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とよさんのレビュー
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  • 掟上今日子の推薦文(単行本版)

    掟上今日子の推薦文(単行本版)

    西尾維新,VOFAN

    講談社

    推薦状の訳は最後までのお楽しみ

    掟上今日子第2弾でしょうか。 睡眠の前後で記憶がリセットされてしまう、忘却探偵の活躍がスピーディーに展開されます。 今回のパートナーは、前回の厄才さんから親切さんに変わります。元警備員の親切さんと前作とはちょっと異なる掟上さんは事件を解決出来るのか? タイトルの推薦状の意味は最後にひもとかれます。お楽しみに。

    3
    投稿日: 2015.10.24
  • 掟上今日子の備忘録(単行本版)

    掟上今日子の備忘録(単行本版)

    西尾維新,VOFAN

    講談社

    続編が気になります。

    自分がその日の記憶しかないとしたら何を生業として生活するのか。 掟上さんはそんなスペックの探偵さんです。 記憶が残らないので自分が誰なのかも怪しい… そんな彼女が、提供できるのは秘密を守れることと短時間で問題を解決する事。 存在することで色々な事件に巻き込まれる厄介さんとのコンビがどんな事件に巻き込まれ解決出来るのか? テレビで気になって本編を読み始めたのですがついつい読み込んでしまいました。 テレビのストーリーとは連動してなさそう(ちょっとしてる)ので興味がある人は早く読んじゃいましょう。 続編があるのでそっちも読まなきゃ!掟上さんはなぜ掟上さんなのか… 気になります。

    2
    投稿日: 2015.10.19
  • ジョーカー・ゲーム

    ジョーカー・ゲーム

    柳広司

    角川文庫

    スパイは地味なのである

    戦時中に組織されたスパイ養成所。そのメンバーの活躍を短篇で構成したのがこの本です。 ただ、短編の中の中心として存在するもとスパイ。 スパイとして最悪なことは、死ぬこと殺すこと。などスパイとしてあるべき教条のもとで暗躍する教え子たち。 戦時中という古い時代設定でのスパイ活動は徹底的な知能活動とその行動力に支えられて成り立ちそれが出来ないものは淘汰されていく。 ミッションインポッシブルの派手さはないがスパイ大作戦的な展開が面白かったです。(指示書が消滅したりしませんので悪しからず)

    1
    投稿日: 2015.10.14
  • 下町ロケット

    下町ロケット

    池井戸潤

    小学館文庫

    下町の町工場の超品質がもたらす奇跡

    ロケット開発の失敗を一身に受け町工場の社長となった佃とその会社が見せる町工場のプライドと品質が、国産ロケットの成功に寄与出来るのか!? 日本のもの作りここにあり!のストーリーは読んで痛快でした。大企業に負けない姿勢に感動です。

    2
    投稿日: 2015.10.06
  • 万能鑑定士Q:全事件簿

    万能鑑定士Q:全事件簿

    松岡圭祐

    角川文庫

    どはまりです

    映画化される前から興味を引かれるタイトルだったのですが、表紙があまりにかわいい女性なので入手を躊躇してました。 読みはじめて見るとすっかりロジカルシンキングの謎解きにはまってしまいました。 主人公の凜田莉子の論理展開や幅広い知識もへ~って感じですし、周りの人との絡みやそこかしこにちりばめられたアイテムが謎解きの瞬間に絡み合って解けていく。読んでいて快感です。 一話づつどこからでも面白いですが、私は、一話目から順番に読むことをお勧めします。 話のなかで人間関係が新報社するのがまた愉快です。

    1
    投稿日: 2015.09.29
  • 人類資金VII

    人類資金VII

    福井晴敏

    講談社文庫

    待ってた甲斐がありました

    いったいいつになったら発行されるのか… 待ちに待った待望の最終巻です。 読んで納得さすが!の展開です。 ルールとは人の心とは善意に基づく資本主義とは、まさに「今」に問題を提起している。そう感じます。 今までの登場人物が余すことなく生き生きと活躍するのも嬉しいです。 文章や話の展開は作者ならではの緻密に計算されておりいつまでも読み続けたくなり、電車乗り過ごすとこでした。 おすすめです。合本出るなら一気読みおすすめです。私は最初からよみなおします。

    3
    投稿日: 2015.08.14
  • SE神谷翔のサイバー事件簿 3巻セット【電子版限定】※番外編付き

    SE神谷翔のサイバー事件簿 3巻セット【電子版限定】※番外編付き

    七瀬晶

    幻冬舎

    ちょっとリアル

    会社のIT担当者が実は元ハッカーでしかも警察の手伝いをしている… 実にベタな設定で犯人に至っては綿密なロジックとか… でも引かれるんです。 なぜか? 実に手口がリアルでarなーっていういわゆるおさえが一般の人にもなんとなくわかるように記述されており、今使ってる携帯ホントに大丈夫?な疑心暗鬼を産み出します。 かつIT業界的にはあるあるなねたも満載でついつい読んじゃいました! 細かいところ気にしなければ、ザッツエンターテイメントです。 IT関係者特に読むべし!

    3
    投稿日: 2015.07.22
  • 百年法 下

    百年法 下

    山田宗樹

    角川文庫

    終わりがあるだから次を考える

    全く異なる日本を舞台にしたSFです。 戦争に負けた日本が国力を回復するために導入した、不老不死のシステムHAVI。適用を適用を受けた人はその時点から老化しなくなる。永遠にこの措置が有効であると人口過多になるので予防として講じた処置が100年経ったら命を返還するという法律いわゆる100年法である。 上巻から50年後の世界を下巻が現している。 不老不死は人類に幸福をもたらしたのか? 人はなぜ繋がりを大切にするのか? 独裁の意義と危険性とは? 細かな感想は上巻含めてのネタバレになるので書きませんが、実に巧妙な人物配置であり読み続けてニヤニヤしてます。 二度読みしても違う発見ができる物語だと思います。 理想としては政治側と同じくらい仁科ケンの生活側も終わりに欲しかったです。ので星4つ。 前から興味があった人は、お買い得のうちに買っとくべきですね。

    0
    投稿日: 2015.07.16
  • 百年法 上

    百年法 上

    山田宗樹

    角川文庫

    生と死は隣り合わせであることに存在する意義を持つ

    全く異なる日本を舞台にしたSFです。 戦争に負けた日本が国力を回復するために導入した、不老不死のシステムHAVI。適用を適用を受けた人はその時点から老化しなくなる。永遠にこの措置が有効であると人口過多になるので予防として講じた処置が100年経ったら命を返還するという法律いわゆる100年法である。 上巻では、100年法の執行が初めて行われる年代の政治家、官僚、一般市民の心の葛藤や行動が記述される。 ある種のSFであり社会小説と読んでも面白い。 上巻の登場人物が色々な伏線をはり下巻へと繋がっていくので気を抜かず読んで下さい。 感想も下巻に続く。

    0
    投稿日: 2015.07.16
  • 出星前夜

    出星前夜

    飯嶋和一

    小学館

    波乱万丈の史記

    島原の乱を中心にした歴史小説です。 コアになる登場人物の成りと心情をつぶさに記載する事で時代の臨場感が高まります。 私にはもう少し主人公を中心にしていただくと感情移入できたと思うのですそこが残念です。

    3
    投稿日: 2015.07.01