
四月は君の嘘(10)
新川直司
月刊少年マガジン
もうすぐ、この物語が終わってしまう…。
この巻は、ラブ回です(笑。 それくらい恋愛要素多目。 私が君のそばにいたように 君は私のそばにいたんだよ。 の下り、甘酸っぱい(笑。 その一方で、最終巻の前編という趣きもあります。 公生の高校進学もかかる 決戦の東日本コンクールがついに始まる。 その一方、かをりは? 諦めちゃったら、 私がかわいそう。 このセリフ、胸に残ります…。
0投稿日: 2017.05.24四月は君の嘘(9)
新川直司
月刊少年マガジン
私のヒーローに届いたかな。
凪というキャラクターが最大限に生かされる巻。 この作品は、登場人物の使い方がほんとうまい! 四月は君の嘘全巻の中で、一番好きな巻かも…。 どんどん沈んでいく本筋ではありますが、決して暗い一方じゃない。 進め!と、読んでるこっちまで背中を押されるかのよう。 何言ってるかわからないかもですが(笑。 あまり多くを書くのがためらわれるんです。 渡 ん? お願いがあるんだ。 いいよ。 まだ何も言ってないよ。 お前のお願いならいいよ。 この何気ない下り、好きです。 渡、いい奴すぎです(笑。
1投稿日: 2017.05.24四月は君の嘘(8)
新川直司
月刊少年マガジン
終わりの始まり
序盤は前巻の続き。 椿がメインで描かれます。 そして、次第に暗くなる物語に新しい登場人物。 この凪の本領は次の巻ですが、物語の色に変化をつけてくれています。 そして、好転を見せないかをりの病状。 君は忘れるの? 君で良かった。 のくだりは泣けます(涙。 彼女は強い人なんだ。 のコマに胸を重くさせながら、 物語は結末へと静かに着々と動き出します。
0投稿日: 2017.05.24四月は君の嘘(7)
新川直司
月刊少年マガジン
転
起承転結でいうところの転にあたるのがこの巻だと思います。 ガラコンサートを経て、公生はひとつ前に進みます。 今まで公生をつないでいた枷が、ついに解かれる様が描かれています。 このシーンは何度読んでもいいなあ…。 公生が前に進む一方で、時間が止まったままの椿。 本人は自覚していないのですが、彼女の周りから、 そして読者にすら明白だった公生への想いはどこに行くのか。 甘酸っぱいというより切ない感じです。 その裏でちらりちらりと姿を見せていた影が、 よりはっきりと物語に落ちかかってきます。 先が気になって仕方がなくなる一冊でした。
0投稿日: 2017.05.24四月は君の嘘(6)
新川直司
月刊少年マガジン
宮園かをりはもっと凄い
かをりが招待されたガラコンサートに向けて、 公生とかをりは練習を続けます。 この巻でも、物語のリズムとセンスはあふれんばかりで、 言葉の選び方、見せ方もうまいです。 ここまで読んだんなら、 全巻買っちゃってもいいと思いますよ(笑)。 それくらいレベルの高い作品です。 選曲は、クライスラー愛の悲しみ。 公生の母への想いのつまった曲。 暗い水の底にも光は届く。 子守唄のように体の中に音がある。 「僕は凄い その僕を伴奏者に据える 宮園かをりはもっと凄い」 何度読んでも、ぐっときます。
0投稿日: 2017.05.16最後の努力──ローマ人の物語[電子版]XIII
塩野七生
新潮社
大改革を経て、ローマ帝国はローマ的でなくなってしまった。
皇帝がコロコロ(?)暗殺されて混乱した4世紀の危機に、強力な指導力で終止符を打ったディオクレティアヌス帝。目標に向けて冷静な一手を打ちながら大目標をいくつも達成し、他ではキリスト教興隆の礎をつくったコンスタンティヌス帝。主にこの2帝を扱ったのが本書です。 ディオクレティアヌス帝の政策は、とにかく戦略的というか理論的に完璧に見えるものばかりです。目的も明瞭なものばかり。 絶対君主制に移行し、担当地域を明確に分けた四頭制を採用し、ローマ社会への反対者は容赦なく弾圧し、銀の含有率が落ちる一方だった銀貨を純銀にするなど、実に多くの政策を実行し、実際に大きな成果を上げます。 でも、一代限りなんですよね。あえなく帝国は内乱に突入します。なぜ長続きしなかったのか?この問いかけがこの巻の読みどころになると思います。 そして、内乱を勝ち抜いたコンスタンティヌス帝が登場。大帝とも呼ばれる彼ですが、政策の目的がわかりにくく、明瞭さはあまり感じません。 大目標に向けて冷静に一歩ずつ歩んでいった彼が何を考えていたのか?なぜ、キリスト教にあそこまで肩入れしたのか?塩野さんの推論と学術的な諸説が紹介されています。 大改革を経て、ローマ帝国はローマ的でなくなってしまった。それを端的に表しているのがコンスタンティヌスの凱旋門かもしれません。
0投稿日: 2017.05.16四月は君の嘘(5)
新川直司
月刊少年マガジン
星は君の頭上に輝くよ
無音の海の中でもがく公生。 その最中、頭上に星が輝いていることに気づきます。 「容赦のない人だ。諦めることを許してくれない。」 アゲイン。 そこから公生の反撃は始まります。 彼はなんのためにピアノを弾くのでしょうか。 公生ママは笑ってくれるのかな。 物語の転機となる巻です。
1投稿日: 2017.05.15マギ(33)
大高忍
少年サンデー
そして物語は最終局面へ
アリババが目覚めてから顕著だった物語の急激な展開が、さらに加速したのがこの巻です。 作者さんは何が描きたいのか?ちょっと暴走気味にも思える近頃ですが、 ようやく最終決戦の形が見えてきた気がします。 シンドバッドの魔装は楽しめましたが、他は次へのつなぎといった印象です。 金属器がアリババや紅炎達の手に戻ってからが本番かも…? 着地点が気になる一巻でした。
0投稿日: 2017.05.15僕らはみんな河合荘(9)
宮原るり
ヤングキングアワーズ
ついにここまで来たんだね。
中扉の絵を見ただけで、 ああ、ようやくここまで来たんだね! って、感慨深かったです(笑)。 内容は、いつもの河合荘そのものです。 ラブ成分多めですが、笑えて、ほんわかして。 シロさんと俺シリーズだけは、イマイチだったかな。 楽しみのしてるコーナー(?)なので、次期待してます!
3投稿日: 2017.04.30俺物語!! 2
アルコ,河原和音
別冊マーガレット
大和、生まれてきてくれて、目の前に現れてくれて、ありがとう
内容的には一巻の続きです。勢いも、ユーモアセンスも。 大和の友人とカラオケへ。嫌な流れになりかけるも、猛男パワーで中央突破。漢です。次は、柔道大会に助っ人。強、彼女はいいぞ、とてらいもなく言える猛男かっけー。シメは、大和の誕生日。これがいい話なんです。砂川の思い出し笑いもツボでした(笑)。 個人的には、俺物語は二巻までが余計なものがなくてストレートな楽しさが詰まっていると思います。少しでも気になったのならば、この巻まででもいいので、読んでみてください!
2投稿日: 2017.04.26