
カナクのキセキ4
上総朋大,さらちよみ
富士見ファンタジア文庫
うーん・・・
前々から感じていましたが、出てくるキャラクタの考えや行動にまったく同意できません。一巻を読み終えたときにはカナクとユーリエがどんな人生を歩んだのかとても気になりましたが、正直、今は惰性で読んでいます。 ラスト一巻でこの思いを覆してくれることを願うばかりです。
0投稿日: 2017.03.31GOSICK PINK
桜庭一樹
角川書店単行本
面白かった
この巻を読むまで忘れていたけど、ヴィクトリカは一時、戦局を占う兵器として惨い目に会っていたんだった。 それを踏まえて考えると、ヴィクトリカは自由で活気溢れる街で一弥と暮らせている、それだけで十分幸せなんでしょう。 今回の物語の軸となるクリスマス休戦殺人事の真相も、悲しみよりも優しさに溢れていて、なんだか新大陸編の方向性を示しているような気がします。 今後もシリーズが続く限り、二人の幸せな姿を見守って行きたいと思います。
0投稿日: 2017.03.31GOSICK GREEN
桜庭一樹
角川書店単行本
ヴィクトリカと一弥の物語が読める幸せ
あれっ? アメリカ大陸に渡ってからまだ一週間も経ってないんじゃない? なのに事件に巻き込まれ過ぎ。二人に安穏とした生活は無理なのか?! もっと健やかで穏やかな日常を楽しむ二人が見たいけど、それだとタイクツだとヴィクトリカが騒ぎそうだし無理か。何にしても、せっかくヴィクトリカがデレてるんだから、一弥は少しは気付けよ!! この朴念仁!!!
0投稿日: 2017.03.31ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~
三上延
メディアワークス文庫
本にまつわる謎を楽しませてもらいました
シェークスピアのファーストフォリオ。シェークスピアの戯曲を読んだことはありませんが、価値があることは想像に難くありません。最後を締めくくるのに相応しい壮大な題材でした。複雑な事情を抱えた人物が多かったですが、そこにも決着がついたし、怪我は完治しておりませんが一応の大団円を迎え一安心。お疲れ様でした。
2投稿日: 2017.03.31作家の収支
森博嗣
幻冬舎新書
作家を一職業として考えられるようになりました
タイトルに偽りなく、作家が自らの著作でいくら稼いでいるのか、収入について原稿料から印税は元より講演料やテレビ出演に至るまで隠すことなく赤裸々に綴っています。それに対して支出は、極論、紙と鉛筆があれば文章は紡げるので少ないのは分かりますが、作家として生計を立てるにはある程度の知識や経験が必要になるので、今までの人生の総額と言えなくもないでしょうね。 何にしても、職業の一つとして、どれぐらいの売り上げがあって、どらぐらいの間隔で作品を発表して行けば作家として生計を立てられるのか。考えたこともなかったことを具体的に考えられるようになったのは、見聞が広がった気がします。
3投稿日: 2017.02.23宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議
吉田たかよし
講談社現代新書
宇宙生物学の偉大さを垣間見ました
タイトルに惹かれて買ったのですが、著者が吉田たかよし氏と知ってビックリ。 タレント活動している医師の本なんて期待できないと思ったのですが、読んでみて更にビックリ。 とても分かり易い言葉で地球という惑星で生まれた生物が持つ性質の必然性を解いていて、とても面白いです。 どれだけの人が同じ分野で研究をされているのか分かりませんが、生命の誕生や進化について答えを導き出すのは宇宙生物学なのかも。
0投稿日: 2017.02.23宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
村山斉
幻冬舎新書
素粒子についてこんなに分かり易く書かれた本は他にないのでは?
そうか、この本は「素粒子物理学で解く宇宙の謎」が主題だったのか。 「宇宙が何でできているのか?」が主題の本だと思っていたので、大半が物質について分かったことの説明だったことが残念だったのですが、残念なのは早合点して本書を手に取った自分でした。 ま、それはそれとして、素粒子についてこんなに分かり易く書かれた本には初めて出会いました。 ミクロな世界に興味はあるけど何から読んでいいか分からないって人は、本書を選んでおけば間違いないでしょう。
1投稿日: 2017.02.23へんな星たち 天体物理学が挑んだ10の恒星
鳴沢真也
ブルーバックス
入門書としてはちょっと難解だった
以前何かの本で星の進化について読んだはずなんですが、「聞き覚えがある単語が出てくるな」程度しか記憶に残っておらず、ここに出てくる星の面白さを十分に理解できていないのが悔しい。 興味深い内容だったので、星の進化について復習してから読み直したいと思います。 でも、藤原定家が見たという超新星爆発の後を現在では星雲として見ることができるという事実には浪漫を感じずにいられません。
2投稿日: 2016.11.20万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉
松岡圭祐
講談社文庫
大団円で満足ですが・・・
万能鑑定士Qの最終巻ということで楽しみだったのですが、長編だけ読んでいる読者は置いてきぼりな内容だったのが少し残念。 でも、莉子と小笠原が期待していたとおりの関係になる行く末を読めたのでそれだけで十分かな。
3投稿日: 2016.11.20生命はなぜ生まれたのか 地球生物の起源の謎に迫る
高井研
幻冬舎新書
生命は海底で生まれたのか?
生命を作ったのは自然進化なのか? 神が創り賜ふたのか? 宇宙から飛来したのか? 証拠がみつからないのでいろいろな説がありますが、本書では深海熱水孔周辺で生まれたであろうという説を素人にも分かりやすくまとめてあります。 何度も生まれては死に絶えた数多の「一発屋生命」の中から、我々人類に繋がる進化を遂げた唯一無二の「オリジン生命」がどこかに居たことは間違いありません。 専門的な単語が出てくるのでどこまで自分の知識として吸収できているか分かりませんが、少なくとも「オリジン生命」の誕生プロセスが解明される日が生きてるうちに訪れるといいな。 と考えられるようになりました。
2投稿日: 2016.08.25