あきばさんのレビュー
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2030年からの警告 社会保障 砂上の安心網
日本経済新聞社 / 日本経済新聞出版
社会保障を、ボトムアップで事実を知りたい方向け。
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日本経済新聞社が取材した、社会保険の実情、様々な立場の有識者の意見がまとめられている本です。
何かを提言するというよりは、取材を通じて得られた事実と、有識者の意見がまとめられている書籍です。
…
タイトルに、砂上の安心網とあるように、取材や有識者の声から見えてくるのは、現在の社会保障の法の抜け穴や、既存の制度では、救えない方々です。
社会保険の制度を詳しく知りたい、とか、社会保険の意義を知りたい、という人よりは、社会保険と生活が具体的にどうつながっているのか、とか、現在の社会保障の枠組みで、なかなか助けられない人々はどんな人なのか、を知りたい方のほうが向いているかもしれません。
■「社会保障 砂上の安心網」 あらすじ
社会保障が、チェック機能なく、膨張を繰り返している現状、そして、先々に想定される問題の数々が、取材の生声とともに続きます。
そして、社会保障においては、先進国といわれているスウェーデンの有識者の声も掲載されており、社会保障において、向き合っている課題は日本と変わらず、難しいかじ取りの中で対処をしていることがわかります。
シンプルに、何らかの形で財源を増やすか、給付を減らすか。またはその両方か。
最後には、比較的うまくいっている自治体の例が出ており、一つの兆しとして、まとめられています。
■刺さりポイント
全体として、生の声がまとめられているので、そんな現実があるのか、
と驚くことも多かったです。
「役人は正論を言い、政治はそれを受けて、現実にこなせるのはどこまでかを考える。それが政と官の役割分担なはずだ」
与謝野馨氏のインタビューより
結構、この言葉が、この本を象徴しているように思う。
結論、制度として、多くの方を救っている一方、当然ながら、それでは救えない方が一定数存在し、悪用しようとする人々も一定数存在する。
そして、他制度との調整など、給付には一定の限界もある。
そうした中で、どこに着地させるのか。全体最適だけでなく、弱者保護の観点も見据えながら、意思決定をしていくのが、政治の仕事だと、つくづく感じた。
「住民を巻きこんで、主役は子供、という仕組みを作ることが大事だ。」
この言葉には、強く共感すると同時に、高齢者の方々の一定の理解に上に成り立っているのが現状。何かに財源を投下するということは、何かを抑えるということ。
限られたリソースをどう活かすか、複数のコミュニティで資産を共有する動きが、これから増えてくるんだろうな。 部落や、コミュニティという概念が再び注目される社会になるかもしれませんね。
どの言葉、というわけではないですが、医療費の不正受給に関しては、
正直言葉を失うくらい衝撃でした。
生活保護の方や、高齢者の方を捕まえて、薬を対象に処方させておいて、
あとは転売する、というのは、まあいざ聞けばやれないこともないか、と思うのですが、実際にそんなことをしてお金を儲けている人がいる、というのは、正直信じられませんでした。
■これからのアクション
最初にも書きましたが、この書籍でわかることは、制度の全体像ではなく、一つ一つの現場で起きていることで何が起きているのかがわかります。
社会保障に関して、この危機意識を持ちながら、制度をうまく活用していくことが大切です。
一人の力で、大きな変化を生み出すことは難しいのだと思いますが、
政治への関わり方を、こういった生活に身近なところから考えてみるにはいいかもしれません。
http://akibadokuritu.blog.jp/ 続きを読む投稿日:2019.02.03
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世界一やさしいIndeedの教科書
高山奨史, 新倉竜也 / クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
名前は知っているけどよくわからないIndeed
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今回は、「世界一やさしいindeedの教科書」。
最近良くCMで見ますよね。あのindeedです。
いわゆる転職サイトに広告を掲載して応募を募るサービスとは違って、
転職サイト、ホームページ…など色々なところから情報を集めてきて、
