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Y-sukeさんのレビュー
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  • 小泉進次郎と福田達夫

    小泉進次郎と福田達夫

    田﨑史郎

    文春新書

    政界の次世代エース 小泉進次郎の仕事感を知る。学ぶ。

    年は、14歳離れていますが、 それぞれ首相経験者を父親に持つ小泉進次郎さんと 福田達夫さんの対話形式で進む本になっています。 「農政改革」・「世襲」・「お互いについて」と色々なテーマについて語り合っており、 対話を通して人物像を垣間見る事が出来ました。 内容についてですが、 進次郎さんの言葉も修羅場を潜り抜けてる人の言葉だけあって面白いです。 また、輪をかけてサラリーマン経験のある福田さんの言葉が 年長者として経験者として含蓄がありためになります。 右を見ても左を見ても各界のリーダークラスが集まるアクのつよい政治の世界。 ただやはり、本を通して、改めて進次郎さんの凄さ感じました。 同時に彼も色々な人に支えられて今がある事も感じられます。 どんなにパワフルな人でも、仕事は一人で出来ない。 皆の協力が必要である事再認識出来ました。 より小泉進次郎さんがカッコよく見えました❗ オススメの本です。

    1
    投稿日: 2017.12.07
  • 総理

    総理

    山口敬之

    幻冬舎文庫

    「日本のリーダー」に求められる資質とは?

    この本は、「安倍晋三総理」と親しい山口敬之さんが書いた本です。 第一次安倍内閣が解散するときの安倍さんとその周辺の焦燥感。 盟友の菅義偉さん、麻生太郎さんの政治の世界ならではの距離感によるやり取り。 オバマ政権との国益を考えたやり取り。 全てを通して、総理という孤独で孤高の存在を感じることが出来ました。 また、総理と親しい山口さんによる本だけあって、 総理と近い距離感で書かれています。 読んでいるだけで、その場に存在する空気感を感じられます。 当然ながら、政治については様々な人それぞれ考えがあると思っています。 ただ、それでもなお孤高の存在である「総理」という仕事を少しでも知るためにも、 「安倍さん」の好き嫌いを度外視して読むべき本だと思います。 是非、オススメです!!

    1
    投稿日: 2017.11.29
  • 失敗の本質

    失敗の本質

    戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎

    ダイヤモンド社

    組織を活性化し続ける為に必要な能力とは?

    戦争をテーマに「日本軍はなぜ負けたのか?」を社会科学的に分析した本です。 社会科学的な議論をする上で、 日本軍の失敗例として「6つの作戦」について書かれています。 この6つの作戦を題材に「日本敗戦の理由」をただのべるだけではありません。 日本を敗戦に導いた日本軍組織を研究し、 失敗の原因を明らかにした上で、 その失敗から得られる現代への教訓が示されています。 読みながらに、現在の組織においても 一部「日本軍の負の組織特性」を引き継いでる部分もあると感じました。 例えば、人間関係に重きをおいては「忖託」が常態化したコミュニケーション。 「戦闘におけるものの見方(パラダイム)」に関しても、 火力の重要性を理解していたのに関わらず、 第二次世界大戦中、「ものの見方(パラダイム)」を最後まで変える事が出来ず、火力増強せず白兵戦に固執してしまいました。 現代においても、イノベーションを起こすことがなかなか出来ない日本の電機メーカーと重なって見えました。 最後に、筆者は、研究を通して 組織に大切な事として「自己革新能力」に言及します。 結論に至るまでの奥深い考察と筋の通った論法が分かりやすく、 「自己革新能力」の重要さに納得出来ました。 是非、オススメの本です。読んでみて下さい❗

    2
    投稿日: 2017.11.23
  • この国のかたち(四)

    この国のかたち(四)

