
最高の離婚(上)
坂元裕二,百瀬しのぶ
フジテレビBOOKS
ドタバタお離婚劇…
ドラマのノベライズ版。 話しは全然違うけど、さんまの 「男女7人○○物語」シリーズを 思い出した。 数組の男女が織りなす離婚 ゴタゴタ物語的な。 主人公・光生のめんどくさい性格 がわざわいするかのように見えて、 結局は登場人物すべてがかなり めんどくさい人たちばかりという。 でもこの作品を読んでると、 自分もいつ離婚してもおかしく ないような気がする。 なぜかというとこの人たちより、 僕はさらにめんどくさい性格 だから【笑】 上巻終わり際、少しずつ登場人物 の心境の変化が見えていたので、 下巻に入りドタバタ感がどうなって いくかが楽しみです。
0投稿日: 2021.04.18高校事変 X
松岡圭祐
角川文庫
最終決戦間近か…
現時点で全10巻中、絶体絶命の 危機を迎える優莉結衣。 かつて日本中を震撼させた半グレ 集団のボス優莉匡太のDNAを 色濃く継ぐ長男架禱斗。 高校事変史上、最悪にして最強の 男といかにして戦うこととなるのか。 はぁ、ドキドキしたぁ。 今回の結衣は、これまでの話しの 中で最もボロクソにやられます。 あれ?主人公なのに、ひょっとして このまま死んじゃうんじゃないの? ってくらいのレベルにコテンパンに やられまくってしまいます。 次巻が最終巻になるかもしれない 雰囲気。 いやいや現政権の話しといい、 相変わらずの時事ネタ。 最終決戦が待ち遠しい。
0投稿日: 2021.04.04失楽園(上)
渡辺淳一
講談社文庫
禁断の恋…
昔、役所広司と黒木瞳主演の 映画を観た記憶があり、かつ、 アニメ幽遊白書で妖狐蔵馬こと 南野秀一が教室内で女生徒と軽い 会話をしつつ、片手に持っていた本。 それが「失楽園」だった。 まぁ南野秀一の失楽園は、イギリス の17世紀の詩人、ジョン・ミルトン のものだったかもしれないが汗 単に僕が読み始めたきっかけが それだったという僕個人的な話し。 本題に入り、まぁまぁこれは何と 言ってよいものか、官能小説でも あり純愛小説だとも言えるのか。 禁断の恋愛とは、こういう具合に 堕ちていくという反面教師的な バイブルになりつつ、下巻へと 続いていく感じです。
0投稿日: 2021.02.06失楽園(下)
渡辺淳一
講談社文庫
死を超越する愛欲の果てには…
お互いの家族、職場、人間関係を めちゃくちゃに貶めながらも、 禁断の愛を貫いていこうとする 年の差不倫の久木と凛子。 上巻では、世間の不倫とはこんな 感じか?と思わせてきたが下巻に なりその禁断の愛欲は、死をも 超越する文学、哲学または宗教的な ストーリーに展開されていく。 登場人物の久木とは同世代にあたる ので、この絶倫具合が ややうらやましいやら何やら、 自分でも途中よくわかんなくなる。 終盤は加速度的に「死」へのこだわり が進みすぎて、馴染めなかったが 上下巻をサクッと読んでしまった。 結果、自分は普通に人生を全う したいと思えた。
0投稿日: 2021.02.06バベル
福田和代
文春文庫
頭に入ってこない…
ズバリ、ムダに長い。 途中の繋ぎ的な話しが冗長過ぎて、 まったく読書欲が湧いてこなかった。 コロナ禍で読んだので、今の世の中 と通ずるものがあり多少興味深く、 滑り出したものの結局は読者に訴え たいことが伝わってこなかったなぁ。 終盤戦でアホな総理がボロを出して きて、あぁこういうことになるのかと 何とか読み終えたが。 コロナ禍によりインドア生活が 続いたにもかかわらず、最後まで 冴えない作品だった。 福田和代さんの本にしては残念な 作品でした。 題材は悪くないんですけどね。 半年がかりで読み終えたので、 次は通常速度に戻った読書をしたい。
0投稿日: 2021.01.23ガンルージュ
月村了衛
文春文庫
極笑のエンターテイメント…
