まさしさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~
三上延 / メディアワークス文庫
栞子さんの印象が変わった
7
栞子さんが抱える母と同じ衝動に対する不安と大輔との関係に一応の決着がついて一安心。
何ですが、今まで栞子さんの本が好きというところも容貌も素敵だと感じていたのに、この巻を読み終えたら、惹かれる大輔よ…りも辞めていった歴代のバイトたちの気持ちに同意したくなった。
大輔のフィルターを通して見ない栞子さんは、印象がガラリと変わるもんだ。恋は盲目とはよく言ったものです。 続きを読む投稿日:2014.04.20
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科学するブッダ 犀の角たち
佐々木閑 / 角川ソフィア文庫
タイトルのとおり「なるほど、科学と仏教は共通点があるんだな」と膝を叩くこと請け合いです。
5
内容の大半は科学の説明に割かれていますが、面白いのは仏教の説明に入ってから。
ブッダは、悟りを啓いたけどあくまで普通の人だという説明はフラットに宗教と向き合う距離感を保ってくれるし、仏教が何故こんなに…多種多様な宗派に枝分かれしているのか? という発端の考えについても、とても合理的な理由があって親近感が持てます。
褐色の恋人で有名なスジャータさんが、実は、ブッダの命の恩人だったり、大乗仏教の経典の内容はブッダの言葉ではないと結論が出ていたり、トーマス・ヤングは言語学にも顔を突っ込んでいたり、面白いエピソードも満載で楽しめます。 続きを読む投稿日:2014.02.04
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神が愛した天才数学者たち
吉永良正 / 角川ソフィア文庫
とても濃密な一冊
5
そんなに厚い本じゃないのに読み終えるのに一ヶ月かかった。それぐらい濃密です。
濃密過ぎて私が内容を覚えるには何度も読み返す必要があります。が、この本は意欲的な中学生向けに書かれた本だそうです。その内容…を一読で理解できない大人って一体・・・ 続きを読む投稿日:2015.03.07
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怨霊になった天皇
竹田恒泰 / 小学館文庫
恨みを持って憤死した人物は怨霊になる
3
いかにして死者が怨霊となり、生者がいかにして陥れた人物を恐れたのか、そのメカニズムを論理的に解き明かすロジックが面白かった。
投稿日:2013.12.11
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万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉
松岡圭祐 / 講談社文庫
大団円で満足ですが・・・
3
万能鑑定士Qの最終巻ということで楽しみだったのですが、長編だけ読んでいる読者は置いてきぼりな内容だったのが少し残念。
でも、莉子と小笠原が期待していたとおりの関係になる行く末を読めたのでそれだけで十分…かな。 続きを読む投稿日:2016.11.20
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塩の街
有川浩 / 角川文庫
世界を救うのは愛なのか
3
自己犠牲を肯定する気はありませんが、愛する人のためならその身を投げ出す、という考えには頷けた。
この作品がラノベの小説大賞受賞作というから、ラノベも捨てたもんじゃないね。投稿日:2013.10.18