    司馬遼太郎

    文春文庫

    「色々な時代の日本」を知り、考える

    この本は、「歴史」をテーマにした随筆になります。 「日本」をテーマにして色々なテーマについて書かれています。 この巻で印象に残ったのは、 「第二次世界大戦に向かわせた日本」 についてです。 司馬遼太郎さんは、第二次世界大戦に向かわせた昭和初期を「別国」と表現しています。 四巻では、この当時の他の時代との違いと全体としての異常性について丁寧に書かれています。 読みながら、色々考えさせてくれる本です。 オススメの本です。 是非、読んでみて下さい❗

    1
    投稿日: 2017.11.13
  • 量子コンピュータが人工知能を加速する

    量子コンピュータが人工知能を加速する

    西森秀稔,大関真之

    日経BP

    「量子コンピューター」だけでなく「仕事の大切さ」も学べる本

    この本では、 「量子コンピューターの基礎」や「量子力学」 について丁寧に初心者に分かりやすく説明されています。 「人工知能」と「量子コンピューター」の初学者には、 説明も分かりやすくオススメしたいです。 「量子コンピューター」が、 なぜ「人工知能」との親和性がたかいのか? についても本を読むと納得がいくと思います。 ただ、この本の良い点は、 技術的な知識だけではありません。 この本で一番印象に残ったのは、 西森さん自身の経験を通して感じた 「研究者の産業界との繋がりの希薄さによる 日本の量子コンピューターへの取り組みの遅れ」 に対する反省の弁でしょうか。 量子コンピューターの基礎を作った 誰もが尊敬する西森さんの反省の言葉は、 「自分のテリトリー以外も考える仕事の大切さ」 を認識させてくれました。 少なくとも、仕事において直ぐに自分の範囲はここまでと 決めるべきでない事を肝に銘じました。 量子コンピューターの技術面だけでなく、 仕事の取り組み方を考えさせてくれたとてもよい本でした。 是非、オススメです(^-^)

    1
    投稿日: 2017.11.08
  • 大人の流儀

    大人の流儀

    伊集院静

    講談社

    「こんなカッコいい大人」になりたいと思える本

    本の良いところは、 「自分と違う考え方に触れること」 にあると思います。 そんな行為が、読書の楽しみだと思っています。 この本は、かなり 「伊集院さんのアクの強さ全開。 自分の知らない世界・価値観全開の本」 になっていました。 そういった意味でも、とても楽しめる本でした。 特に、お酒・ギャンブルの件は、 「そこまで言うかな〜」とか 「それはちょっと違うかな〜」 と思う部分もありました。 ただ、読めば読むほどに はっきりとした物言いに引き込まれ、 「こんな大人になりたい」と 感じさせてくれました。 本中、終始強めの意見が多かったのですが、 最後の「妻と死別した日のこと」では、 伊集院さんの陰の部分を感じられました。 それまでの文章とのギャップに驚きつつ、 人は色々な経験を通して成長するのかと感じさせてくれました。 また、そのギャップに惚れてしまいました。 是非、伊集院静さんを知らない方にも、 読んでいただきたい本です。 オススメです。

    1
    投稿日: 2017.11.04
  • 合本 竜馬がゆく(一)~(八)【文春e-Books】

    合本 竜馬がゆく(一)~(八)【文春e-Books】

    司馬遼太郎

    文春e-Books

    「坂本竜馬」を通して人間力を学ぶ本

    まず、とても長い小説ですが、 本当に飽きがこない素晴らしい本でした。 「坂の上の雲」同様に司馬遼太郎さんの筆力感服しました。 時代背景としては、幕末。封建制度が当たり前の世の中の話です。 そんな中、貧しくはないが位の低い侍の息子として「坂本竜馬」は活躍します。 人に好かれ、誰にも思いつかない事を考え、行動するそんな人間です。 有名な「海援隊」「船中八策」「大政奉還」など成した事が色々あります。 全ての事を通して竜馬の仕事観や人間力に惚れてしまいます。 どんなビジネス書よりも、仕事をする上で大切で忘れないでおきたいエッセンスがつまっています。 「こんな男になりたい」そう思わせてくれた素晴らしい本でした。 オススメの本です。

