ヴィンランド・サガ(1)
幸村誠
アフタヌーン
ヴァイキング
日本人にとってはなかなかなじみのないヴァイキング。 中世の北ヨーロッパの海で活躍したヴァイキングたちの活躍に引き込まれます。 歴史物が好きならぜひ!
0投稿日: 2014.01.17キャプテンの責務
リチャード・フィリップス,田口俊樹
ハヤカワ文庫NF
海賊に襲われたら…
映画「キャプテン・フィリップス」の原作。 ソマリア沖で海賊に襲われた商船マースク・アラバマ号の船長「リチャード・フィリップス」が主人公の実話に基づいたストーリー。完全なフィクションであれば,多分あえて読もうと思わないんだけど,実話というところで惹かれた。 ノンフィクションというわけじゃないんだろうけど,それに近いということでリアリティがある。 まあ,リアリティがあるということは結末も予想がつくんだけど,ストーリーも十分楽しめるのでお薦め。
1投稿日: 2013.12.07限界集落株式会社
黒野伸一
小学館
過疎化した農村を現代に復活
過疎化して,もう農村としてもやって行けそうにない限界集落。そこにやってきた元エリートビジネスマン。 農村をどのように復活させるか。復活といっても,21世紀の現代,昔と同じような生活様式では,経済的に成り立たない。農村の人々と,元エリートビジネスマンの力を合わせたプロジェクトが進んでいく。 ちょっと,ご都合主義な所もあるけど,爽快なストーリーが楽しめます。
1投稿日: 2013.11.21太陽の簒奪者
野尻抱介
ハヤカワ文庫JA
気持ちのいいSF
野尻さんらしい読んでいてすっきりするSF作品。 おとぎ話のようなSFではなく,科学的な根拠も(ある程度ではあるけど)しっかりしていて楽しめる。 内容的には異星人とのファーストコンタクトだけど,こんなアプローチもあったのかと思わせる。 SF好きなら,ぜひ読んで欲しい。
4投稿日: 2013.11.21ホルモー六景
万城目学
KADOKAWA
先に「鴨川ホルモー」を読みましょう
同じ著者の「鴨川ホルモー」のサイドストーリー的な小説6編。多分,「鴨川ホルモー」を読んでないと,何のことやらわからない部分はあると思う。 あまりホルモー自体とは関係ない部分もあるけど,登場人物たちの世界が広がっていく。
1投稿日: 2013.11.10有頂天家族
森見登美彦
幻冬舎文庫
狸と天狗のファンタジー
京都の町を闊歩(?)する,狸と天狗。 日々,毛玉として楽しく暮らしていきたい狸たちにも,派閥があったり,諍いがあったり,狸鍋にされて,食べられてしまう危機があったり。 狸鍋となって食べられてしまった父親から「阿呆の血」を継いだ4匹のユーモラスな狸たちが描かれている。
7投稿日: 2013.11.10終わらざる夏 上
浅田次郎
集英社文庫
なぜ,戦争は起きるのだろう
戦争,その影で苦しむ多くの国民たちの姿が描かれている。 赤紙によって徴兵されて,戦地へ行かなければならない人々,その赤紙で人数を集めなければならない軍の徴兵担当者や役場の係。さまざまな立場の人々がさまざまな形の苦しみを抱えていた1945年の夏。当然,歴史は知っているのだけど,読みながら,一刻も早く終戦を迎えてくれと思ってしまう。 なぜ,戦争は起きるのだろう。
0投稿日: 2013.11.10植物図鑑
有川浩
角川書店単行本
(食べられる)植物でつながる恋愛小説
「お嬢さん,よかったら俺を拾ってくれませんか」 「咬みません,躾のできたよい子です」 こんな言葉から始まる恋愛もの。言わずとしれた有川浩さんの小説ですが,タイトルに惹かれて読んでみました。恥ずかしくなるくらいの恋愛ものですが,いやもう,普通の恋愛小説とはひと味もふた味も違います。飼い主が餌付けされているかのようなやりとり。 なんか,これを読んでいると,野草の料理を食べたくなってしまいます。
0投稿日: 2013.11.10青のフェルマータ
村山由佳
集英社文庫
透き通った世界
リオ,JB,アレックス,ダグ,ゲイリー,フィオナ。イルカを通して関わり合うさまざまな人々の透き通った心の世界が伝わってきます。 そんな世界のキーになる「フェルマータ・イン・ブルー」,もちろん,物語の中の曲なので,架空なのだけど,どんな曲なのか,すごく気になってしまいます。
0投稿日: 2013.11.10いま、会いにゆきます
市川拓司
小学館文庫
読む場所に注意
読んだ後,涙腺が緩むこと必須なので,読む場所には注意しましょう。 出会い,愛情というものがすごく美しく描かれたファンタジー風味の恋愛小説です。 日常を当たり前に生きるということが,どれだけ幸福なことなのか,このストーリーを通して再確認できました。
1投稿日: 2013.11.10