久々に再読。面白かったぁ。 初読みの時は韓国特務工作員 キルとの死闘がもっと長く 感じたけど再読すると、そこまで 死闘でもなかったな。 それにしても、この作品の主人公 は一見すると、祐太朗のお母さん で元公安の律子だが。 よくよく読み返せば、先生であり 日体大出の美晴だな。 なにしろ彼女にかかれば グレネードランチャーの弾は ホームランかっ飛ばすは、 幸運の女神であるは、 そしてスタイル抜群ときたもんだ。 それでいて本人はケロッとして 自覚がない。 緊張感ある戦闘シーンの中、 随所に美晴の幸運の大活躍で ニヤリとさせられる。 また内容忘れた頃に再読したい 逸品ですね。
0投稿日: 2020.09.28高校事変 VIII
松岡圭祐
角川文庫
優莉結衣に魅せられて…
これまでの巻の伏線を、シリーズ 8作目にして今回、次々と回収 してきました。 よく作り込まれてるよなぁと、 ただただ感心します。 本作では、あまりにも強すぎる 主人公・優莉結衣、唯1人を抹殺 するために、 究極のリーサル・ウェポンと 言える「原子爆弾」までもが 登場します。 相変わらずの結衣の、その場に あるものすべてを殺戮兵器とする 技能知識。 食べ物で例えれば地産地消。 あれだけの泥仕合でありながら、 ラストにはフワリとそよ風が 吹いた的な気持ちになるという 摩訶不思議さ。 それでいてさらなる続編の ニオイ。 読者も結衣の仲間になること 必至です。
1投稿日: 2020.08.29高校事変 VII
松岡圭祐
角川文庫
逆転満塁ホームラン…
読み終えるのがもったいなくて チビチビ読んだにもかかわらず、 おもしろ過ぎてハラハラして サクッと読み終えちゃった。 今回も刊行の速さに比例し、 時事ネタ満載。 まるで2、3日前に書いた くらいなレベル。 1巻の話しより前の事案の 回想シーンもあり、お得意の 戦闘場面が少ないのか?と 思ったら、後半続々と 猛烈なる戦闘が繰り広げられる。 舞台の甲子園で、まさに9回裏 ギリギリの大逆転劇。 しかもまだまだ話しは続く。 予測はしていたが結衣の 異母兄弟姉妹で、半グレ集団の 残党である新キャラも出現。 あわわ、一体どうなることやら。 読み終えたばかりですでに、 次巻がとっても待ち遠しい。
0投稿日: 2020.05.27竜巻ガール
垣谷美雨
双葉文庫
竜巻ガールを含む短編集でした…
作者のデビュー作、表題の竜巻 ガール1本立てかと思いきや。 他、旋風マザー、渦潮ウーマン、 霧中ワイフと4本立ての短編集 でした。 僕の読書嗜好は読み応え重視の ため、短編集は不得手なのですが 読み出してみたら4本とも なかなか嫌いじゃない。 女性の中の弱さを見せつつ、 「したたかさ」も表現してる。 竜巻ガールの主人公ガン黒ギャル 涼子においては悪女極まりない上、 ガン黒なのに化粧落とすと誰もが 振り返るような美人ときたもんだ。 想像しにくい、ありえねぇ。 まぁ、作り話と理解してるんです けどね。 個人的には、竜巻ガール以外の 3話の方が段々面白くなっていき ました。 全体的に作風が好みの作者さんです。
0投稿日: 2020.05.15ラストチャンス
勝目梓
角川文庫
これってチャンスなの?…
仲間に裏切られ行きずりの別荘に 逃げ込んだ銀行強盗殺人犯タカと マツの2人組。 別荘の持ち主である予備校講師の 石川。 石川は妻と娘を凌辱された挙げ句に。 と、まぁ正直あまり心に響いて 来ないストーリーだったな。 犯人のかたわれのマツの思想が ちょいちょい出てくるけど、 何か後で展開あるのかと思いきや、 思想だけで終わったし。 タカもやる事が支離滅裂だし。 そもそも離婚を考えている石川が 妻と何故別荘に行く必要があるのか。 そこに何故娘のあゆみとその友達が 来る必要があるのか矛盾だらけ。 ラストチャンスと題するも、 ラストは突然終了でした。 あら?って感じで、おしまい。
0投稿日: 2020.05.10