litsさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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四月は君の嘘(1)
新川直司 / 月刊少年マガジン
色づく世界
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ストーリーはいたってシンプル、一巻なので導入的な側面もある、それなのに一気に読ませる疾走感がこの漫画にはあると思います。
最終巻まで読んでも、何度も読みたくなります。まさに、心の中に生き続けることの…できる作品です。 続きを読む投稿日:2016.03.03
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超思考
北野武 / 幻冬舎
良くも悪くも北野さんのエッセイです
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書籍説明は大仰なのですが、内容は北野さんの他のエッセイとかわらないテイストです。北野さんの本をよく読まれる方なら新味はそれほどないかもしれません。
一面からしかものを見ようとしないこと、メダカの群れ…のように主体性なくついていくこと、などなど、思考停止することの愚劣さをいろんな題材からくりかえし説きます。また、人間の品性についての言及も多く、品位に欠けた行動がまかりとおっている世の中を皮肉っぽく描いています。おれもラーメン屋の行列には並びたくなるんだけど・・と、素直に書いているところが北野さんらしいと思います(笑)。
目次
1.日本総国民思考停止
2.医は仁術か、商売か
3.死刑の是非、生死の価値
4.そのハンバーガーは旨いか
5.暗闇の老後をどう走り抜けるか
6.夢を売るバカ、探すバカ
7.芸術は麻薬だ
8.理想の国はあるのか
9.どっちにしろ幸せだ
10.唯一無二の価値はないか
11.人知の及ぶ範囲
12.飢える贅沢
13.本音という作り話
14.右向け、左
15.師弟関係
16.俺の絵は売らない
17.爆発前夜
18.目に見えないこと
19.くそジジイとくそババア 続きを読む投稿日:2016.02.29
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はねバド!(7)
濱田浩輔 / good!アフタヌーン
羽咲、ぐるっと観客席見回してみろよ
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表紙はやりきった感じが出てて爽やかですね。ダークサイドに堕ちた主人公と化してた(?)綾乃が、ようやく可愛らしいカットをもらえて良かった。おまけカットはコニーに持ってかれてますが(笑)。
長かった綾乃…となぎさの戦いに決着がつきます。勝負としても見どころが多かったですが、綾乃も次のステージに進む事となり、この物語が完結する時になっても一二を争う重要な試合という位置づけでしょう。
個人戦が終わり、団体戦に移ります。人数ギリギリの部が、傑出した選手の力だけで勝ち上がって行ったら楽しくないなと思ってたら杞憂でした。置いてかれた存在になりつつあったエレナもより物語に絡ませることができて、考えられてるなーと思います。
買っても負けても理子にスポットライトが当てられることになりそうです。どうなるのか、今から楽しみでなりません。 続きを読む投稿日:2016.02.25
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はねバド!(6)
濱田浩輔 / good!アフタヌーン
スポーツ漫画としてひとつの到達点といえる試合
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この巻の最初から最後まで、ずっと綾乃となぎさが戦っています。でも、まったく平板で退屈な雰囲気はなく、むしろどんどん試合に引き込まれて行きます。この熱量はすごい!
なぎさとの戦いを心から楽しいという綾…乃、膝の状態が悪化していく中でも死力を尽くして闘うなぎさ、両者の決着はどのような形になるのか・・。一気に読み終えてしまいました。
なぎさの最後の言葉が、これまた熱くていい!日本一になるだけじゃない、なぎささん漢気あふれすぎ(笑)。 続きを読む投稿日:2016.02.24
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はねバド!(5)
濱田浩輔 / good!アフタヌーン
敵は常に成長する自分自身?
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表紙の綾乃は、もはや1巻の表紙とは別人のようですね(笑)。
なぎさと石澤の準決勝がなかなかに熱く、綾乃戦の前座かと思いきや良勝負です。健太郎との信頼関係を築き、メンタル面でも強くなったなぎさと、監督…に縛られて自由にプレイできない石澤との対比が良く、試合後も爽やかでした。性格変わりすぎだろう?とちょっぴり思いましたが!
なぎさが男前すぎて、完全に主人公ポジション。健太郎がなぎさに肩入れしすぎな気がしますが、それをたしなめられるシーンもあり、コーチだって成長中なんですね。
完全にスポーツ漫画として化けてきた5巻です。 続きを読む投稿日:2016.02.24
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はねバド!(4)
濱田浩輔 / good!アフタヌーン
超展開に番外編と見どころが多いです
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予選中にもかかわらず「世界」と対戦するという超展開。お話が壊れないか心配でしたが杞憂でした。
超展開の部分では、綾乃が涙をリストバンドで拭うシーンが印象的で、仲間との絆の象徴であるアイテムを使った上…で、周囲に流されやすかった綾乃の口から、今後の目標が聞けたのが良かったと思います。ここを書きたいがための超展開だったのかな?
番外編はコニーがフレ女にとけこむ過程を描いたもの。コニーの内面がとても可愛らしいのですが、この番外編のもう一人の主人公である唯華がかっこいいですね!
この巻から瞬間を切り取ったような迫力重視の画に変わっていくのも、はっきり見てとることができると思います。いろんな意味で転機の4巻です。 続きを読む投稿日:2016.02.24