
ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える
ラズロ・ボック,鬼澤忍,矢羽野薫
東洋経済新報社
人の適性とは、能力とは。
Googleが実施してきた、採用、育成、評価に関して、実際のエピソードを交えながら書かれている本です。 個人の観点よりは、制度や仕組みの話が多いので、何かしらこういった分野に関わる方じゃないと、読み進めるのがつらいかもしれません。 個人が最大限能力を発揮するためには、どんなことに配慮する必要があるのか、適性とはどう見るのか、など、人間の本能的な行動も踏まえながら体系化されています。 定性的なものを、どうやって誰もが納得できる形にするのかは、すごく本質的ですし、難しいけれどやらなければいけないこと。それを形にしているのはすごいの一言です。 何よりGoogleの強みは、こういったトライアンドエラーを、短サイクルで実施し続けていること、自分たちが決めた事をまずは信じきることなのかな〜とかんじた本でした。
3投稿日: 2016.03.29個人事業からはじめる独立・起業マニュアル
前田隆正,河瀬謙一
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
独立に向けた実務的なサポートになる本です!
独立をなんとなく考えている人向け、というよりは、具体的にもう動いている方向けだと思います。 独立前、独立直後、顧客の獲得方法、お金の借り方、人の雇い方と、段階ごとに細かく説明されています。 また、事業契約書や、約款など、書類周りの参考例もたくさんあります。 独立を既に決めている、独立の具体的な動き方を知りたい、という人にとっては、すごく良い本だと思います!
2投稿日: 2016.02.221分間で一生が変わる賢人の言葉
石井貴士
学研
名言の数々と著者の経験談。
偉人や、有名な方の名言と、著者の経験談が交互に入った本です。 名言もジャンルごとにまとめられていますので、わかりやすく、パラパラと見てみるのも楽しい本だと思います。 一つ一つの名言は、そんなに深くまで書かれていないので、少し消化不良な部分はありますが、何より著者の経験談がすごい。 著者は本当にこういった名言に励まされ、奮起してやってこられたのだと思いますが、そのエピソードが本当にすごい。そこに圧倒されました。
3投稿日: 2016.02.19ベイジン 完結上下巻セット【電子版限定】
真山仁
幻冬舎
プロとは、そして、原発とは。
中国での、世界最大の原発建設にまつわるお話が主流です。 そこに関わる日本人技師と、中国共産党の二人を中心に物語は進んでいきます。 話自体は、他の方もレビューしている様に、すこし長いかな、とは思いますが、僕個人としては、希望とは自分が努力し奪うものだ、という言葉にすごく惹かれました。 文化の違いに戸惑いながらも、目的達成の為に邁進する技術者と、どろどろした権力争いに身を置いてきた中国の方。この二人の生き方からは、生き方とは、そしてその中の仕事とは、を、深く考えさせられる話でした。 東日本大震災を現地で経験している僕にとっては、正直目を背けたい場面もありましたが、でも、これに近い状況だったのかな、と思いながら見てました。
4投稿日: 2016.02.17トヨタの世界
中日新聞社経済部
中日新聞社出版部
トヨタ帝国を、そのまわりの人達のエピソードから読み解く。
日本を代表する企業の一つ、トヨタ自動車。 トヨタを、トヨタと関係を持つ人達のエピソードを軸に、色々な角度から眺めることができる本です。 トヨタを知りたい方は、読んで損はないと思います。今読むには、ちょっと古いのと、生活ネタが多いので、企業分析にはあまり向いてないかもしれませんが。 読んで感じたことは、トヨタ帝国の持つ影響力の大きさと、知れば知るほど、この帝国を動かす人達が、何を見て、何を考え、決断し、実行しているのか、それが知りたくなってきます。 帝国を城の外から覗き見してる感じですね。
2投稿日: 2016.02.12タイム・マネジメント4.0 ─ ソーシャル時代の時間管理術
竹村富士徳
プレジデント社
7つの習慣を読んだことがない人にはすごくオススメです!
