KKさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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ローマは一日にして成らず──ローマ人の物語[電子版]I
塩野七生 / 新潮社
ローマの歴史の始まり
2
昔から,ずっと読みたいと思っていた本。
「覚える」というのが苦手なので,いわゆる歴史のお勉強はあまり得意じゃなかった。でも,歴史というのは非常に面白い。
「ローマ」,もちろん,中学校・高校と歴史(世界…史)を一応はやってきたので,知っているつもりだった。でも,それはローマの歴史の中のほんの一部の固有名詞を局所的に知っただけのことだった。
もちろん,学校の勉強の中で,ここまでローマに特化することはないし,その必要もないと思う。ただ,やはり,狭く深く知るというのは面白い。
イタリア・ローマに行ってみたい。 続きを読む投稿日:2015.11.28
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新装版 魔女の宅急便
角野栄子 / 角川文庫
魔女のひとり立ち
2
娘のために買った本だけど,実は自分も読みたかった。
一応,児童書だと思うけど,大人でも十分面白い。映画ももちろん見ているけど,話としては原作の方が面白いかな。続きも読まないと。投稿日:2015.07.04
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西の善き魔女1 セラフィールドの少女
荻原規子 / 角川文庫
没頭できるファンタジー
2
荻原規子さんのファンタジックな世界観は素晴らしい。
空色勾玉シリーズ,RDGシリーズなど,日本風ファンタジーもいいけど,この「西の善き魔女」では,いわゆる西洋風なファンタジー。
子どもが大きくなったら…読ませたいなあ。 続きを読む投稿日:2015.07.12
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コンスタンティノープルの陥落
塩野七生 / 新潮文庫
世界史の中の登場人物の気分で
2
1453年 東ローマ帝国(ビザンツ帝国)滅亡
学校での世界史の学習の中では,この1行で終わってしまう。その1行をさまざまな立場・視点で,あたかもその時代にいるかのように感じながら読むことができる。
コ…ンスタンティノープルという街は,単に東ローマ帝国の首都だったというだけでなく,ヴェネツィアやジェノヴァといった北イタリアの都市とも深いつながりがあり,このコンスタンティノープルの陥落自体にもこれら西欧の都市国家がからんでいたというのは知らなかった。これらの登場人物の一人称視点で読めるというのも,塩野七生さんのストーリーの特色だろう。
今まで,イスタンブール(コンスタンティノープル)という街自体,それほど興味は無かったのだが,これを読むと,東ローマ帝国からトルコに続く歴史の中心となった街だということに気づき,一度行ってみたいと思わされる。 続きを読む投稿日:2017.02.05
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永遠をさがしに
原田マハ / 河出文庫
魅力的な登場人物たち
2
主人公の和音と,そのもとにやってきた新しい母親の二人。どのような生活が始まるかと思えば…。
それにしても,原田マハさんの描く人たちは,みな魅力的だ。そしてみな生き生きとしていて,心の底に秘めた強いエネ…ルギを感じる。
個人的には,チェロといえば,バッハの無伴奏チェロ組曲が好きだ。(この本には出てこないけど)
最近聴いていなかったが,また聴いてみたくなってきた。 続きを読む投稿日:2017.01.11
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ひそやかな花園
角田光代 / 講談社文庫
子どもと親
2
子どもの頃,年1回のキャンプで集まっていた家族達。なぜ,これらの家族が毎年集まっていたのか。
「子ども」とは,「親」とは,「家族」とは何だろう。そして,「幸せ」って何だろう。
「親になる」ということの…意味をあらためて考えることができた。
「私,私がいてよかったってはじめて思った」
子どもに,こう言ってもらえることがどんなにすばらしいことか。 続きを読む投稿日:2014.07.09