roke40さんのレビュー
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47
このユーザーのレビュー
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宝島
真藤順丈 / 講談社
私には合いませんでした。
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直木賞受賞作ということで期待感を持って読み始めましたが、率直に言って面白くなかったです。途中から文字が多くて辟易。
政治的な趣があり、私には合いませんでした。
投稿日:2019.08.08
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蟻の菜園 ‐アントガーデン‐
柚月裕子 / 角川文庫
真相に迫る過程の緻密さは作者の真骨頂
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不幸な境遇の中で歯を食いしばって生きる姉妹と、それを取り巻く善良な人達の触れ合いが時間を行き来しながら明らかになる。
事件が解明される過程で、幾つかのサプライズが有り、翻弄されながらも納得の終結へと…誘われる。真相に迫る過程の緻密さは作者の真骨頂。
続きを読む投稿日:2019.07.19
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検事の死命
柚月裕子 / 角川文庫
次回作が楽しみです。
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柚月さんの作品は『孤狼の血』『凶犬の眼』など警察官に纏わるシリーズを読んでいますが、
今回は検察官のシリーズでした。
共通して貫かれるのは正義。戦う相手は権力。粘り強く戦い大逆転へと誘う、その爽快…感がたまりません。最後は正義が勝つというシンプルな構図ですが、証拠を地道に集め容疑を固めていく緻密な捜査の過程が描かれ、雪崩れ込むように裁判への向かう。次の展開が待ち遠しくなりページを捲ってしまいます。次回作が楽しみです。
続きを読む投稿日:2019.05.14
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贖罪の街(上)
マイクル・コナリー, 古沢嘉通 / 講談社文庫
次回作以降も楽しみです
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ボッシュとリンカーン弁護士の競演。それだけでも読む価値がありますが、物語も読者を飽きさせない展開の速さで読みごたえ十分です。
ボッシュは刑事を引退。今回は探偵としての登場ですが、緻密な捜査で犯人を追…い込む手腕は相変わらず。ただ刑事の印籠であるバッチは使えず窮屈な思いをします。
悩みながらも前に果敢に進む探偵ボッシュも悪くない。次回作以降も楽しみです。
続きを読む投稿日:2019.03.19
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さざなみのよる
木皿泉 / 河出書房新社
脚本家でもある作者の面目躍如ですね。
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1人の女性の死を巡り、過去と現在が交錯する。心に残る思いでや、後悔、伝えることが出来なかった思いを作者が丁寧に描きます。
登場人物を変え、違ったアングルで女性の姿を見ることでその姿を浮き彫りに。
…エピソードごとにクライマックスが有り、連続テレビドラマのよう。脚本家でもある作者の面目躍如ですね。
続きを読む投稿日:2019.03.13
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カササギ殺人事件 上
アンソニー・ホロヴィッツ, 山田蘭 / 創元推理文庫
読みごたえあり、楽しめます。
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新聞で紹介され、満を持して手に取りました。
最初は普通の探偵小説ですが、下巻で急転直下の事件が勃発。
大作ですが、翻訳者の技量も十分で読みやすく一気に読めます。
英国の田舎の鬱々とした感じや、古…い屋敷の佇まいが精緻に描かれ、人間関係も皮肉たっぷり。思わす感情移入しています。
途中、この物語はどういう方向に飛んで行くのか不安になりますが、鮮やかに着陸。
読みごたえあり、楽しめます。
続きを読む投稿日:2019.02.27