litsさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2
大森藤ノ, ヤスダスズヒト / GA文庫
サポーターとファミリア
1
ゲームで所持品欄をみて、よくこんな荷物を持って戦えるなあ・・と違和感とまではいかないものの、システムとして仕方ないんだろうなと納得させられていた、その溝をサポーターという職業の登場で補完していて、とて…も新鮮に感じました。
そこに、数多くのファミリアにも様々な形態があるということを、物語に絡ませて世界を広げていくところが実にうまい。ただの説明になっておらず、サポーターの位置付けと絡めて深刻さを伴う迫力がありました。
最後のシーンでベルの優しさがふわりと香るところが実に爽やかです。アリさんもドン引きのシーンの生臭さが見事に打ち消されていると思います(笑)。
この爽やかさが、シリーズを応援したくなる元になっているのかもしれませんね! 続きを読む投稿日:2016.04.02
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夏の魔術(下)
田中芳樹, ふくやまけいこ / 月刊少年シリウス
決着
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2巻構成の下巻。
無言の悪意に一方的にやられていたコーヘイたちですが、
黒幕が本格的に登場して反撃開始。そして、決着。
続編も読みたいよーという気持ちが抑えきれなくなる下巻でした。投稿日:2016.03.29
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夏の魔術(上)
田中芳樹, ふくやまけいこ / 月刊少年シリウス
名作の雰囲気をそのままにコミカライズ
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田中さんの原作小説を初めて読んだのはいつの頃だったか・・。
それから何度も繰り返し読んでも色あせないコーヘイとライム。
そのコミカライズが、なんと小説の挿絵を描いていたふくやまさんよってなされるとは…!それだけでも原作ファンとしては感激なのですが、画面構成など非常に丁寧で、安易なコミカライズとは一線を画しているレベルだと思います。
絵柄はなつかしさを感じるやさしいタッチで、原作の生々しさを相殺するのではなく昇華しています。
不明にしてシリウスという雑誌は読んだことがないのですが、続編は出てないんですかね・・。秋と冬と春も大好きなので!(笑)
原作小説の電子化も待ち遠しいです! 続きを読む投稿日:2016.03.29
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四月は君の嘘(4)
新川直司 / 月刊少年マガジン
演奏家は触発し合う
2
武士(正確には前巻)と絵美の演奏に込められた感情を受け取る公生、それと共に思い出される過去。前に進むにあたって、避けられない過去についても描かれます。演奏シーンが多い中で、うまくエピソードを盛り込んで…いて、単調さのない構成力はさすがです。
絵美の公生を否定する・・という言葉の真意が素敵です。最強王者の公生を追い求める武士との差別化もされていて、公生がどちらの方向に進んでいくのか?と目が離せません。 続きを読む投稿日:2016.03.03
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四月は君の嘘(3)
新川直司 / 月刊少年マガジン
ホコリを払ってくれたのは、君だ
1
音楽色が強くなってくる3巻。ライバルとなる登場人物も登場して、厚みも増してきました。
とにかくセリフのセンスが良く、効果的な大ゴマで一気に引き込まれます。印象的なシーンは数知れず。基本は切なくてシリ…アスなのに、くすりと笑えるところをはさむことで、必要以上に暗くならないところもいいです。
音楽は言葉を超えるのか、時間をも超えるのか。椿のずっとこのまま・・というシーン、自分はどこにいるのかと悩む公生に答えるかをり、この二つのシーンは特に心をつかれました。 続きを読む投稿日:2016.03.03
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四月は君の嘘(2)
新川直司 / 月刊少年マガジン
君のため、君がいる
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かをりと共にステージに立つ公生。そこで彼が見たもの感じたものが、今後の彼を突き動かしていきます。まさにターニングポイント。互いが互いを必要とする様が胸にきます。
そして度胸橋。移ろう椿の心。くううう…う、甘酸っぱいです(笑)。 続きを読む投稿日:2016.03.03