Reader Store
あゆみのパパさんのレビュー
いいね!された数38
  • 青春の蹉跌

    青春の蹉跌

    石川達三

    新潮社

    薄ら寒い恐怖すら覚える青春の挫折。

    世の中ある範囲の男なら誰もが覚えのある話だろう。 時代を越えて実にリアリティ溢れる。それだけ普遍のテーマなのか? 映画に終わらず読んでよかった。

    0
    投稿日: 2017.09.18
  • 検察側の罪人(下)

    検察側の罪人(下)

    雫井脩介

    文春文庫

    日本版、太陽がいっぱい

    正義とかそういうことより、私はこの本を日本版太陽がいっぱい、と読みました。青春の栄光と挫折です。 傑作です。

    0
    投稿日: 2017.09.16
  • 合本 義経【文春e-Books】

    合本 義経【文春e-Books】

    司馬遼太郎

    文春e-Books

    あっけなさ過ぎる結末はこの著作の特長。しかしそれにしても。

    ある種のコンセプトに基づいて英雄を描くのは、司馬遼太郎の魅力。 「政治的痴呆」とまで言い切る義経の運命は哀れ。あわせて特長である結末のあっけなさも、この作品際立つ。 逃亡劇、ほぼ描かず。大胆だ。

    0
    投稿日: 2017.09.03
  • 儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇

    儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇

    ケント・ギルバート

    講談社+α新書

    残念 ひどい!

    もう少し儒教を勉強して書いたと思っていました。 ネット右翼の投稿並。勉強しましょう。

    0
    投稿日: 2017.08.21
  • 項羽と劉邦(上中下) 合本版

    項羽と劉邦(上中下) 合本版

    司馬遼太郎

    新潮文庫

    ひょっとしたら司馬作品最高傑作かもしれない。

    つくづく司馬作品のうまさを堪能した。竜馬が典型だが、魅力あるヒーロー像を造る、語るうまさ。ラストの鮮やかさ、虚しさ。その後の人物たちの運命を途中、途中で入れ引っ張るストーリーテリング。すべてが唯一無二。

    0
    投稿日: 2017.08.15
  • 制裁

    制裁

    アンデシュ・ルースルンド,ベリエ・ヘルストレム,ヘレンハルメ美穂

    ハヤカワ・ミステリ文庫

    巧みな伏線がすべて衝撃のラストへ

    サスペンスに始まり一見犯罪をめぐる社会派劇だ。しかしながらそれは巧みな伏線が張り巡らされ、 衝撃の結末に繋がることに読後気づかされる。あまり経験のない傑作。

    0
    投稿日: 2017.08.06
  • 蝦夷地別件 下

    蝦夷地別件 下

    船戸与一

    小学館

    アイヌ反乱の物語には終わらない日本人の物語

    正直、この大作のいよいよクライマックスがホラー小説並みの展開になることに 驚き、感動した。こういう展開を選んだ著者のある意味勇気に敬意を覚えました。 アイヌの話かと思っていたら日本人いや日本の話だった、という感動作。

    0
    投稿日: 2017.07.31
  • パレートの誤算

    パレートの誤算

    柚月裕子

    祥伝社文庫

    がっかりでした、柚月新作。

    浅い社会問題描写。テレビドラマのようなクライマックスのサスペンスと犯人の意外。 どれをとってもらしからぬ新作。題名だけは納得。

    0
    投稿日: 2017.06.20
  • スリーピング・ドール 下

    スリーピング・ドール 下

    ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子

    文春文庫

    圧倒されるどんでんに次ぐどんでんの連鎖

    意外と人間嘘発見器の設定は面白くない。しかしながらリーンカーンライムシリーズを上回るテンポの速さ。 主人公の魅力的なキャラ。そしてモントレーを舞台にした美しき逃走劇に楽しまされる。

    0
    投稿日: 2017.06.18
  • 昨夜のカレー、明日のパン

    昨夜のカレー、明日のパン

    木皿泉

    河出文庫

    私は乗れませんでした、昭和のホームドラマ。

    昭和のホームドラマ的なムードで展開するほのぼの小説。 唯一よかったのが、職場のお局様のエピソード。しかしこの言葉も死語。時代の行ったり来たりはうまいな!

    2
    投稿日: 2017.04.06