
星上くんはどうかしている(2)
アサダニッキ
デザート
求の変化は物語にどう影響するのか?
もはや登場人物紹介のところに違和感を感じる2巻(笑)。 望が人気者になりつつあるはいいが、いさりの人間関係はギクシャク気味。 それを打開すべく(?)望が吾妻さんに賭けを持ちかけますが…? この巻のメインは、望ではなく求でしょう。 彼の変化がどう物語に影響してくるか。 学園ラブコメの定番の夏祭りもあり、ラブ度は1巻より高めです。 その分、笑える部分が少なくなりましたが、好みが分かれるところかなと思います。 いさりの兄ちゃん、いいキャラだと思います。 扱い雑ですが(笑)。
0投稿日: 2017.06.21星上くんはどうかしている(1)
アサダニッキ
デザート
暖かい気持ちにさせてくれます
大長編というようなお話ではありませんが、登場人物の掛け合いが楽しく、 また、それぞれの優しさや思いやりに暖かい気持ちにさせられるマンガだと思います。 主人公のいさりは、星上兄弟の兄の望を変えるべく奔走しますが、 望のまっすぐな心を知るにつれ、自分が本当に望んでいる自分が何なのか、 いさり自身も影響を受けて…? 風紀委員の筆談とおはようございます運動(?)の下りと、 清水さんのお弁当の下りが良かったです。 絵柄も少女漫画しすぎてなく、誰でも抵抗感なく入れると思います。 この1巻は特に面白いですよ。
0投稿日: 2017.06.21ニューズウィーク日本版 (2017年6/13号)
CCCメディアハウス
CCCメディアハウス
特集記事がやや薄いのが残念。他はいつも通り。
日本のテロ対策について、もう少し詳しい分析を読みたかったのですが、 日本は危機感が薄いんじゃないのか?と読める部分があり、そんなことわかってるよ! と言いたくなる特集記事でした(笑)。テロ等準備法について、もうちょっと 深い分析を期待していたので肩透かしでした。 他は、いつものニューズウィークです。 アメリカのパリ条約からの離脱についてはがっかりさせられましたが、 多くのアメリカ人も同じみたいです。そこは少し救われた気がしました。
0投稿日: 2017.06.15キリストの勝利──ローマ人の物語[電子版]XIV
塩野七生
新潮社
溶解して行くローマ帝国とローマンスピリット
コンスタンティヌス大帝亡き後の、コンスタンティウス帝、ユリアヌス帝、 ユリアヌス亡き後の混乱、テオドシウス帝までを書いた巻です。 コンスタンティヌスの血族によって、着実に強力にキリスト教国化されて行くローマ帝国。 ユリアヌス帝はその流れに逆らおうとしますが、大河を小舟で逆行しようとしたかのように、 あえなく沈没してしまいます。 ローマ元老院にあった勝利の女神像の行く末を見ただけでも、ローマ帝国がローマ的では ありえなくなってきたことを明示しています。このキリスト教以外の宗教への非寛容ぶりは、 ハンニバルに対抗していた頃やカエサルの頃を知っているだけに暗澹とした気持ちにさせられます。 塩野さんは、公平な記述を心がけようとしていますが、古き良きローマンスピリットへの郷愁を 隠すことまではできてないように感じました。表紙の人物がこれまでの巻のような皇帝ではなく、 ミラノの大司教アンブロシウスであるところも、塩野さんの気持ちを代弁しているかもしれません。 非キリスト教的な見方としては、ローマ帝国が溶解して行く様に悲しみを感じつつ、 最後が迫る帝国の行く末を追う巻と言えると思います。
0投稿日: 2017.06.15この素晴らしい世界に祝福を! 11 大魔法使いの妹【電子特別版】
暁なつめ,三嶋くろね
角川スニーカー文庫
原点回帰のうれしさとむずかしさと
原点回帰と登場人物も言ってますが、その狙いを感じる巻です。 ただ、完全には成功してないかな…というか、話が進んでいるので 今の時点での原点回帰ということなんだと思います。 前半は、前巻の続きというか、王都編です。 この小説、アイリスに甘すぎなんじゃないでしょうか(笑)。 アクセルの街にカズマが帰ってきて、仲間と仲直り(?)して、 クエストに行く下りは、懐かしい感じすらします。 安楽王女のくだりには笑わされました…! 表紙にも登場しているめぐみんの妹のこめっこは、 めぐみんを引き立たせる役割と言いますか、 こめっこに振り回されるめぐみんが可愛いいです。 メインヒロイン(?)は、めぐみんでほぼ固まってきた観があるので、 ダクネスをどう活かして行くのかに期待してます! 楽しみにしてたのにサクッと読み終わっちゃうあたり、 ラノベらしいラノベだなと思います(笑)。
