roke40さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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スタンフォードの自分を変える教室
ケリー・マクゴニガル / 大和書房
自分を変えたい人へ
7
過去沢山の自己啓発本を読んできましが、いざ実践となると頓挫してしまうことしばし。残念らがら、意志の弱さが災いしています。この本はその意志の弱さにどう向き合い、どうやって克服していくかを、豊富な実験デー…タと受験者の体験談をもとに解説していきます。
腑に落ちる名著、ベストセラーが納得です。 続きを読む投稿日:2014.03.10
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ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 上
ダヴィド・ラーゲルクランツ, ヘレンハルメ美穂, 羽根由 / 早川書房
違和感なく物語を継承しています
5
作者であるスティーグ・ラーソンが亡くなったと聞いていたので続編は諦めていました。
ですから本屋でミレニアム4を発見した時には我が目を疑いましたね。
引き継いだ作者はノルウエーで有名が作家で、違和感なく…物語を継承しています。
リスベット・サランデルの戦闘力もミカエル・ブルムクヴィストのジャーナリスト魂も健在で、懐かしさすら感じながら通読。大満足です。
NSAやノルウエー警察などの巨大権力を敵にまわし、ぶっきらぼうでも優しさを湛えるリスベット。
大好きなキャラクターです。早く続編がみたいですね。
続きを読む投稿日:2016.01.18
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陰翳礼讃
谷崎潤一郎 / 角川ソフィア文庫
読み処満載
3
黒沢明をはじめ、映画監督や建築家など沢山のクリエーターから愛読された名著。
日本人の光と影へのこだわりに始まって、文体、厠、旅、猫など多岐にわたって、豊富な知識を礎にして語られています。
古臭さを感じ…る部分もありますが、共感するところは同じです。
谷崎の嗜好や人間臭さが垣間見られて、谷崎作品を改めて読み直したいと思いました。
この本自体も、一度読んだだけでは味わい尽くせない読み処満載の随筆です。 続きを読む投稿日:2014.11.17
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川は静かに流れ
ジョン・ハート, 東野さやか / ハヤカワ・ミステリ文庫
クオリティの高い家族愛の物語
3
殺人事件の容疑をかけられ、父との諍いから逃げるように故郷を後にしたアダムは、友人の助けを求める声にいたたまれなくなり帰郷する。
久しぶりの故郷には、新たな殺人事件と父との葛藤、バラバラになった家族の絆…、複雑な家族関係が有った。
アメリカの広大な大地と、ゆったりした川の流れが目の前にあるような自然描写は巧み。その中で生きる人達のかかわりが丁寧に描かれ自分がそこにいるような臨場感を感じます。ミステリーの枠にとらわれない、クオリティの高い家族愛のドラマ。 続きを読む投稿日:2014.08.25
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亡者のゲーム
ダニエル・シルヴァ, 山本やよい / ハーパーBOOKS
スピード感と切れ味の鋭さに時間の経過を忘れます
3
ガブリエル・アロンシリーズ。
『英国のスパイ』に心酔し迷わず購入。相変わらずのスピード感と切れ味の鋭さに時間の経過を忘れます。
狡猾なターゲトとの騙しあいにハラハラしつつも最後には勝利に導く、ガブリエ…ルの実務能力に爽快感を覚えます。
このシリーズ、電子版は2作しか見つけられませんがもっと読みたい。
続きを読む投稿日:2016.10.10
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英国のスパイ
ダニエル・シルヴァ, 山本やよい / ハーパーBOOKS
ガブリエル・アロウシリーズの最新作で5作目
3
本作は、ガブリエル・アロウシリーズの最新作で5作目。なんでこんな面白いシリーズを見逃していたんだろうと悔やみつつも、素晴らしい作品に巡り合えた幸せをかみしめながら5作目からさかのぼることになりそうです…。
英国のMI6の諜報活動を拠点に話が進みますが、主人公のガブリエルはイスラエルの工作員。MI6の長官とガブリエルの個人的な信頼関係がサイドストリーとして描かれます。
業務遂行の為ならば手段を選ばないMI6の007スタイルは顕在。ターゲットを袋小路に追い込み網にかける。
足音を立てずに獲物に近づいて行くわくわく感がたまりません。
著者ダニエルシルバはUPI通信の記者として経歴をスタートし、中東の特派員などを経験。在任中に執筆活動えを始めます。今回の舞台である中東の情勢には当然明るく、登場人物の微妙な立ち位置まで細かく描かれ、早い展開に圧倒されながら至高の時間を過ごすことが出来ました。 続きを読む投稿日:2016.09.20