
GJ部(イラスト簡略版)
新木伸,あるや
ガガガ文庫
私には合いませんでした。
キャラクターがおしゃべりを続けるラノベです。 ストーリーがないので読むのが退屈に感じられる方もいるかもしれません。 先行作品の『生徒会の一存』や、『僕は友達が少ない』が好きな方に向いていると思います。
0投稿日: 2014.04.23これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です
木村心一,こぶいちむりりん
富士見ファンタジア文庫
いろんなもののごった煮です。
主人公の歩の家に、ネクロマンサーと魔装少女と吸血忍者の三人の女の子が押しかけ、謎の敵と戦うラブコメです。 上記三つの属性を成り立たせる共通の法則などはなく、ちぐはぐな寄せ集めの感じを受けました。 主人公がゾンビなのでどんなバトルになっても死ぬことはなく、緊張感がないのが残念でした。
0投稿日: 2014.04.17まよチキ!
あさのハジメ,菊池政治
MF文庫J
まるで自動車教習所で教習の合間をぬって書かれたような作品です。
主人公の坂町近次郎が自らの特異体質により、表紙のキャラクターが男ではなく本当は女子である事に気がつくところまでは、面白かったです。 しかしながら、その後の突然に語られる過去話や、伏線のないまま現れる敵など、いまいち展開に合理性や必然性が感じられず、私には合いませんでした。
0投稿日: 2014.04.17C3 ―シーキューブ―
水瀬葉月,さそりがため
電撃文庫
私には合いませんでした。
主人公の春亮が、ヒロインのフィアと出会い、フィアにかけられた呪いを解くために戦う現代ダークファンタジーです。 半分は日常パートで、半分は戦闘パートです。日常パートではテレビのリモコンの使い方等の説明が入るので、読むのが退屈に感じました。 戦闘パートでは、傍点や比喩がやたら多く、あまり私の好みではなかったです。 春亮は、フィアの呪いを解くために戦うのですが、呪いが解けた状態が具体的にどういう状態なのか不明なのが残念でした。 フィアはそれまでの記憶を失う以外に救いはないと思いました。
0投稿日: 2014.04.12パパのいうことを聞きなさい!
松智洋,なかじまゆか
集英社スーパーダッシュ文庫
私には合いませんでした。
親戚の娘三人を預かることになった大学生が主人公です。 日常系はクライマックスが存在しないので、何を期待して読めば良いのかが分かりにくく苦手です。
0投稿日: 2014.04.11グッドラック 戦闘妖精・雪風
神林長平
ハヤカワ文庫JA
珠玉の一冊。
戦闘妖精・雪風改の続編です。 戦闘機“雪風”に依存していた主人公の深井零が、自分の未熟さと向き合い、雪風との理想の関係を模索していく物語です。 前半で新キャラの精神科医エディス・フォスが登場し、彼女によって読み手の関心は深井零をはじめとする特殊戦隊員、異星体”ジャム”、雪風の三者の心と、三者のコミュニケーション手段についてフォーカスされていきます。 そしてハイライトは後半の第七章『戦意再考』にあります。 雪風と零(と桂木少尉)はジャムと遭遇し、生きるか死ぬかの極限状態で戦闘が始まります。この戦闘では、零は物理的にはジャムと戦いますが、心理的には零は雪風と“戦い”ます。そのため、同じシーンで二重の戦いが繰り広げられており、緊張感がすさまじいです。 ジャムに負けないためには、雪風と零の協力が必須ですが、雪風も零も「お前を信用しているから任せる」だとか「俺に考えがあるから任せろ」だとか、そういう野暮ったいことは一言も言いませんし、言う時間もありません。 しかし、彼らは長い言葉を交わす代わりに、それぞれの信念に従って行動を選択することでコミュニケーションを継続していきます。コクピット内の限られた動作と、ディスプレイ上の短いテキストの表示だけで、これほどまでに深く強く信頼関係を描き出せることができるのかと、ただただ感涙でした。 桂木少尉はもちろんジャムさえも、零と雪風の信頼を描くために用意された舞台装置にすぎないのではないかと思ってしまうくらい演出が見事でした。 零と雪風にこれほどまでに感情移入してしまうのは、そこに、エディスが言うように人間の普遍的な感情を見るからだと思います。 前作から大きく成長した零と、周囲の人たちの思いやりにあふれたラストに勇気をもらいました。 この作品以上に、『伝わる』とは何かについて考えさせられる作品はないと思います。
0投稿日: 2014.04.04機巧少女は傷つかない
海冬レイジ,るろお
MF文庫J
かなり面白いです。
表紙から連想する内容と違って、中身は熱いバトルものでした。 魔王を決定する『夜会』に参加する参加証を得るために、主人公の雷真がマシンドールの夜々と協力して敵を倒していきます。 魔術回路が社会や経済に与える影響をばっさり切り捨てているとはいえ設定やストーリー構成はしっかりしていて読み応えは十分でした。 強いて言うなら、キャラクターの魅力が薄いように感じました。 雷真が人形師の花柳斎とマシンドールの人格について議論するシーンで、花柳斎が法律の観点を持ち出してくるのですが、独創的な芸術家が法律うんぬんを語るのに違和感を覚えました。花柳斎にカリスマを感じられず議論の内容が薄かったのが残念でした。 また、夜々がマシンドールの度を超えて雷真を好いていることの説明がなかった点が残念でした。夜々の雷真への異常な好意は伏線なのか、それともただの演出なのかが一巻だけでは判然としなかったのが気になりました。 とはいえ、買って損はないくらい面白い作品でした。
0投稿日: 2014.04.02這いよれ!ニャル子さん
逢空万太,狐印
GA文庫
私には合いませんでした。
短気で暴力的な主人公の真尋と、世界観を全部口頭で説明するヒロインのニャルラトホテプが、オタクネタの会話をするテンプレラノベです。 主人公に目的や情熱はなく、したがってクライマックスも到達すべき場所もないため読むモチベーションが上がりませんでした。 これもラノベの一つの典型なので、その点はいいとしても、メタ的なネタが多く、キャラクター自身が「ご都合主義だから仕方ない」、「設定だからそういうものだ」と発言するので、興が醒めました。 フィクションはフィクションを前提としながらも、あたかもどこかにそのような世界が存在するように書いて欲しい私にとって、この手の発言は、読者に対する裏切りだと感じました。
1投稿日: 2014.03.27サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY
河野裕,椎名優
角川スニーカー文庫
能力バトルはバランスが難しいですね。
異能を使う人たちの物語です。 雰囲気はよいのですが、時間をリセットする能力のせいでストーリーが複雑になり、あまり集中できませんでした。 時間をリセットすると、その能力よりも強い能力者以外は記憶を喪失します。したがって、その時点で各キャラクターの体験には差が出てきます。 1回目のリセットはついて行けましたが、2回目のリセットで、私の頭の中で作っていた『各キャラクターが覚えていること、いないことのリスト』が崩壊してしまい、それ以降は読むのが大変でした。 また、何が起こっても能力で何とかなるだろうと意識してしまい、どうしても伏線が面白くなくなってしまうのが残念でした。
0投稿日: 2014.03.27電波女と青春男
入間人間,ブリキ
電撃文庫
読後感は悪くないです。
前作の『嘘つきみーくん』では内容が残酷すぎて読むのをやめましたが、この巻は、そんな残酷な描写はなく最後まで読めました。 ただ文章が独特で私は読みにくいと思いました。ストーリーに起伏もなく読み進めるのが大変でした。
0投稿日: 2014.03.22