
宇宙入門 138億年を読む
池内了
角川ソフィア文庫
内容濃く深い
例えば銀河の渦が縄文土器の渦模様まで話が及び「なんじゃこの脱線具合は!」と思ったりするのだが、しっかりとつながりがあり、たたみこんでくる。その知識量の豊富さに圧倒される。タイトルなどから初心者向けの軽い本かと思っていたが、大間違い。初心者から上級者まで読めば読むほど味わい深い書物と感じた。
0投稿日: 2017.03.16いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)
竜田一人
モーニング
マンガにしてくれてありがとー、日本のために作業していただいている方々に感謝!
正直福島に特に興味あるわけではないので、この本に出会わない限り知ることのなかった内容。以外にも大変面白く読むことができました。 日本のためにコツコツと大変な思いをされていることを知り、それに比べて自分は?と身が引き締まる思いがしました。 とにかく教えてくれたマンガ家に、そして何より現場の方々に感謝!感謝!感謝!
1投稿日: 2016.04.15元素周期表で世界はすべて読み解ける~宇宙、地球、人体の成り立ち~
吉田たかよし
光文社新書
長年の謎がようやく今解けた感じです
周期表は誰がどう使うんだか良く分からないでいたけど、ようやく見方が分かって面白いと思えるようになりました。 ところで著者は最初化学の専門家かな?と思い、途中に宇宙科学の人かなと思い、最後はお医者さんかな?と思ったのですが、調べるといろんなジャンルの本を書いていて何者かわからないですね。 しまった❗今なら50%offではないか!なんとお買い得な❗(^-^)/
0投稿日: 2016.01.05NHK「100分de名著」ブックス アインシュタイン 相対性理論
佐藤勝彦
NHK出版
注釈が充実してて参考になる
本文だけでなく、注釈に関連する研究者とその実績がまとめてあり、関連性などが分かりやすい。 未だに理解できないことは、「動いていると時間が遅くなる」で電車に乗せた電子時計の光の奇跡が地上から見ると斜めになり距離が長くなるから、と言うところ。地球の時点や相対性の説明では、船の上でボール落とすと真っ直ぐ下に落ちるのは初速がついているからと言うのと何が違うんだか?電子時計の空間ごと移動しているのだから、光の移動距離は空間に対して同じと思うけど。なんとなく騙され感。 ところで佐藤勝彦先生は相変わらず「アインシュタインがいなくても1〜2年で別の人が特殊相対性理論は考え出せた。」と言っているのは気に入らない。敢えてそれを言う必要あるかな? アイデアは出せても、それを数式に当てはめて、その数式が未だに有効なのはよほどのセンスと尋常ではない努力の賜物だと思う。神格化する必要はないけど、もしもとか負け惜しみ?的なこと言わず素直に事実だけ認めれば、と思う。それほど簡単な理論と言いたかったのかも知れないけど。
1投稿日: 2016.01.02宇宙戦隊
海野十三
青空文庫
いろんな意味で楽しめる
古典SFって感じなのかな?そうとは知らずに読み始めたのでかなり違和感がありました。 いきなり「日本国民は宇宙戦争の準備するように」と右翼的。読むほどに不自然さがつのり調べると1930年頃の作者だと分かり納得。分かってしまえばいろんな意味で楽しめます。言葉や考え方が当時の時代はそうだったのだろうなぁと想像しながら読み進めることができました。小説の中ではアメリカと戦争中。時代的にも第二次世界大戦中あたり。戦争しているくせに「わが大日本帝国が世界の安全を あずかる重大使命を有する」と本当に思っていたのだろうなぁ。 面白い単語がいろいろ出てきます。噴射艇、電気砲、空中勤務、怪力線砲。それらを楽しみつつ、当時の時代背景などを想像しつつ楽しめました。 あと「二万七千メートルはなに一つ見えぬ暗黒界でなければならぬ」が変なのと思ったりいろいろでした。
0投稿日: 2015.12.05750ライダー 無料お試し版
石井いさみ
ゴマブックス
懐かし
中学校の頃、貸本屋があって1冊50円ぐらいだったのかな、好きだったなぁ750ライダー。 ほのぼのした感じと、750のかっこよさが。 しかし内容はほぼ覚えてなくて「こんなだったかなぁ」という感じ。 もっと昭和の古臭い感じがするかなぁと思っていたけど、今読んでもそんなに違和感ないかも。 ちょっと悪な面もあるけど、基本的にはほのぼの感を楽しみほっくり感がのこるマンガかなと思う。
