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getsuさんのレビュー
いいね!された数1075
  • 図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)

    図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)

    有川浩

    角川文庫

    この発想は面白い!

    図書を守るために戦うっていうこの発想が面白い! 読んでてちょっと恥ずかしくなるようなベタ甘なラブストーリーなんだけど、言論の自由についてとかいろいろ考えさせられる面も多く、一気にシリーズ読破してしまいました。 登場人物のキャラが個性的で魅力的で、みんな応援したくなります。 いい歳したおじさんがこういうべた甘なストーリーを読んでにやついてるのも気持ち悪いでしょうけど。。。 それくらい面白かったってことです!

    7
    投稿日: 2013.12.13
  • インストール

    インストール

    綿矢りさ

    河出文庫

    先入観なしでよみたかったなぁ・・・

    年齢で判断してはいけないけど、この人天才なんだなぁと思いました。17歳でこんなの書けるんですねぇ。すごい!綿矢さんがこの先どんな作品を出してくるのか楽しみ!! この作品は作者が何歳の時に書いてとかどんな賞を受賞してとか、先にそういう情報が入ってきてしまっていたのがいま思うと残念です。何も先入観無く読みたかった。。。 でもストーリーも面白かったし、文体も好みだし、テンポも良くて楽しめました。表現はやっぱり若い子だなぁと思いますが、そこがまた面白みを増しているんでしょうね。 お薦めの1冊です。

    4
    投稿日: 2013.12.04
  • 第三の時効

    第三の時効

    横山秀夫

    集英社文庫

    登場人物が個性豊かで面白い!

    警察小説の連作短編集です。 F県警捜査一課の個性豊かな3班の班長さんを中心とした警察小説。その3人の班長さんのキャラが強烈なのですが、とても人間味があって、引き込まれます。展開もスピーディなので最後までスラスラ読めました。 面白かった!

    2
    投稿日: 2013.12.02
  • 和菓子のアン

    和菓子のアン

    坂木司

    光文社文庫

    和菓子の物語が面白い

    デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。 (BOOKデータベースより) 和菓子の名前の由来や歴史、ナゾ賭けなどとても興味深くて面白い。日本人の繊細さがこういうところにも表れているんだなぁと感心しました。登場人物も個性的だし、文体も重くもなく軽くもなく、気持ちよく最後まで読めました。 普段見向きもしない和菓子ですが、これを読むと和菓子の見方が変わるかも!? とても面白い作品でした。 続編が出ているらしいので、早期の電子書籍化希望!!

    9
    投稿日: 2013.11.27
  • 真昼の花

    真昼の花

    角田光代

    新潮社

    心地よい不安感

    「真昼の花」と「地上八階の海」の2編です。 作者を知らなくても読み始めれば角田作品とわかるような淡々とした文章です。 うまく表現できませんが、読み進んでいくと「この先どうなるんだろう?」というような期待とは違う不安というか得体のしれないもやもやした感じが角田作品の特徴のような気がします。。。 独特の世界観ですよね。ずっとこの世界観に浸りたいとは思いませんが、たまに無性に読みたくなる不思議な魅力。

    1
    投稿日: 2013.11.19
  • グッモーエビアン!

    グッモーエビアン!

    吉川トリコ

    新潮社

    普通じゃない幸せ

    何か驚くような大きい出来事はありませんが、とても面白い家族小説でした。 うちのルールはただひとつ「おもしろければ、いーじゃん」。これを地でいく母と血の繋がっていない父親、それと15歳の中学生の家族のお話です。 映画にもなったようですが、とてもテンポよくコミカルに描かれていて、最後にホロっとくるそんなお話でした。 気楽に何かを読みたいときにはいいかも。

    0
    投稿日: 2013.11.19
  • ムーヴド

    ムーヴド

    谷村志穂

    実業之日本社

    新しい自分発見

    30歳のOL佐緒里がいろんなことを経験しながら成長していくお話です。 離婚して、引っ越して、ペット飼育禁止のマンションで猫を飼い始め、同僚がレズビアンで、父親が倒れて・・・・ これでもかってくらいいろんなことが起こりますが、悩み、泣き、怒り、闘い・・・次から次へと困難を乗り越えて成長していきます。 こんな体験を皆が経験するわけではありませんが、男女問わず誰しも通る道だと思います。いろんな経験をして成長していくんだなぁとあらためて思いました。 そんななかで小さな幸せをみつけられるっていいなって素直に感じられました。 とても読みやすい文体だったので、一気に読了。

    0
    投稿日: 2013.11.19
  • 椿山課長の七日間

    椿山課長の七日間

    浅田次郎

    朝日新聞出版

    現世でやり残したことは!?

    働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った!親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、「死後の世界」を涙と笑いで描いて・・・。(Bookデータベースより) こういう発想自体が自分にまったく無かった物語だったので、とても面白かったです。浅田さんの文体はやわらかくすんなりと物語に入っていけるので、気持ちよく最後まで読めました。 読みながら、自分だったら現世に残った家族、友人に何を残すかな?と考えました。物語中にもありましたが、自分の思ってるほど現世にやり残したものなんて無いのかもしれませんねぇ~。「自分が生きた証を・・・」なんて考えず、あまり力まずそこそこに頑張って生きていくのがいいのかな。そうすれば大事な人には伝わってるはずだし、それだけで十分じゃない!?って思えた作品でした。

    2
    投稿日: 2013.11.12
  • 強気な女が泣きたい夜に

    強気な女が泣きたい夜に

    笠原真澄

    光文社知恵の森文庫

    うーん・・・

    オジサンが読んで楽しい内容ではなかったかな。 タイトルをみて、こういう人へのエールを綴った作品なんだと思いましたが、少し見当違いでした。 まぁ、そういう部分が無いわけではないのですが、私にはそのように読み取れなかった。 作者自身と、その友人の体験談がほとんどなんですが、その内容が?? 友人を好きとか、こういう理由で尊敬するとかどうでも良くて、タイトルとどう結びつけて書くかがテクニックかと思うのですが。。。 私の読む力がまだまだ足りないんですね。。。ちょっとがっかりな内容でした。 そうはいっても最初と最後はタイトル通りの内容が書かれているので、思い当たる女性は頷ける部分も多くあり、笑いながら読めるのでは!?

    0
    投稿日: 2013.11.11
  • すれ違う背中を

    すれ違う背中を

    乃南アサ

    新潮社

    もっと見たいようなこれ以上見たくないような・・・

    「いつか陽の当たる場所で」の続編です。 ムショ帰りコンビ芭子と綾香のシリーズ第二弾。 とても読みやすい文体で、すんなりと世界に入り込めます。 この二人がこれからどうなるかずっと見ていたいという気持ちと、もう見たくない(誰かに過去がバレる所を読みたくない)と思う気持ちと・・・ちょっと複雑。。。

    0
    投稿日: 2013.11.07