
扼殺のロンド
小島正樹
双葉社
予測不能の良作
非常に読みやすいタッチでサラサラと読み進めることができました。 いや~犯人については意外性がありましたね。私は『!!』という感じで終盤は度肝を抜かれました。 また忘れた頃に読み返したい良作だと思います。
0投稿日: 2015.11.13
3月のライオン 11巻
羽海野チカ
ヤングアニマル
泣ける…でもかな~り面白い!
今のところこれが最新刊ですが、私は1~11巻の中でこの11巻が一番好きです。 ページのはしっこに書かれている小さなセリフや羽海野チカさん独特の擬音(これがかなりかわいい)など何度も読み返して味わっています。(毎回新たな発見あり!) 『3月のライオン』を読もうかどうか迷っている方がいたら、是非とも大人買いしてください。損はしません!主人公の桐山くんは時には暴走し、悩み、考え、それでも真っ直ぐにひたすら誠実に成長しています。人を思いやる心をひしひしと感じ、浸ることができる名作です。 泣きたいような、でもいつもどこかでクスッと笑わせてくれる羽海野チカさんの作風も画風も大好きです。 桐山くんを取り巻く人達も皆とても魅力的に丁寧に描かれています。悲しいエピソードもありますが、自分ならどうする?と思いながら夢中で読んでしまいます。1人でも多くの方に読んでもらいたいなあ。
2投稿日: 2015.11.11
Q&A
恩田陸
幻冬舎文庫
Q&Aのみの構成に一抹の不安を抱えつつ…
出だしは意外と違和感なく読み進められましたが、中盤から終盤にかけて『あれれれれ?』と思うところが多く、結末に至っては『こんなのあり?』という感じでした。 大惨事の当事者達がそれぞれ違う視点を持って答えている部分は大いに楽しめましたが、私としては納得のいかない幕引きだったため、星3つです。 惜しいなあ…という読了感でした。
1投稿日: 2015.11.11
怪しの晩餐
牧野修
TO文庫
恐ろしい…
軽いタッチでどんどん奇妙な世界に引き込まれていきます。物語は名簿屋の折原と小学生の遠藤くんの話と交互に展開されていきます。 どこで一本の線に繋がるのか、ぞくぞくしながら読みました。 まさに衝撃のラストでした。 かなり気持ちが悪い話ですので、カニバリズムに耐えられない方にはオススメできませんが、なるほどと思わせる筆力に圧倒されました。
0投稿日: 2015.11.09
レフトハンド
中井拓志
角川ホラー文庫
LHVの脅威
研究施設が閉鎖になり、その中で働いていた70数名が謎のウィルスに冒されてしまいます。 自衛隊に隔離された施設に送りこまれた津川は、そこで凄惨な現状を目の当たりにします。 研究者たちはどうなるのか?ウィルスの正体は何なのか?組織の思惑やそれに立ち向かう津川と関係者のやりとりは見ものです。 ウィルスに汚染された現場は凄惨そのもの。 一気読み必至です。
0投稿日: 2015.10.17
グラスホッパー
伊坂幸太郎
角川文庫
あと一押し!
『鈴木』、『蝉』、『鯨』、『押し屋』それぞれの視点から物語が紡がれていきます。 殺し屋稼業も大変なのねと思いつつ読み進め、気づけば読了。 『劇団』の登場は意外でしたが、もう一押しが欲しかったです。
0投稿日: 2015.10.16
ジュリエット
伊島りすと
角川文庫
ホラーというより…
ファンタジー色が強い作品だと思います。 親子3人の繋がりが微妙に希薄で、すれ違う気持ちにイライラしました。 ベタですが、家族一丸となって事に立ち向かうとかそういうストーリーが良かったかなぁ。 非現実的なストーリーなので、最後まで根気よく読み進めてください。
0投稿日: 2015.10.16
本日は大安なり
辻村深月
角川文庫
まあまあ面白い作品でした
ウェディングプランナー、花嫁、花婿、甥っ子たちの視点から描かれていてとても興味深かったです。『子供たちは夜と遊ぶ』に登場した人物が出てきて、わっと嬉しくなりました。 でもなんというか、結婚式は一生に一度の晴れ舞台でそれにかける情熱たるや…少しそら恐ろしい感じがしました。辻村作品は一気読みすることが多いのですが、こちらは休み休み読みました。 結婚したことないしなー。僻みかな(笑)
0投稿日: 2015.10.09
夜は一緒に散歩しよ
黒史郎
MF文庫ダ・ヴィンチ
主人公のキャラ薄っ!
なんというか…。怖くなかったです。あ、来るかな?と思うと肩透かしで、そのままダラダラと読み終わってしまった感あり。 主人公である横田タクロヲがいまひとつ身の回りに起こっていることに無頓着過ぎるというか、『お前!ヤル気あんのか!』と何度突っ込んだことか。 もっと怖がりたかったな~。
0投稿日: 2015.10.03
十角館の殺人〈新装改訂版〉
綾辻行人
講談社文庫
推理しながら楽しく読めます
孤島にある十角館に招かれた客は、いずれも同じミステリー研究会に所属する大学生。 それぞれ往年のミステリー作家のあだ名を持ち、お互いをそれぞれのあだ名で呼び合います。 ひとり、またひとりと謎の死を遂げるメンバーたち。 果たして誰が犯人なのか?私の予想は残念ながら外れましたが、なるほどーと思う結末でした。 再読必至です。
0投稿日: 2015.10.02