それを検索性高く網羅的に提供するサービスですね。
上記の網羅性の高いサービスと、高いSEOによって、流入を確保しながら、
自社サイト内の広告枠、クリック数保証のサービスで、
売上を立てるビジネスモデルですね。
2019年は競合サービスとなる「Google for jobs」
が日本に上陸することでも、少し話題になってますね。
あの巨大企業「Google」と日本発の「Recruit」がどう戦うのか。すごく興味深いです。
人材領域にいる人間からすると、
すごく大きな出来事なので、ちょっと読んでみました。
先に結論からいくと、
現在の採用環境の説明から入っており、入門編としてはわかりやすく、いい本だと思います。
ただ、活用していきたい方からすると、少し物足りない内容かもしれません。
◾️「世界一やさしいndeedの教科書」のあらすじ
採用環境の話題から、採用でよくやる間違い、うまくやるためのコツなど、まとめてくれています。
例えば、安易に給与を上げる、ムダに枠を大きくするなどです。
この採用が難しい環境の中で、indeedは、
アメリカでスタートした事業で、リクルートが買収したサービスです。
圧倒的なSEOを背景に、高い集客力を誇ります。
これをうまく活用することで、採用効率、採用単価を下げた実際の例が
数社、エピソードとして記載されています。
ただ、サイトから情報を引っ張ってくる際に、一定のルールがあり、そこを踏まえて、
自社の採用ホームページをどうするのが良いか、まとめられています。
◾️刺さりポイント
やってはいけない!
①むやみに給料を上げる
②やたらと入社祝い金をつける
③求人媒体の枠をムダに大きいものにする
④効果のない広告を打ち続ける
上記、よくある対策ですが、僕自身も同感です。
特に③ですが、営業担当にもよるのですが、特に理由なくサイズアップの提案が
なされるケースもまぁあります。
そして、効果のない広告を打ち続ける。そんなことあるか?と思いますが
企業が相手となると、実際はよくあります。改めて見直してみるといいかもしれません。
Indeedのルール
1求人1ページ
仕事内容が異なる場合はページを分ける
勤務地が異なる場合はページを分ける など
WEBサービスが増えてきて、この手の話が増えてきたな~と思いますが、
攻略の基本は、そのサービスの構造を理解して逆手にとってうまく進めること。
indeedに関しても、詳細に説明してくれているので、参考になると思います。
バカ当たり採用キーワード一覧
例 履歴書不要 面接一回のみ 主婦、主夫歓迎 ネイルOK 日払いOK などなど
ルールと近い話かもしれませんが、こうしたキーワード一覧がたくさん載っています。
当たり前だろ、みたいな内容も中にはありますが、
こうしたキラーワードをちりばめながら、PDCA回すだけで、
転職サイトに頼らない採用活動ができるようになる、かもしれませんね。
◾️これからのアクション
indeedは、今後活用出来れば武器になると思ってます。
ちょっとこれを基に今お手伝いしているお客様にindeedの運用で
入らせてもらおうと思ってます。
採用活動においても、それぞれのポータルサイトの枠を超えて、
情報をまとめたサービスが発生し、
それをどううまく活用していくか、そ
れ自体がサービスになっていく世界に入っていくと思っています。
今後indeedの運用を検討されている方は、読むと参考になると思いますよ~。
http://akibadokuritu.blog.jp/ 続きを読む投稿日:2019.01.20
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定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。
ドリヤス工場 / トーチ
昔の名作をたくさん読んだ。そして好き、そんな方に。
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今回は、「定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む」。
読むことがて来ていない名作も中にはあったので、
ちょっと読んでみようと軽い気持ちで買ってみました。
なんか以前、「…世界一受けたい授業」というテレビ番組で特集されていたような気が。
その時にちょっと気にはなっていたんですが、今回買ってみました。
結論、まぁ、簡単に読めるところは確かにいいところですが、
個人的にはちょっと読むのがしんどかったです。
なぜそう思ったのかは、もう少し先で説明します。
◼️「定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む」の あらすじ
