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ペンギンずさんのレビュー
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  • 百鬼夜行抄 1巻

    百鬼夜行抄 1巻

    今 市子

    Nemuki+コミックス

    男性も読まねば損をする、美麗ホラー。

    亡き祖父の血を継ぎ、好まざるも妖魔が見えてしまう主人公・律。美しくも天然ボケな従姉妹・司。律の父の体に住まい、律を守る、祖父の式神・青嵐。律を主人と慕う妖魔、尾白・尾黒など、愉快?なキャラクター達が、時におかしく、時に恐ろしい事件に遭遇する。ユーモアの中に、ドキリとする恐怖が襲う、純和風ホラー。絵柄も非常に美しい。 作者の今市子氏と言えば、BLマンガで有名?な方だが、本作はそっち系の要素は一切無く、男性でも楽しめる、いや、是非男性に読んで欲しい、というか、読まないと損をする!オススメのマンガ。

    4
    投稿日: 2013.10.23
  • 恐怖配達人

    恐怖配達人

    小池真理子

    双葉文庫

    怖いのはやっぱり人間。

    どこにでもありそうな日常に、ふと暗い影が射す…。そんな恐怖を描いた短編6つ。 心霊・怪奇現象ではなく、人間同士のふとしたドラマから恐怖を紡いでしまうのは、さすが小池氏の熟練の成せる技か。 ちょっと気軽に恐怖を味わって嫌な気分になりたい(笑)、という方にオススメです。

    0
    投稿日: 2013.10.23
  • タイム・リープ<上> あしたはきのう

    タイム・リープ<上> あしたはきのう

    高畑京一郎,衣谷遊

    電撃文庫

    テンポ良く読める、爽やかなタイム・トラベルもの

    タイム・トラベルものは、ともすればちょっと小難しくなりがちな感じがあるが、本作はテンポ良く、さくさく読める。主人公・翔香の行動を追っていくうちに、いつしか彼女と共に時間跳躍(リープ)しているような気に。あなたも作者の「仕掛け」にはまってください。タイム・トラベル+青春ものの佳作。

    1
    投稿日: 2013.10.23
  • 黒い家

    黒い家

    貴志祐介

    KADOKAWA

    ジワジワと追い詰められる恐怖。

    貴志祐介氏の初期傑作ホラー。 保険金の請求に、常軌を逸した行動で迫るサイコパスと、全編に漂うドス黒い雰囲気がたまらなくコワイ。舞台である京都の古都ならではの雰囲気も恐怖に拍車をかけていて、読後、つい周りを見渡してしまう。 ちょっと痛い表現もあるので、苦手な人はご注意。

    7
    投稿日: 2013.10.19
  • 深追い

    深追い

    横山秀夫

    JIPPIノベルス

    推理小説でも、刑事ドラマでもない。これはまさに「警察小説」

    様々な職に就く「警察官」を主人公にした短編、計7編。 TVドラマのような殺人事件の謎を鮮やかに解決するでもない、怪盗を追うでもない。 制服、鑑識、盗犯、少年係、出世、会計、再雇用…。一般社会と同じく、警察の世界にも、ありとあらゆる職務があり、そしてそこには、華やかな表舞台とは別の事件・ドラマがある。そんな警察のリアルを描かせたら、さすがの横山秀夫クオリティ。 内容は地味だが、謎解きミステリーとはまた別の魅力を持つ、渋い「警察小説」。

    2
    投稿日: 2013.10.19
  • クラインの壷

    クラインの壷

    岡嶋二人

    講談社文庫

    「壺」にはまる不安感

    ヴァーチャルゲームのモニターとなった主人公が、仮想現実の先に見たものは―。 二十年以上前にこの作品が書かれた、ということがスゴイ。 何が真実なのか、はたまた真実でないのか、主人公と一体となって「仕掛け」にはまってしまうと、もう「壺」から抜け出せない。SF・ホラーの名作。

    2
    投稿日: 2013.10.18
  • ダークルーム

    ダークルーム

    近藤史恵

    角川文庫

    雰囲気はいいが、もう一歩…

    タイトル通り、暗目の内容の短編集。1編目の「マリアージュ」はオチに意外性があって面白かったが、その他はもう一つ盛り上がりにかけるかな…。どの作品もいい雰囲気を持っていたので、ちょっと残念。

    0
    投稿日: 2013.10.18
  • ヘルタースケルター

    岡崎京子

    ヘルタースケルター

    岡崎京子

    FEEL YOUNG

    絶望と破滅へ向かう滑り台

    超売れっ子のスーパーモデル・りりこ。しかし彼女の美貌は、特殊な全身整形の賜物だった。やがて異変を来すりりこの体。同じ頃、とある検事が、疑惑の整形外科の調査を始める…。 全編、重苦しい程の緊張と狂気が漂い、それはやがて確実に来る「絶望」を予感させる。この作品はゾンビもエイリアンも殺人鬼も出ないが、人間の「美」への執着と狂気を描いた「ホラー」であり、また絶望と孤独を記した「人間ドラマ」でもある。マンガ好きなら一度は読んでおきたい怪作。

    0
    投稿日: 2013.10.18
  • Spirit of Wonder

    Spirit of Wonder

    鶴田謙二

    アフタヌーン

    夢とロマンにあふれたSF短編集。

    時間旅行、ロケット、宇宙への冒険…そして美女(笑)。が 夢と希望のあふれるちょっと不思議なSFと、鶴田氏の描く魅力的な女性たっぷり詰まった短編集。 「チャイナさん」シリーズ三編も収録。絵柄はちょっと古いが、楽しめます。

    4
    投稿日: 2013.10.16
  • ヨルムンガンド(1)

    ヨルムンガンド(1)

    高橋慶太郎

    月刊サンデーGX

    少年兵は武器商人の夢を見るか

    武器を憎む少年兵・ヨナは、海運王の実子で武器商人である美女、ココ・ヘクマティアルと、その私兵である仲間たちと共に、旅をする…。 武器商人と少年兵が主人公という、他の戦争ものとはちょっと毛色の違うマンガ。ココ・ヘクマティアル一味など、ユニークなキャラクター造詣にも注目。 武器、商人、軍隊、殺し屋、マフィア、デルタフォース、CIA、爆弾、スナイパー、自衛隊、エトセトラ、etc…。 ミリタリー色とユーモアたっぷりの、魅力ある作品。全11巻と手頃な巻数で完結しているので、気軽に手を出せます(笑)。

    5
    投稿日: 2013.10.16
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