店員佐藤さんのレビュー
参考にされた数
169
このユーザーのレビュー
-
実例から学べる! 山の病気とケガ
野口いづみ / 山と溪谷社
トレッキングには必携
3
山で起こる高山病などを含んであらゆるトラブルの際に対応するための読み物。
爪の下の内出血からマメ、擦り傷、などの軽傷から、凍傷の対応や内科的な
トラブルまで網羅。
スマートフォンを持って山に入るなら…、これはあらかじめ購入、ダウンロードして
おくと安心だと思います。山に到着するまでの電車やバスでの移動中に全部
読んでおくのもおすすめ。山に入る直前だと、こういう話はすごくリアルに
感じられて頭に入りやすいかも。 続きを読む投稿日:2014.08.24
-
ヤマケイ山岳選書 テントで山に登ってみよう
宮川哲 / 山と溪谷社
テント泊の歴史からマナーまで
2
身の回りに山好きの人がいればよいのですが、独学でテント泊をしようとしたときに
先輩からもらえるであろうアドバイスを本で読ませてくれる感じの書籍。
昔のテントがいかに重かったのかという話から、現在のキ…ャンプブームはギアの
軽さから来ている、というのも納得。多くのキャンプ場(テン場と呼ぶのが今は
主流とのこと)が山小屋の管理の下に運営されていて、その際のマナーなどに
ついてもわかりました。
テント泊をしてみたいな、と、思ったときにこの1冊でかなりの知識を得ることが
できるはずです。 続きを読む投稿日:2014.08.24
-
猫は忘れない
東直己 / ハヤカワ文庫JA
50代半ばの俺
2
シリーズ12作目の作品で、2012年発行の作品になります。相変わらず携帯電話を持たないので何をするにも古いデスクトップPCを使うところになにやら親近感を持ってしまいます。Facebookなども登場して…きます。
もしかすると長編シリーズとしてはこれが最後の作品になるのか、今までと比べると「俺」の生業などの説明もなく、登場人物の紹介もほとんどないため初めて読むとなんだかわからない作品になるかと。ここまでの11作を読んでから最後の総仕上げに読むべき作品になっていました。
なお、この作品の後日談をJTの無料ノベルズで読むことができます。
60歳になった俺と、その後の登場人物達のその後の話が簡単に読めます。
「ススキノ探偵 シリーズ 番外編」などで検索してご覧ください。 続きを読む投稿日:2014.06.29
-
旧友は春に帰る
東直己 / ハヤカワ文庫JA
52歳の俺
1
小説1作目の「探偵はバーにいる」に登場するモンローが帰ってくる話。昔の飲み友達というだけで彼女を助け、その後にふりかかってくる災難、そして機転を利かせた対処に予想外のエンディング。シリーズの中でも1、…2を競う内容だと思います。これも映画化されて欲しいんですが、その前に小説1作目を映画化してくれないとだめかなぁ。
相変わらず携帯電話を持たないものの、PCの扱いには慣れてきて「ブログ」や「Youtube」なども登場。情報検索にサーチエンジンを使うシーンも多いのですが、それでもノートPCや携帯メールを使わないところに執念を感じます。
シリーズを全部読んでからここにたどり着くことをお勧め。 続きを読む投稿日:2014.06.26
-
探偵、暁に走る
東直己 / ハヤカワ文庫JA
50歳の俺
0
シリーズ9作目。前作『ライトグッドバイ』ではつまらない酒飲みの話が続きましたが、本作では愛される酒飲みとの話し。実に作品の1/3くらいが酒を飲み歩き雑談をしている内容で、この先どうなるのか?というもの…なんですが殺人事件が起きてからはいつもの俺が自分だけの正義を求めて活躍。シリーズ中、最大のピンチを迎えるモノの意外な人物の活躍で窮地を脱します。
相変わらず携帯電話はもたないもののパソコンを使って2ch.netで情報検索するなどだいぶ現代風に俺がなってきます。2007年の作品なのでADSL全盛期というところでしょうか。
劇中に登場するアードベックはそれほど高いウイスキーではないようですので、入手してから読み始めると良いかも。 続きを読む投稿日:2014.06.20
-
ライト・グッドバイ
東直己 / ハヤカワ文庫JA
49歳の俺
0
シリーズ8作目です。ついに俺がメールを使い始めます。刊行されたのは2005年の12月でお下がりのPCで一太郎を使っているとあるのでWin 3.1とかMS DOSを使っているのかも。
この作品は他のシ…リーズとはちょっと違った流れで話が進む作品。読んでて一番イライラするんですが(ストーリーがではなくて、登場する人物がすごいむかつくヤツなんです。)これが最後、どうなっちゃうのか読みたくて結局最後までつきあっちゃう様な話でした。
ちなみにこの作品の中で「サウダージ」というカクテルが登場します。20~30代の前半シリーズではとにかくスーパーニッカをがぶ飲みする「俺」なんですが、後半シリーズではカクテルの「サウダージ」を俺は開発して、それを札幌のバーで流行させようとして、あちこちで飲みまくります。ジンベースのカクテルでどんな味がするのか想像がつかなかったんですが、映画のBD発売記念で探偵バーが期間限定でオープンして「サウダージ」を飲むことができました。
さわやかな味のカクテルなんですが、アルコールはかなり強く、こんなの2杯も3杯も飲んだらすぐに酔っぱらって寝てしまいそう。相変わらず「俺」はお酒に強い。
高田に初めて恋人ができたり、相田が大変なことになるなど重要な作品です。 続きを読む投稿日:2014.06.12