坊っちゃん、武蔵野、地獄変、など、
純文学作品として有名なものから、
フランダースの犬、人魚姫、など、
21の物語が、マンガとして描かれている本です。
それぞれの物語が、だいたい10ページくらいのマンガになっており、
さくさく読める仕立てになっています。
■ささりポイント
坊ちゃんとか、地獄変、銀河鉄道の夜、などは、昔読んだ記憶をたどりながら、
「あ~、そうそう。あ、そうだったそうだった。」
という感じで、忘れていた記憶をたどりながら読むのに
ちょうどよかったです。
そういう意味では、知らない物語を読んでいる時でも、それなりに楽しむことができました。
そこに関してはかなり良かったです。
しかし。しかしです。下記二点で、ちょっと個人的には、満足というところまではいかなかったです。
多くの物語は、大して何も起こらない
まんがを読んでもあらすじが結局わからない
①多くの物語は、大して何も起こらない。
ここに関しては、純文学は特にそうかもしれません。
小さいことはそれなりに起こるのですが、そんなに何もおきません。
「武蔵野」とか。
純文学ではないですが、「徒然草」なんて、わけがわかりません。
でも、これ、フォローするわけではないんですが、純文学においては、
その物語の中で起きていることを楽しむということもあるんでしょうが、
様々な出来事を、「文章でどう表現していくのか」に楽しさがあるのかな~
なんてことを思いながら読んでました。
となると、まんがにするってなんだっけ?とか考えながら。
②まんがを読んでもあらすじがわからない
ここに関しては、すみません、僕の理解力、想像力の欠如もあると思います。
ただ、ほんとにわからなくて、結局googleであらすじを探しました(笑)
上記からですが、これは昔読んだことのある人が、
再度、もう一回まんがで読もうかな~というときには、
すごく楽しい本かな~と思いました。
続編も出ているようですが、すごく時間があってヒマだったら
読むかもしれませんが、今のところ、読まなくてもいいかな~。。。
入口として見てみて、興味あるものだけ、原作を深く見てみるくらいがいいかもですね。
■これからのアクション
ん~、なかなか難しいですが、
純文学や、古典は、結局実際のものを見ないとなかなかわからない。
ちょっと面白そうだなと思ったものだけ、原作を読んでみます。
http://akibadokuritu.blog.jp/ 続きを読む投稿日:2019.01.16
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サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門
三戸政和 / 講談社+α新書
経営者になりたいけど、何をすれば?という人に。
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結論から伝えると結構面白かったです。
そんなに深い内容が書いてある本ではないので、比較的簡単に読めると思います。
でも、こんな世界があるのか、という新しい発見があり、その根拠となる数字も、
分か…りやすく並べてくれているので、モチベーションがあがりますね。
いずれは資本家、経営者になりたい、でも具体的に今のところ考えられていない、
そんな方は読むと参考になると思います。
■刺さりポイント
この中に出てくる一つの話として、モスキート針の企業の例が出てましたが、
個人的にはそれがすごく驚きでした。
当時、結構メディアにも出ていて、町工場の技術や、中小企業の生き残りのお手本として、
取り上げられていたものだっただけに、ちょっとショックでした。
まあ、後継者不足は後継者不足なのでしょうか、技術継承やそれに必要な時間など、
考慮しないといけない要素はあるんでしょうが。。。
・経営者の高齢化が進み、日本の中小企業の事業継承が大きな問題を迎える
「大廃業時代」は、これから10年間がピークだとにらんでいる。それは、社長になるチャンス。
何事もそうですが、何事もタイミングやピークがある。このチャンスを取りに行くかどうかは、
価値観によって分かれると思いますが、事業継承の課題に関しては、今がチャンスのようです。
・社長になることとは
自分のキャリアを生かす
資本家になることで、労働の対価では得られない金銭的メリットを享受する
人生100年時代の老後不安から自由になる
特に金銭的なメリットというか、お金の稼ぎ方を変えるという観点では、
多くの方にとって、課題感を持っているポイントではないでしょうか。
・大企業と中小企業は、業務の進め方やシステムなどの仕組みが