0投稿日: 2015.11.23主役はダーク 宇宙の究極の謎に迫る
須藤靖
毎日新聞出版
エッセイみたいな感じ
技術解説というよりもエッセイみたいな感じ、ジョークなど交えて、誰でも気楽に読めるようにしてあるのだと思います。 ちょっと私には、しつこくて途中でだれることが何度か、…脱線が多いので読むにも気力と集中力がいる感じ。疲れので、残りはしばらく置いておこうかな… 軽く面白おかしく読みたい人に向いているのだろうと思いました。
1投稿日: 2015.11.13ブラックホール・膨張宇宙・重力波~一般相対性理論の100年と展開~
真貝寿明
光文社新書
相対性理論の重さがわかる、著者に拍手喝采
重力波観測成功おめでとう!! やぁ、こんなに早く成功するとは... KAGRAチームもこれからいろいろやってくれるでしょう。 ---------------------- 相対性理論がどれ程素晴らしいかは今さら言うまでもなく、本書では一般相対性理論がどれ程扱い難く大変な物かということがわかった。 そのくせ未だに理論がそのまま有効で、矛盾や間違いが見つかっていないのは、やっぱりアインシュタインはどれ程素晴らしくすごい物を残してくれたんだと思いました。 重要、難解、貴重、…そういう意味で"重い"と思いました。 ------ 2回目を読んだ。 まず著者に敬意を表したい。 100年分の研究をここまで解説するのは並大抵ではない。普通の研究者なら自分の歴史すら、すらすらと整理できないことのほうが多いと思う。 圧巻は4章でブラックホールがらみの研究はここまで進んでいるのかとビックリ。単なる発想レベルかと思っていたら、ちゃんと相対性理論を駆使して理論だてられている。数学や物理のスキルに欠ける私には、後半ほとんど理解不能だけど、その凄さは感じる。 6章も面白い。重力波がアインシュタインが残した最後の宿題で、もうすぐ実際に観測できるかもと言うことならとても楽しみ。 2015年夏頃の最新状況まで書いてあり、情報も新しいので必読の書だと思う。
2投稿日: 2015.11.05土星の衛星タイタンに生命体がいる! 「地球外生命」を探す最新研究(小学館新書)
関根康人
小学館新書
生命発生の条件が意外だった
光合成などは学校で習ったが、生命発生の条件は聞いたことがなく新鮮だった。今は学校でも教えてくれるのだろうか? 今まで、地球外生命体や宇宙人など夢物語と思ってあまり興味なかったけど、俄然現実味を帯びてきて面白い。ともかくマイナス190度でも条件を満たす場合があるなどとても意外だった。 中学校や高校で、是非教えて欲しい内容だなぁと思いました。 ------ NHKのコズミックフロントNextの「生命の発見?土星のなんたら...」でやっていたので、「まさにこの本のことだ。でもなんだかちょっと違うような...?」と思い2回目読んで見ました。本を読んでから再度放送を見直すと、「なるほどそういうことか」と思った。放送の中である人が「10年後には生命の痕跡見つけます。」という一言ではあまり心に響かなかったのだけど、この本と合わせて見ることで両者の切り口の違いやその裏側にあるいろんなことが見えてくるように思うので、とても良かった。
0投稿日: 2015.10.03ニュートリノでわかる宇宙・素粒子の謎
鈴木厚人
集英社新書
素粒子ってすごいなぁ
宇宙が今面白い、、と読み進めてたら、素粒子にまで来ちゃいました。ニュートリノって良くわからないし、ついでだと読んで見たら、けっこう面白い。 ニュートリノとかカミオカンデって結局何物?と思う人や宇宙との関係を知りたい人にとって、カミオカンデの立ち上げに最初から携わった人の話なのでなかなか興味深いです。 内容もつい最近の話題も入っているし、周辺の研究者の名前や活動が書かれており、研究の競争や趨勢などがわかって面白い。 「追記」ノーベル賞おめでとう!残念ながら著者の名前は挙がりませんでしたが、まさにニュートリノの質量、振動なとのタイムリーな話題が書いてあり。素晴らしい研究であることを再認識しました。
0投稿日: 2015.09.11