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社会の真実の見つけかた
堤未果
岩波ジュニア新書
ある意味ホラー。
第一章 戦争の作りかた 三つの簡単なステップ 第二章 教育がビジネスとなる 第三章 メディアがみせるイメージはウソ?ホント? 第四章 社会は変えられる 上記の構成で、それぞれの章でアメリカでの話を例に、取材を受けた側の体験談として具体的に、かつ臨場感たっぷりに、苛立ちや、憤りとともに問題点が語られています。 体験談と共に文章化することで、頭ではなんとなく分かっている気がしていることを、明確にしてくれます。 読んでて正直、恐ろしいと思いました。まあ、この本だけ読んで鵜呑みにすると、この本の存在価値の否定になりますけど…。 筆者の意見は全く以てその通りと思えることですし、ためになることも多いです。
2投稿日: 2013.11.13式の前日
穂積
月刊flowers
読んでてニヤリ
思い込みや先入観を巧みに利用した構成の話が多いですね。 とはいえ、それほど大袈裟な話ではなく、とある日の出来事といった境遇の話がメインとなっています。ちょっとしたサプライズは読んでてニヤリとさせられます。
2投稿日: 2013.11.09クローズド・ノート
柴田五十鈴,雫井脩介
カドカワデジタルコミックス
綺麗で、切なくて、でも暖かい、そんなお話です。
じーんときます。気持ちの良いお話でした。 小説が原作で、そっちは読んだことありませんのでどちらを良いか比較はできませんが、147ページの伊吹先生の笑顔を見ることが出来るのはコミック版だけです。
3投稿日: 2013.11.09ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件
七尾与史
幻冬舎文庫
「何て気持ちのいい連中だろう」「!?」
主役の二人が...どうなんでしょう? 黒井マヤについては、なかなか突き抜けた性格で面白いなと最初は思いました。事件が解決に向かうにしたがって、そんな思いは微塵もなくなります。ただ、彼女に関して言えば、悪気も何もなく、それが彼女にとっては普通のことなのでしょう。なので、事の善悪はともかく理解はできます。しかし、代官山脩介の心情はまったく理解できなかったです。一応、読む限りにおいては、一般の警察官が持つべき正義感や常識は備えていたように思えましたが、事件解決までの過程で黒井マヤを見てきて、最後がそれかと...。 最後、アニメオタクと見られている上司が宮崎駿の「ルパン三世カリオストロの城」の有名なセリフをふざけて引用するのですが、それを読んで私が最初に思ったのが、「何て気持ちの悪い連中だろう」でした。 スト―リー自体はとても面白かったです。もっとふざけた話かと思ったら、事件もよくねられていて読みごたえがありました。
1投稿日: 2013.11.09彷徨う勇者 魔王に花
沙藤菫
C★NOVELS
語り継がれるお伽噺
吟遊詩人が詩劇にして唄い伝えそうな物語です。文章や会話がどことなく音楽的で心地よく、童話的な語り口調から始まる冒頭から一気に引き込まれます。クライマックスのシーンもなかなか衝撃的でした。 面白かったです。
3投稿日: 2013.11.06強殖装甲ガイバー(1)
高屋良樹
月刊少年エース
面白い作品ですけど、休載が多いので根気が必要かもしれません。
長期休載のたびに売ったり、買い直したりと繰り返してきました。今回、電子書籍で出ているのを発見し、強烈に最初から読み直したい欲求に駆られ、また買い直してしまいました。だって面白いんだもの…。 単純な勧善懲悪のヒーローものではなく、敵味方、登場人物それぞれに思惑があり、動機があり、欲求があり、敵が味方に、味方が敵にと、ストーリーに奥行きがある作品です。ただ、21巻以降はちょこちょこ休載するたびに再開時に前回のあらすじから始めるので、コミックで読むと、一巻当たり全ページの六分の一くらいは、前回のあらすじになっちゃってます。
1投稿日: 2013.11.05タブー・タトゥー TABOO TATTOO 01
真じろう
KADOKAWA
必然性のないパンツ
ストーリーは悪くないのですが、必然性のないエロシーンや、無意味にパンツを見せるための構図が作品の質を落としているような気がします。そういったシーンを売りにしている作品も多数あり、全て否定する気はありませんが、全体的にシリアスな展開の中、露骨にやられるのは…。魅力的な絵であれば、ちょっとした仕草や表情、肢体の見せ方で十分なのです。そういったことは読者の想像力に任せて欲しいw
0投稿日: 2013.11.02Fate/Zero(6)
真じろう,虚淵玄(ニトロプラス)/TYPE-MOON
ヤングエース
王たちの酒宴
Fate/Zero最大の見せ場の一つである「王たちの酒宴」です。Fate/Zeroは小説、アニメ、そして漫画と全て見ていますが、このシーンは何度見ても痺れます。ライダーの在り方を格好良いと感じるのは、ライダーが酒宴の中で語っている通り、人が王に求める憧憬、羨望をライダーに対して感じているからでしょう。セイバーの王としての在り方との対比が見事に表現されています。 もう一人の王であるアーチャーですが、この漫画について言えば一言、笑い過ぎですw、イメージが…。
0投稿日: 2013.11.021/11 じゅういちぶんのいち 1
中村尚儁
ジャンプSQ.
心にじんわりと感動が広がる良作
この漫画はサッカーを題材にしていますが、スポーツ漫画ではありません。サッカーと安藤ソラを中心にした一話完結ものの群像劇です。 ストーリーに派手さはありません。決して飛び抜けて絵が上手い訳ではありません。誰でも泣けるという感動大作でもありません。それでも読了後、静かな感動が心の中に広がります。 特に第3話の越谷凛也の話は心がザワザワさせられました。 この手の作品は好みが別れるとは思いますが、他の人にも読んで欲しいと勧めたくなる良作です。
5投稿日: 2013.11.02乙嫁語り 1巻
森薫
Fellows!
凛として気品溢れる美しい女性と緻密な描写
この作者が描く女性は本当に美しい。容姿だけでなく画面を通して、美しい所作まで伝わってきます。 また、衣装や道具ひとつひとつが凄まじく緻密に描かれていて、それを眺めているだけでも楽しいです。 純粋に漫画としての絵の上手さでは、最も上手い漫画家の一人ではないでしょうか。
8投稿日: 2013.10.30