2030年からの警告 社会保障 砂上の安心網
日本経済新聞社(編)
/日本経済新聞出版
作品情報
*2018年は社会保障改革が最大のテーマ。本書は政治家や官僚、学者から、市井の医療・介護従事者、患者までを取材。記者自らが検査を体験、救急医療や介護施設の現場にも入り込み、社会保障危機の現場を伝える。日本経済新聞が力を入れて取り組んだ連載の集大成。
*政治家・医師会・製薬業界・学会の代表者に厳しく責任を問うたインタビューや、病をおし党派の壁まで越えて税と社会保障の改革に取り組んだ与謝野馨氏への生前最後の筆談インタビューなど読みどころも多い。
*日本一病床数が多くコスト高につながっていると指摘される高知県、先進的な取り組みのスウェーデン、要介護度を下げようと奮闘する東北の施設など、記者が現場に足を運び、生の声を伝える。
*社会保障の問題点、改革の論点が具体的に見える必携の書。
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商品情報
- 著者
- 日本経済新聞社
- 出版社
- 日経BP
- 掲載誌・レーベル
- 日本経済新聞出版
- 書籍発売日
- 2018.02.23
- Reader Store発売日
- 2018.02.23
- ファイルサイズ
- 27.9MB
- ページ数
- 344ページ
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この作品のレビュー
平均 2.5 (2件のレビュー)
-
社会保障を、ボトムアップで事実を知りたい方向け。
日本経済新聞社が取材した、社会保険の実情、様々な立場の有識者の意見がまとめられている本です。
何かを提言するというよりは、取材を通じて得られた事実と、有識者の意見がまとめられている書籍です。
…
タイトルに、砂上の安心網とあるように、取材や有識者の声から見えてくるのは、現在の社会保障の法の抜け穴や、既存の制度では、救えない方々です。
社会保険の制度を詳しく知りたい、とか、社会保険の意義を知りたい、という人よりは、社会保険と生活が具体的にどうつながっているのか、とか、現在の社会保障の枠組みで、なかなか助けられない人々はどんな人なのか、を知りたい方のほうが向いているかもしれません。
■「社会保障 砂上の安心網」 あらすじ
社会保障が、チェック機能なく、膨張を繰り返している現状、そして、先々に想定される問題の数々が、取材の生声とともに続きます。
そして、社会保障においては、先進国といわれているスウェーデンの有識者の声も掲載されており、社会保障において、向き合っている課題は日本と変わらず、難しいかじ取りの中で対処をしていることがわかります。
シンプルに、何らかの形で財源を増やすか、給付を減らすか。またはその両方か。
最後には、比較的うまくいっている自治体の例が出ており、一つの兆しとして、まとめられています。
■刺さりポイント
全体として、生の声がまとめられているので、そんな現実があるのか、
と驚くことも多かったです。
「役人は正論を言い、政治はそれを受けて、現実にこなせるのはどこまでかを考える。それが政と官の役割分担なはずだ」
与謝野馨氏のインタビューより
結構、この言葉が、この本を象徴しているように思う。
結論、制度として、多くの方を救っている一方、当然ながら、それでは救えない方が一定数存在し、悪用しようとする人々も一定数存在する。
そして、他制度との調整など、給付には一定の限界もある。
そうした中で、どこに着地させるのか。全体最適だけでなく、弱者保護の観点も見据えながら、意思決定をしていくのが、政治の仕事だと、つくづく感じた。
「住民を巻きこんで、主役は子供、という仕組みを作ることが大事だ。」
この言葉には、強く共感すると同時に、高齢者の方々の一定の理解に上に成り立っているのが現状。何かに財源を投下するということは、何かを抑えるということ。
限られたリソースをどう活かすか、複数のコミュニティで資産を共有する動きが、これから増えてくるんだろうな。 部落や、コミュニティという概念が再び注目される社会になるかもしれませんね。
どの言葉、というわけではないですが、医療費の不正受給に関しては、
正直言葉を失うくらい衝撃でした。
生活保護の方や、高齢者の方を捕まえて、薬を対象に処方させておいて、
あとは転売する、というのは、まあいざ聞けばやれないこともないか、と思うのですが、実際にそんなことをしてお金を儲けている人がいる、というのは、正直信じられませんでした。
■これからのアクション
最初にも書きましたが、この書籍でわかることは、制度の全体像ではなく、一つ一つの現場で起きていることで何が起きているのかがわかります。
社会保障に関して、この危機意識を持ちながら、制度をうまく活用していくことが大切です。
一人の力で、大きな変化を生み出すことは難しいのだと思いますが、
政治への関わり方を、こういった生活に身近なところから考えてみるにはいいかもしれません。
http://akibadokuritu.blog.jp/続きを読む投稿日:2019.02.03
-
日経新聞2016.12-17.12の連載を再構成。2030年に視点を置いて現状を取材、多数の記者たちによる様々な地域、医療や介護の現場、先端医療、政治、年金、官僚、ビジネス、海外などのルポ、記者の経験…、インタビュー、統計値などなど。
あまりに細かくたくさんのことが詰め込まれていて、大変で無理がきていてこのままじゃ持たない、というのだけは感じましたが。続きを読む投稿日:2018.10.13
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