洗練されているかどうかが違う。
つまり、大企業で今働いている人からすると、今の働き方自体が、ノウハウであり、
スキルになっているということ。だから、改めて今の働き方を構造化、言語化することが、
大切かもしれませんね。
・自分のいた業界で、従業員が同じ規模の中小企業なら十分にまね自然とすることができる。チームがそのまま会社になったと思えばいい。経験はノウハウはそのまま活きる。
上に同じ。構造化、言語化が大事。
・50.5%が黒字で廃業している。(2013年~2015年)
・日本M&Aセンター」「M&Aキャピタルパートナーズ」「ストライク」
などで売りに出されている企業が見れる。
■これからのアクション
私自身、まずは個人で事業を開始する予定なので、
はじめから組織としてスタートする予定は今のところありませんが、
事業拡大、多角化の一つの選択肢として、企業買収というのは、
より身近な選択肢になるのかもしれませんね。
一旦、どんな企業が出ているのか、WEBで見てみようと思います。
今後の、一つの新しい選択肢として考えていきます。
資本家もそうですが、経営者を目指しているけど、
実際、何をどうすればいいのかわからないという方は、
一度読んでみると、イメージがわくかもしれません。
http://akibadokuritu.blog.jp/ 続きを読む投稿日:2019.01.14
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いつも心に余裕のある人は実践している 1日1分片付け習慣術
佐々木 翔 / Digital Special Package
まわりをシンプルにすることで、幸福度が増す生き方へ。
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「片付け」と「掃除」の違い。
本書ではそんな話からスタートします。
また、江戸時代など、昔の日本では、狭い長屋に家族で住んでおり、一つの部屋が居間であり、台所であり、寝室である。そんな家庭も珍しく…なかったという歴史があります。それは「片付け」という文化の醸成にもつながっていたのではないかと思います。
今は多くの人に一人ひとりの部屋、空間があり、会社にいけば机があり、ロッカーがあり、と、共有する場所で何かをするということはそんなにありません。だからこそ、別に個人個人が持ちたいものを持って、仮に部屋が汚かったのだとしても、汚いままでいいのであればそれでいいのだと思います。
そんな中で、「なぜ片付けないといけないのか」「片付けることのメリット」の部分が、スタートとしては一番大切だと思います。ここに関して、この本は少しこの部分は弱いですが、モノを捨てるためのコツ、モノを増やさないためのコツなど、維持するためのテクニックなどが、本にまとめられています。
いわれてみれば確かにそう、でも実践はなかなか、というのが片付け。
自分自身をもっとシンプルにしていくことで、身の回りもよりシンプルになっていくのかな~と感じる、そんな本でした。 続きを読む投稿日:2017.08.15
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10年後、会社に何があっても生き残る男は細マッチョ
船瀬俊介 / 主婦の友社
「小食」 × 「筋トレ」 が健康の秘訣
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細マッチョがどうかはおいておいて、筋トレはとにかく体にいい、という話がたくさん載っている本です。
筋トレをすることで、こんな風に健康になった、体にこんな影響がある、ということが自らの体験はもちろん、…まわりの方の体験、エピソード、一部医学的な見地も交えて載っているので、「ああ、本当に健康にいいんだろうな~」とは感じました。
また、簡単な筋トレ方法も提示してくれるので、もし筋トレがしたい方は、参考になるのではないかと思います。
また、同時に東洋医学の話の流れもあり、小食の話もチラホラ。ファスティングというものらしいですが、インプットを抑えることで、体の毒素が外に出ていき、新たに入らないため、結果的に健康になる、というものですね。
もちろん、そういう効果があるのだと思いますし、何事も取りすぎ、食べ過ぎはダメです。どれくらいが適切なんだろうな~とちょっと違う悩みが生まれたりもしますが、筋トレが大切なことはなんとなく納得。
本書内にもありますが、何かあったときに頼れるのは自分。そして、自分の資本となっているのは体であり、健康。ここへの意識はもっと高めていかないとまずいな~と率直に思えた本でした。 続きを読む投稿日:2017.08.15