    2
    投稿日: 2017.10.29
  • 竜馬がゆく(八)

    竜馬がゆく(八)

    司馬遼太郎

    文春文庫

    「坂本竜馬」の凄さは教科書ではわからない❗

    8巻の見せ場は、「大政奉還」の最後のやり取りです。 武力倒幕派とのギリギリのやり取り手に汗握る攻防は、 とてもスリリングでした。 「大政奉還」後の薩摩藩とのやり取りも素晴らしかったです。 大事業を成功させるためのケアまで怠りませんでした。 「大政奉還の大勲功はなるほど土佐藩がたてた。 竜馬にすれば土佐藩をその功の段階で満足させておき、 次の仕事は薩長にゆずろうとしているように おもわれる。」(p324) また、功に走らない竜馬の仕事観も垣間見れます。 「仕事というものは、全部をやってはいけない。 八分まででいい。八分までが困難の道である。 あとの二分はたれでも出来る。 その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。 それでなければ大事業というものはできない」(316) 坂本竜馬は、自分にしか出来ない事を見つける名人です。 竜馬という人間は、 ・やりたいことならば、 必死にやり遂げようとする。 ・一段上から俯瞰的に見て全体設計が出来る そこに尽きるかも知れません。 大政奉還後、自分は「新政府」に加わらず、「世界の海援隊」を作ると西郷隆盛に豪語しました。 彼にとって政府の役人として事をなす事がゴールではありませんでした。彼にとっては、新政府でやるべき事は全て見えていたのでしょう。 他の人には見えない先の「ゴールまでの道程」が見えており、 他の人で出来ると見えていたのでしょう。 (ただ、そううまくいかない事まで見えていたのかは分かりませんが・・・・) 気持ちの上では、暗殺されず、世界相手に何をやり遂げようとしたか見たかった気もします。 ただ、当たり前ですが時間は元に戻らないし、竜馬の暗殺含めて、今の日本があります。 ただ、もっと夢を見てみたいと思わせてくれました。 「こんな男になりたい」そう思わせてくれた素晴らしい本でした。 是非、オススメします❗

    1
    投稿日: 2017.10.29
  • 人工知能解体新書 ゼロからわかる人工知能のしくみと活用

    人工知能解体新書 ゼロからわかる人工知能のしくみと活用

    神崎洋治

    サイエンス・アイ新書

    人工知能の概要をサラッと知りたい人向け❗

    この本は、入門書らしく ・人工知能の基礎知識について初心者向けに解説 ・現在活用例 が主な内容です。 簡単に書きすぎると逆に内容理解が難しくなったりしますが、 分かりやすい例を使っているので理解が深まりました。 活用例も分野毎(インフラ、医療、車など)にまとめられてるので良かったです。 まずは、知りたい❗という方にオススメの本です

    1
    投稿日: 2017.10.28
  • 竜馬がゆく(七)

    竜馬がゆく(七)

    司馬遼太郎

    文春文庫

    「日本の夜明け」を描いた竜馬に惚れます

    「竜馬がゆく」の7巻です。 竜馬は、かの有名な「海援隊」を作ります。 いや。海援隊だけでなく「日本のかたち」を作りました。 「大政奉還」と「船中八策」です。 「大政奉還」のアイディアは、藩主容堂を動かし、 「船中八策」は、後藤象二郎を驚かせました。 まさに「日本の夜明け」間近です。 また、竜馬が、「大政奉還」のために 京都への出発前。 おりょうとの最後のやり取りも、 自分の最後を悟ったかのやり取りに見えます。 この当時の人々は、「日本(新しい世界?)」の為に命をかけています。 エネルギー溢れる人々の話に心揺さぶられます。 命をかけたやり取りを読むだけで手に汗握る 緊張感を感じます。 歴史を学ぶだけでなく、自分を鼓舞させるためにもオススメの本です。

    1
    投稿日: 2017.10.24