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litsさんのレビュー
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  • この素晴らしい世界に祝福を! 5 爆裂紅魔にレッツ&ゴー!!

    この素晴らしい世界に祝福を! 5 爆裂紅魔にレッツ&ゴー!!

    暁なつめ,三嶋くろね

    角川スニーカー文庫

    個人的には安楽少女のくだりが一番好きです(笑)。

    めぐみんの故郷である紅魔の里が今回の舞台です。ダクネスにもう少しキャラの幅が出てくると存在感が増しそうなのですが、今のところ一番自然に動いてるヒロインは、やはりめぐみんだなと感じさせる巻です。 スピンオフを読んでいる自分にはおなじみの紅魔の里でしたが、読んでない方には、少しキャラがダブついてるように感じるかもしれません。このシリーズは、本編とスピンオフを問わず刊行順に読むのが、一番自然に楽しめるかも。 最後のやり取りは、予想外というわけでもありませんでしたが、なぜめぐみんがカズマのパーティにいるのかがダイレクトに伝わってきて、ほわほわ(?)します(笑)。イラストの笑顔も最高です。 安定して面白いと感じる内容でした。

    2
    投稿日: 2017.02.05
  • マギ(32)

    マギ(32)

    大高忍

    少年サンデー

    ついに再会!

    表紙絵のユナンとアルバの戦いは、久々の(?)少年誌らしいバトル展開で、迫力がありスピーディーです。贅沢言えば、金属器と魔法の双方の長所を生かす戦いが好きなのですが、今の流れだと少し先になりそうです。 アリババとアラジンの再会シーンも良かった!てっきりバルバッドで…と思っていたのですが、あの街を忘れてました。作者さんの思い入れも伝わってくるシーンですね。さくっとしてますが、爽やかさを感じました。アリババとアラジンの関係なら、あれで十分なのだ、と。 それに加えて、アリババのプロポーズ。アリババとモルジアナの内面の成長と時の流れも感じさせてくれて、これまた良いシーン。少年漫画でプロポーズまでするのは珍しいと思いますが、実に自然な感じで、好感を持ちました。うじうじしてるアリババは好きじゃないってのもありますが(笑)。 色々書いてきましたが、この巻の主人公はシンドバッドだと思います。二部ではラスボス的な位置づけだったのが、どう変化するのか?クライマックスに向けて物語が収束しつつあると感じた一巻でした。

    4
    投稿日: 2017.02.05
  • 水滸伝 六 風塵の章

    水滸伝 六 風塵の章

    北方謙三

    集英社文庫

    秦明の輝きと、聞煥章の暗躍

    巻の始まりは、官軍の将である秦明の説得と勧誘。花栄を通じてその人となりと実力は梁山泊も把握していましたが、仲間に引き込むのは至難と思われていました。そこで魯智深の出番となります。秦明と魯智深の対峙は、剣戟を交わすものではありませんが、こういう形の合戦もある、と思わせる重厚感があります。 続いて、ニ竜山の再編が描かれます。揚志亡き後、梁山泊外で最大の要衝と言っていいこの山寨群は、新しい指導者を得て姿を変えていきます。その再編の最中に官軍の攻勢を受けますが…? 百八星とひとくちに言っても、その個性は様々で、そこが魅力でもあるのですが、将として大軍を率いる能力を持つのは数えるほどです。まあ、林冲は並びなき勇者なので、軍中にどっしり構えるのではなく、陣頭に立って疾風のようにかけてほしい!というのもありますが(笑)。 最後は、青蓮寺に動きがあり、聞煥章という天才肌の参謀が登場します。またたく間に青蓮寺の中枢に入り込み、戦略の転換までしてのけます。最大の標的は、旅の途中にある宋江の捕縛。王和の軍や北京大名府だけでなく、西京河南府なども巻き込む戦いの予感です。さらに、地方軍のスリム化と将校の能力の見極めも兼ねている大戦略。 読み終わったら、自然に次の巻に手が伸びてしまう一巻でした。

    3
    投稿日: 2017.01.31
  • ダイヤのA(5)

    ダイヤのA(5)

    寺嶋裕二

    週刊少年マガジン

    栄純とクリス、最初で最後の公式戦バッテリー

    練習試合の続きから。クリスの登場により波にのる青道。しかし、クリスが肩に故障を抱えていることを知る財前が、バントを絡めてバッテリーを揺さぶりにかかり…?財前がただの嫌なヤツじゃないところが話に奥行きをもたせていると思います。ガンバレ、優!のシーンも好き。 そして、夏の大会に向けて一軍に昇格する2名が発表されます。選ばれなかった三年生にとっては、事実上ここで彼らの夏は終わり…。彼らの想いも背負い強くなることを誓うシーンが最高です。栄純の涙に温度を感じます。一軍の面々もかっこいい。 そして地獄の夏合宿へ。暑く熱い夏はもうすぐそこで、期待感も高まるってものです!