7つの習慣を、実践する為の基本的な考え方や、実行する為の手順を丁寧に説明してくれます。 7つの習慣を読んだことがある人でも、十分に楽しめるとは思いますが、7つの習慣の考え方や、その中でも、タスク管理にフォーカスを当てているので、物足りなく感じる方もいるかもしれません。 ただ、7つの習慣を読んだことがなくて、仕事の効率や、優先順位に悩んでいる方、自分がやりたいことができていないと感じている方には、すごくオススメです。 自分が何を大切にするか、その定義が非常に重要ですね。
2投稿日: 2016.02.11外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック
山口周
東洋経済新報社
スライドとは何故必要なのか、スライドの存在意義は?
書いてある内容として、すごく真新しいものや、すごく驚きのある内容がある本ではありませんでした。 ただ、伝えたいことを、なかなか伝えられない、自分の考えをもっとシンプルに伝えたい、そんな悩みを持っている方にはオススメの本です。 本の中にも書いてある様に、知っていることと、出来ることの間には、大きな川が流れています。 それは本当にその通りだと思います。 場数を踏んで、経験を増やして、スライドのレベルが低いと「気持ちが悪い」「なんとなく居心地が悪い」そんな境地にたどり着くまでやることがプロへの第一歩なのだと思います。 その一歩を踏み出すにあたって、基本の考え方や、スキル、そして表現の幅を広げてくれる本だと思います。 これを何度か繰り返し読んだら、スライドのレベルは確実に上がると思います。何ヶ月かしたら読み返したい本です。
2投稿日: 2016.02.07起業家
藤田晋
幻冬舎文庫
希代の経営者の本音のお話。
サイバーエージェント創業者の藤田さんの時系列のエッセイのようなお話でした。 なんとなく、読み始めた本だったのですが、内容はすごく生々しく、藤田さんが他の経営者の方へ抱いた嫉妬や、尊敬の気持ち、社員に対しての気持ち、世間に対しての気持ちが赤裸々に書かれています。 自分が描いたものと現状のギャップ、世間からの目、同世代経営者とのライバル意識、先輩経営者との歴然した差、など、想像しただけでしんどくなるような場面がたくさんあります。 絶望を上回る希望、それが経営者には必要とはいうものの、やはりなかなか真似できないものです。 社長が、何を考え、何を感じ動いているのか、そんなことに興味のある方は、是非読んでみると、色々と感じられる本だと思います。 読み物として、普通に面白いです。
3投稿日: 2016.02.07魂の経営
古森重隆
東洋経済新報社
本当のリーダーシップとは。本当の行動力とは。
富士フイルムの危機を乗り越えた経営者が書いた、リーダーシップの本です。 内容は、富士フイルムとは、といった話から、富士フイルムが対峙した危機、そして危機をどのように乗り越えたか、最後に著者が考えるリーダーシップの話や、日本の将来の話という構成となっています。 この本を読んで感じたことは、著者の先見の明はあるとしても、何よりその決断と行動力です。 決断する為に時間がなく、そしてどちらも正しかろう時には、おそらくどちらを選んでも同じ。 そして、あとはその決断を「正解」に出来るかどうか。 そうした考え方に気持ちの強さと、行動力を感じました。 結果へのこだわり、気持ちの強さ、そして回りを引っ張っていくリーダーシップ。 すぐに真似出来るものではないかもしれませんが、すごく尊敬出来る方のお話でした。
2投稿日: 2016.02.07他では絶対聞けないお金を増やす究極のしくみ
真田孔明
角川フォレスタ
一番のお金持ちは借金の額も一番多い??
お金がもっとあったらな~・・・。 一度は感じたことがあるのではないでしょうか。 私ももちろん思います。よく思います。 と思って読んでみました。 世の中のサラリーマンの多くがはまりがちな罠。 大富豪の考え方。 実際にお金を増やしたサラリーマンや、一般の方のお話。 なぜ大富豪が、大富豪でいられるのか、そのからくり。 サラリーマンがお金を増やすための秘策。 主に、上記の流れとなっています。 もちろん書いてある内容には、納得できますし、お金持ちの方の発想の根幹にあるのは 「いくら投資して、いくら儲かるのか」 リスクを負って動いているからこそ、リターンも得られている。 投資額を増やす為なら、借金も辞さない。 そもそもがそういった思考回路なんですね。 個人的に一番惹かれた部分は、 お金を増やすことができている人とできていない人の違いは、インプットとアウトプットのバランス、という点。 ここは本当にその通りだな~と思いました。 日々を振り返って、反省しました。
1投稿日: 2016.01.14