃げながら提示された謎を観光名所をほぼ一日か二日の超特急で巡る。違っている点が、登場人物に過去を回想させながら現時点での問題を結びつける表現が多い事とラングトン教授にいつもの切れがないこと。畳み掛けるようなある種独善的、飛躍的推論がないことかなあ。。。。まあまだ序盤なのでこれからいつもの調子がでてくるのかもしれれませんが。

    0
    投稿日: 2013.09.29
  • 宇宙軍士官学校―前哨―1

    宇宙軍士官学校―前哨―1

    鷹見一幸

    ハヤカワ文庫JA

    一味違うミリタリーSF

    世界観やキャラ設定は今まであったSFと同じなので頭になじみやすい。本作の面白さは、オーバーテクノロジーの対価として売るものがないなら、人を出せという現実的な設定についてである。しかも頭が固い大人よりも柔軟な若い人をというあたり、研修するなら染まっていない人間の方が良いという組織論とも被り、昨今の欧米ミリタリーSFとは一味違う味を出している。さらに若い部下が入ってからの展開が楽しみ。

    1
    投稿日: 2013.09.29
  • トッカン 特別国税徴収官

    トッカン 特別国税徴収官

    高殿円

    ハヤカワ文庫JA

    微妙かな

    仕事小説というよりキャラ小説。その為、感心するような脱税のトリックだのエピソードはないので肩透かしにあった気分。主人公のキャラ盛りすぎのせいで共感できず、本人が感情むき出して物語るので冗長な部分が多かった。もう少しコンパクトにまとめてもらえれば読みやすかったと思う。まあよくも悪くもラノベらしい作品。ハヤカワ文庫JAぽくない。

    0
    投稿日: 2013.09.29
  • 二重標的 東京ベイエリア分署

    二重標的 東京ベイエリア分署

    今野敏

    ハルキ文庫

    東京ベイエリア分署の第一弾

    安積警部補シリーズは前回文庫化されたケイブンシャ文庫の「虚構の標的 」からでシリーズ最初の今作品を探していたが見つからなく、ハルキ文庫で復刊されるということでやっと手に入れることができた。この小説は、今野敏の警察小説の原点でも言うべき作品で安積警部補を中心に東京湾臨海署を舞台に日々起こる犯罪を描いていますが、当時の推理小説には珍しく殺人事件だけを描いていない。短編集の場合、殺人事件を追わないものある。どちらかというと犯罪を描くよりもそれを追う刑事の方に重きを置いおり、警察機構の中での縄張り争いや派閥、上司部下の関係など読んでいて警察もサラリーマンなんだなあという事を実感する小説になっている。 今でこそこの手の小説が増えてきているが、88年当時の推理小説にはなかった点で読んでいて非常に新鮮でした。「警察小説」というジャンルも当時はなかったし。また主人公の安積警部補が部下や同僚との関係で悩んでいる姿は結構笑ってしまう。ハードな展開や謎解きを期待するより、警察官の群像劇小説として読むべきでしょう。

    2
    投稿日: 2013.09.29
  • 夜は短し歩けよ乙女

    夜は短し歩けよ乙女

    森見登美彦

    角川文庫

    森見ワールド全開の恋愛妄想ファンタジー

    一言で言えば「うる星やつら」の小説版?和製昭和初期ファンタジーとでもいいましょうか。とにかく不思議な小説。第一話を読んで面白いと思うかどうかがこの小説を好きになれるかどうかの分かれ目。現実と虚構をいったりきたりする主人公の煩悩ぶりがなんとも言えずおかしい。登場する人物も奇人変人とアクが強い人ばかりで人間技ではないことをやるあたりファンタジーと呼ぶしかないのですが。。。この奇人変人のなかには、どうやら作者の他の小説に登場する人物もいるらしくこの作品が気に入ったのなら他の作品も読んで森見ワールドに浸ってください。

    2
    投稿日: 2013.09.29
  • MM9

    MM9

    山本弘

    創元SF文庫

    山本弘が描く本格怪獣小説

    作者も書いているが世の中、真正面から怪獣を取り上げた小説が意外と少ない。しかも科学的というか合理的に説明している小説はほとんど皆無といっていい。今回、感心したのが怪獣の存在を「多重人間原理」を使って説明している。これを細かく説明するとこの小説の面白さが半減するのでここでは言いませんが、物理学の理論だそうです。興味がある方は、読んでみてください。 「怪獣災害は、自然災害と同じ」と某防衛長官も言っていましたが、現実世界でも怪獣災害は、やはり気象庁の管轄になるのですかね。基本、「気特対」は怪獣の分析や避難警報、命名などを行い、武力行使はもっぱら自衛隊にやってもらうのですが、怪獣の進路予測や避難勧告の間違いで世間からは予報が外れると非難されるというには、笑ってしまった。天気と同じ次元で語られているので・・・。 あと怪獣といえば街を破壊するのがお約束ですが、最終話以外はあまり大暴れしないので大規模な破壊や戦いを期待して読むと肩透かし食らうかもしれません。まあ逆にかなり強力な大怪獣が登場し「気特対」や自衛隊では対処できなくなり、そこはお約束のものが登場し戦いが展開します。ああ、これもこれ以上言うと面白くないので書けない。。。とにかく随所に「ウルトラ」シリーズへのオマージュが多々見られ、登場人物しかり、過去に倒された怪獣の事例しかり、まあ「気特対」の呼称事態が既にそうですからね。

    3
    投稿日: 2013.09.26
  • 寄生獣(1)

    寄生獣(1)

    岩明均

    アフタヌーン

    人間よ驕るなかれ

    食物連鎖の頂点に立つ人間が捕食される側に立つ。しかも相手は普段同じ人間に紛れていて捕食する際に人間から大きく逸脱しデフォルメされた捕食者になる(遊星からの物体Xばりに)というこのあまりにも漫画チックな設定とその後に行われる捕食シーンのグロテスクな描写との落差に初めて読んだ時は非常に怖かったのを憶えている。「この種を食い殺せ!」という指令をもったパラサイトが人間の脳から身体を支配して同属である人間を襲いだすという侵略+ホラー色の強い漫画で、当初は主人公の新一が脳を奪えなかったミギーと共存しながらパラサイトと戦うという単純な話だと考えていた。ですが物語の後半になるにつれ、新一が人間を守るという立場でパラサイトを倒すことに疑問を持ち苦悩したり、パラサイトにもかかわらず徐々に人間に近づいていく者や人間なのにパラサイトを擁護するもの、または捕食ではなく自分の快楽のために殺人を犯す人間を対比するエピソードを用意して勧善懲悪では割り切れない「人間」とは何かを問う非常に考えさせられる漫画になっている。とにかく人間のダークな面を描いており、その点では永井豪の「デビルマン」と相通じるものがある。

    1
    投稿日: 2013.09.26
  • ラスト・レター

    ラスト・レター

    笹本祐一

    東京創元社

    多くの作家にショックを与えたライトノベルの元祖

    リアルタイムで読んでいた身としては、「それはないだろ~」的な終わり方なので読了直後はショックを受けた憶えはある。当時のソノラマ文庫は、ジョブナイルに分類されていたのでバットエンドな終わり方をするものはまだ少なかったし、前作や本編前半のドタバタとのギャップもありすぎで、その唐突感に驚いた。ただこのラストが多くの作家(小川一水や有川浩など)に影響を与えていたということで、今回の復刊にいたったのであればそれはそれで喜ばしい事ではある。

    0
    投稿日: 2013.09.26