    2
    投稿日: 2017.01.24
  • 水滸伝 五 玄武の章

    水滸伝 五 玄武の章

    北方謙三

    集英社文庫

    代えの聞かない人物

    この巻はいきなり宋江が官軍に囲まれた緊迫した状況から始まります。この宋江捕縛作戦が広がりを見せ、南京応天府や梁山泊本軍も加わり、江州の戦いという多方面での戦に発展します。焦中の宋江はといえば、釣り糸を垂らしていたりしますが(笑)。 次に描かれるのは、遼の北に去った魯智深の捜索です。鄧飛のがんばりで、ついに女真族の街で彼を見つけますが…!?魯智深と林冲の焼肉パーティ(?)には吹きました。どうなってんのこの人たち(笑)。 そして、最大の戦いが二竜山の戦いです。梁山泊の東に位置し、守りを固めるとともに兵の供給源となっていた重要な拠点。揚志という優れた頭領に統率され、隙がないように思われましたが…。この戦いで梁山泊初めての死者が出ます。それくらい激しい戦いとなります。 散った彼らの勇姿は鮮やかに描き出されていて、脳裏に焼きつくほどですが、ここで死ぬには惜しい人物ばかり。その痛手を乗り越えられるかが、次の巻の見どころとなりそうです。 とてもとても熱い巻でした。

    1
    投稿日: 2017.01.20
  • ダイヤのA(4)

    ダイヤのA(4)

    寺嶋裕二

    週刊少年マガジン

    化ける選手は一瞬で化ける!

    持ち味を磨け、とアドバイスを受けつつ、どうすればよいか思い悩む栄純。地道な基礎づくりが大切とわかりつつ、三年のクリスが卒業するまでに、自分の成長した姿を見せたい、という葛藤があったのです。その葛藤を乗り越えるためにもがくなか、夏の予選前最後の二軍の練習試合が行われて…!? それにしても、すごいプレイをするたびに照れる春がかわいいですね(笑)。

    2
    投稿日: 2017.01.20
  • ダイヤのA(3)

    ダイヤのA(3)

    寺嶋裕二

    週刊少年マガジン

    俺に野球を教えてください。

    練習試合でついに栄純がマウンドへ…!ムービングファストボールが上級生に通用するのか。特に寮の同室である増子との対決はしびれました。この緊迫感はたまりません。 そして、いよいよピッチャーとしてのメニューが始まります。ライバルの古谷は一軍に昇格した上に、正捕手の御幸とコンビを組みます。さらに、関東大会での登板まではたします。対して、栄純は暗い雰囲気をまとうクリスとコンビを組むことになります。二人の関係は最初から最悪。そして…!? 結構盛り沢山な内容の巻だと思います。見どころいっぱいです。でも、あっという間に読み終わっちゃうんだなあ(笑)。

    1
    投稿日: 2017.01.17
  • ニューズウィーク日本版 (2017年1/17号)

    ニューズウィーク日本版 (2017年1/17号)

    CCCメディアハウス

    CEメディアハウス

    トランポノミクスというネーミングに、そこはかとなく悪意を感じます。

    トヨタのメキシコ工場建設に対して、アメリカに作らないのならば国境税を払え、とトランプ氏が噛みついたのは記憶に新しいところです。 なんじゃそりゃー!?と思いつつ、道化と言われようがアメリカの労働者の声をシンプルかつダイレクトに代弁する姿に、軽い戦慄を覚えました。これが大統領就任後も続くようなら危険かも…。 それに先立つフォード社のアメリカ回帰や、シリコンバレーの雇用創出についても記事になっておりますが、スティグリッツ氏の寄稿記事が面白かった。簡にして要を得るというか、2ページだけなのですが、その知的でシニカルな視点は大いにうなずかされました。対してラガルド氏の方はIMFの公式声明文みたいですね(苦笑)。 17年はアメリカと世界にとって歴史の転換点になる、というスティグリッツ氏の言葉に明るいニュアンスを見出せないのが、悲しいところかなと思います。

    1
    投稿日: 2017.01.16
  • ダイヤのA(2)

    ダイヤのA(2)

    寺嶋裕二

    週刊少年マガジン

    はやくあのマウンドに上がりてえ!

    野球に限らず、チームスポーツの漫画は、主人公と同じくらい印象的で魅力的な仲間の登場が欠かせません。この漫画の舞台である青道は、西東京の強豪校で、部員も約100人います。それを無理なくうまく登場させているのがこの2巻でしょうか。 主に一年vs主力抜きの上級生の練習試合を通じて、様々な仲間が登場します。すでに登場済みの才能溢れる捕手である御幸に加え、豪速球を投げる古谷、野球センス抜群の小湊が登場します。 それに加えて、その脇を固める(?)モブっぽい仲間たちもいい味出してます。チャンスが限られる中、一年に一つもポジションをやらん!という気迫で上級生が輝いて見えます。輝くは言い過ぎかな(笑)。 案の定ボッコボコにされ意気消沈する一年チームですが、古谷が登板し、いよいよ沢村がマウンドに!というところで、この巻は終わりです。まだまだ、タイヤをひたすら引くタイヤのエース。逆襲はいかに? 可愛い女子マネも登場しますが、ラブコメっぽい要素は一欠片もないのは、この漫画らしくていいですね(笑)。次がさらに気になる3巻でした。

    2
    投稿日: 2017.01.15
  • ダイヤのA(1)

    ダイヤのA(1)

    寺嶋裕二

    週刊少年マガジン

    即10巻まで買いました(笑)。

    この漫画おもしれ~~~~!!と久々に思いました。 今読んでいる他の漫画も、もちろん面白いんですけど、 ここまでまっすぐで疾走感のある面白さは、まさにザ・少年漫画! ジャンルとしては、いわゆるスポ根もので、 主人公は柔軟な肩&肘関節という以外の目立った才能を持っていません。 ジャイロボールも投げれません(メジャーも大好きです)。 でも、バカがつくほどまっすぐで、前に前に突き進んでいく。 シリアスとユーモアのセンスとテンポもよく、絵も安定しています。 野球モノ、熱血モノが苦手でなければ間違いなく楽しめると思います。 僕は、1巻読了後、勢いで10巻まで買ってしまいました。 まんまとはめられた・・かも(笑)。

    2
    投稿日: 2017.01.14
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