「音楽」がイメージとして視えるがゆえに、「音楽」がキライな少年。そんな彼が軽音部の先輩のギターに視たイメージとは？（「視える音」） 楽しい音、陽気な音、哀しい音、不思議な音…。「音」をテーマにした8＋1編。 現代もの、歴史もの、SFものから時代ものまで、バラエティに富んでいます。

居眠りをして、不思議な夢の世界へトリップしてしまう女子高生を描いた表題作「うたたね姫」はじめ、ひょんなことからお腹の中に蛇を飼うことになった少女を描いた「蛇腹」など、ポップな絵柄が魅力の、バラエティー豊かな短編集。 「犬神姫にくちづけ」を連載中の注目作家、宮田紘次作品の入門編としてどうぞ。

早逝した作家、青山景氏の作品。 作家を目指す主人公・浜崎正がインスパイアされた映像作品「Q9」。彼が出会った「町田ミカ」は、その作品の主演女優、「桐島すみれ」だった…。 モノクロな雰囲気が良く似合う、ちょっと痛くて、切ない青春物語。

怪しげな博士が開発した「未来予知装置」。図らずも実験台となった記者が見た未来の自分、そして「バニーズ」とは？ コミカルな絵柄で、ちょっと笑えて結構シュールな、ゆるゆるなSF成分多めの短編集。 表題作他、遭難して島に流れ着いた中年男が現地で暮らす家族と邂逅する「島一家」など、計9編。なかなか楽しめます。

友人達と故郷の島に戻ったヒカルは、そこで幼なじみと再会し、やがて父の死の真相に近づく。そこへメイルシュトロームが現れ…。ヒカルは自分の心に向き合い、友人達を救うことができるか？ ヒカルがテンガイと共に大きく成長する、注目の二巻。ラストの展開はちょっとビックリ。

ゆうきまさみ氏の初期作品集第二弾。 「マジカル ルシィ」他、アニメや映画のパロディものが中心。 時事ネタ満載なので、10～20代の読者はわけがわからんのではないだろうか（作品の問題ではなく、パロディという性質上、仕方がない）。物語を期待するよりは、資料集として見たほうが良いかも。 ゆうきタッチのアムロや波瀾万丈が登場する、富野由悠季作品パロディが収録されているのは貴重。

かつてアニメ化もされた「アッセンブル・インサート」初め、「ヤマトタケルの冒険」など、氏の初期作品集を収録。ちょっとエッチな話も入っているので青少年はご注意（笑）。「アッセンブル～」だけでも楽しめます。

孤独な高校生「藤井アリス」は、殺し屋「蜘蛛」に拾われ、自身も生きるために特異な能力を発揮し、殺しの道を歩もうとするが…？ 「虫」の能力を身につけた殺し屋たちのバトルが始まる、開幕編！

ビデオ版と同じく、香貫花がバックアップとして登場する貴重な作品。サンデー連載前のこなれていない絵柄が何とも言えない（笑）。サンデー版とはまた違った雰囲気が楽しめます。

ヘッドフォンで他者から心を閉ざす女子高生「ヒカル」。偶然の事故から、彼女は謎の生命体「テンガイ」と同一化してしまう。テンガイが追う「メイルシュトローム」を倒さなければ、地球の未来は無い！ヒカルは70億の人間の中からメイルシュトロームを探し出し、倒すことができるか？ 孤独な少女の成長と、本格的なSF設定、そして独特な絵柄が魅力の良質な作品。オススメ。