0投稿日: 2017.06.15地球のおわりは恋のはじまり(4)
タアモ
デザート
優しすぎるのも考えもの。優しいから考えすぎる。そんなお話。
優しすぎて不器用な二人のすれ違いを描いたのが、この巻です。 かなり急展開です。守屋さんや銀河や真夜を掘り下げてから、 こういう展開になるのかなと思ってただけに、余計かもしれません。 真昼も蒼も、まっすぐなのに、そのまっすぐさをどう生かすか、 自分で自分をわからないところがもどかしいです。 優しい失敗とでも言いますか。 こういうところ、タアモさんの漫画らしい読み味です。 おまけ漫画は、守屋さん。 今の流れでは彼女にハッピーエンドはなさそうですが、 別のハッピーエンドを見つけてほしい! そう、応援したくなりますね、彼女は(笑)。
0投稿日: 2017.06.15源君物語 3
稲葉みのり
週刊ヤングジャンプ
18禁の定義について考えてしまう内容
綺麗な画と、それほど過激ではないけれど、 18禁になるくらいのエロ要素のある漫画です。 絶賛されるほどでもないけれど、ひとりひとりのヒロインに 好感が持てて、漫画として面白いと思います。良くも悪くも 青年誌の漫画といった感じです。 あえて題名はあげませんが、これより内容が過激で18禁指定 されていない漫画が大量にあるけど、その基準はどうなのかなー。 人格を無視せず、きちんと(?)向き合ってるこの漫画の方が 18禁ぽくない気がするのは、僕だけでしょうか。
0投稿日: 2017.06.03はねバド!(10)
濱田浩輔
good!アフタヌーン
ついに幕を開けたインターハイ
ついに幕を開けたインターハイ。 ヴィゴの元でトレーニングを積む決意をした綾乃に、 どのような変化があらわれるのか?と期待するところですが、 大会がもう少し進まないとわからないかもしれませんね(笑。 不安定でダークサイドに堕ちたこともあった(?)綾乃の 穏やかな様はみていてほほえましいくらい。 内容は、直球のバドミントン+部活ものになっています。 無料になることの多い1巻や2巻の頃と全然違う展開と絵柄。 好みは分かれるかもしれませんが、 僕は、このストイックな感じが好きです!
0投稿日: 2017.06.03儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇
ケント・ギルバート
講談社+α新書
儒教がどう支配しているのかは曖昧だけど
肝心の儒教がどう支配しているのかの記述は曖昧ですけど、 華夷秩序の悪影響については、存分に語っていると思います。 扱っているのはかなり有名な事件などで、右系(?)の本を 読んでいる人ならば目新しさはあまりないでしょう。 逆に、右系の本ってなんか怖い・・と敬遠している方にこそ 手に取っていただきたい本です。 正直なところ、右翼的なものはなく、いたって冷静な議論が わかりやすく展開されていると思います。これを右的と決めつける のは言論封殺ではないのか・・と危惧してしまう部分もあります。 まあ、ケントさんの日本愛が文面からひしひし伝わってくるので、 ちょっと公平とはいいがたい部分もありますけどね(笑。 中国人も韓国人も嫌いではないけど、国としてはどうなのよ? と感じている方にはうってつけの本かもしれません。
2投稿日: 2017.06.03四月は君の嘘(11)
新川直司
月刊少年マガジン
季節が一巡りして。
最終巻。 ついに公生の演奏がはじまります。 何度読んでもいい。良いものは良い。 名作とは、きちんと物語が締められて、 初めて名作となると思います。 余韻すら美しいラストだったと思います。 僕にとって心に残る作品となりました。
2投稿日: 2017.05.24