
新装版 箱根の坂(下)
司馬遼太郎
講談社文庫
またまた司馬遼太郎の発見による快男児の一大記
時代背景は非常に馴染みなく理解しずらい。 ただ坂本龍馬ではないが、歴史の隠れたヒーローを発見し魅力区的に描く技は流石です。
1投稿日: 2017.04.02熊と踊れ 下
アンデシュ・ルースルンド,ステファン・トゥンベリ,ヘレンハルメ美穂,羽根由
ハヤカワ・ミステリ文庫
仰天の面白さの犯罪小説
緻密なリアリティーで綴る北欧犯罪小説。 軍人ギャングというド派手なストーリーの影に 数十年に及ぶ陰惨な家族の歴史がある。 やっぱり北欧ミステリーは翻訳ものの中でも 突出した存在だ。
2投稿日: 2017.01.12傷だらけのカミーユ
ピエール・ルメートル,橘明美
文春文庫
完結編にして最高傑作!
アレックス以上に途中から予想外の展開に。 三部作とはよく言ったもので、見事に三作でひとつをなす、歴史的傑作シリーズ。男と女にまつわる犯罪が中心にあるのもフランスぽくってよい。ちょっとした漂うユーモアも。
0投稿日: 2016.12.31疾風の勇人(1)
大和田秀樹
モーニング
今、お勧めこの漫画。
初のコミックレビューです。モーニングで読んでるだけで満足できず、単行本でも購入。GHQ占領下、日本の若き政治家、官僚たちが復興目指して戦っていたかよくわかります。
3投稿日: 2016.11.06幻の女
香納諒一
角川文庫
ハードボイルドを超えた感動作
緻密なストーリー運び。登場人物のカッコよさ、鮮烈さ。感動に昇華する巨大な闇の面白さ。どこをとっても超一流です。
2投稿日: 2016.10.14後妻業
黒川博行
文春文庫
関西弁の圧倒的迫力ドラマ
読んでいるうちに、まともな生活がバカらしくなるほど浮き世ばなれした関西弁のドラマ。果てしなく続くかと思いきや、アッサリと物語をたたむ鮮やかさ。爽快感すら残る。
2投稿日: 2016.08.28昭和が明るかった頃
関川夏央
文春文庫
映画マニアの私にも手に余るある緻密な映画史
ある会社のある時期を描くことで、戦後を描こうとした野心作。 吉永小百合家の激しい歴史には驚かされた。
2投稿日: 2016.08.24悪党諸君
永六輔
幻冬舎文庫
亡くなって初めて触れた快作。
笑いと涙の刑務所講演録。 ここまで言うか?の加熱したユーモアに驚く。 永さんって本当に才人だったんだな。
3投稿日: 2016.08.16さよならの手口
若竹七海
文春文庫
構成複雑過ぎ!読みずらし。
最近珍しい雰囲気の素人探偵、きっかけは失跡事件、に引かれて読み始めたが外れでした。古くさい昭和テイストの探偵小説です。狙いでしょうが。
1投稿日: 2016.07.03合本 真田十勇士【文春e-Books】
柴田錬三郎
文春e-Books
血湧き肉踊る活劇を期待したが
執筆当時の事情かエピソード集のような内容。 ただ一種グロいエロスが織り込まれているのは楽しい。 何でもありのエロスが淀君、秀頼など歴史上の人物も交え 描かれる。コミケの二次創作の世界だ!
2投稿日: 2016.04.03