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ことくさんのレビュー
いいね!された数626
  • クリーピー

    クリーピー

    前川裕

    光文社文庫

    あれ?こんなに面白かったんだ!

    今回Readerのトップ画面に『クリーピースクリーチ』が載っていて、「はて?どこかで聞いたような…。」と思って本棚を見たらしっかり読んでました。お恥ずかしながら全然記憶になくて、再読…。 そしたらなんとなんと、凄く面白いではないですか!過去の私、何スルーしちゃってるの?所々見覚えはあるものの、ほぼ初見の興奮でザーッと読みきりました。 何でこんなに面白いミステリーなのに忘れてしまったのでしょう。タイムマシンがあったらフルボッコにしてやります。> 当時の私 隣人…良く知らない人多いですよね。私も両隣の人とは顔を合わせたこともありません。 本作では建て売り住宅地のお話ですが、ほんとに謎めいていて、「ど~なってるの?」とゾクゾクしながら読みました。人がたくさん死にます。主人公の高倉と一緒になって、ハラハラ・ドキドキしました。 結末は、賛否両論分かれるかもしれません。 でも私はこのエンディングで大満足でした。読後感はSo Goodです。 続編なのかな?『クリーピースクリーチ』にも高倉さんが登場するらしいので、これから購入してレビューします!お薦めですよ~。

    5
    投稿日: 2016.06.22
  • ハル×キヨ 1

    ハル×キヨ 1

    オザキアキラ

    別冊マーガレット

    斬新なラブコメ!

    今だけ無料で何気に1、2巻ダウンロードしたこのコミック。まんまとストアーの思惑に引っかかり、気づいたら3~8巻までお買い上げ。 何て言うか…口に出すのも照れ臭いのですが、ピュア度100%?胸がこうほわわ~となっちゃうような漫画です。 巨人のような小春ちゃんと一寸法師のような峯田くんのラブストーリーです。なかなか無料の漫画で続きが気になものはないのですが、この作品はどストライクというか、何だかもだもだしちゃうくらいキュンキュンしてしまいます。 主役の2人を取り巻くキャラも面白いですし、最後まで目が離せないです。画も内容もとても良いです! 少女漫画好きな方は是非読んでいただきたいなぁと思います。

    2
    投稿日: 2016.06.15
  • 賭ケグルイ 1巻

    賭ケグルイ 1巻

    河本ほむら,尚村透

    月刊ガンガンJOKER

    作画よし内容よしの文句なし!

    1巻のジャケが印象的だったので、試しに読んでみよ~と軽いノリで読み始めました。 『学校内でギャンブル???』それって違法じゃ…とかそんな野暮なことを考える間もなく漫画の世界観に引きずりこまれてしまいました。 実はこれを買ったのは1ヶ月くらい前なのですが、あまりに面白すぎて毎日読んでます。 作画はかわいいけど、いっちゃってる表情が非常に印象的。内容もエグいし、そのギャップがまた堪りません。 まだ5巻までしか出ていませんので、大人買いして良い作品です。スピンオフも出ていてそちらもお薦め。 主人公の蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)のキャラは最高です♪ 今度はどんな相手とギャンブルするのか? そして百花王学園の生徒会とどんな勝負を繰り広げるのか、先が気になってしょうがないです。 文句なしの★5です! 多くの方に読んでもらいたい作品ですね♪

    4
    投稿日: 2016.06.12
  • 神鳥(イビス)

    神鳥(イビス)

    篠田節子

    集英社文庫

    朱鷺は美しいだけじゃない…

    読了後、思わず朱鷺の画像をググってしまいました。私の朱鷺についての知識は、確か日本の朱鷺は絶滅したんだっけ…という程度のもの。 そりゃもう美しい写真がたくさん出てきましたけど、この作品を読んだら、綺麗というよりただ、ただ恐ろしい。鋭く尖った嘴、翼を広げたときの威圧感、文章からまざまざと恐怖感がせりあがってきて途中「もうやめて~」と何度思ったことか。 主役の二人、女性イラストレーターと男性バイオレンス作家の掛け合いもたまにクスッと笑わせてくれますが、二人が迷い混んだ異空間での出来事はまさに地獄。もともと鳥が苦手な私(食べるのは好き)はホントに震え上がりました。 ちょっと惜しいと思ったのはラストの駈け足っぷり。 『え?ここで終わり…なの?』少し拍子抜けしてしまったので、★4で!お手頃価格で異色ホラーが楽しめますよ。

    6
    投稿日: 2016.06.12
  • レイニーキラー

    レイニーキラー

    廣瀬航

    角川書店単行本

    人の心が読めるって辛い…。

    主人公の百瀬は小さな頃から人の心が読めてしまう特殊能力を持っています。 その能力ゆえに、彼は苦悩し、少年事件を起こしてしまいます。 百瀬の拠り所ない心に胸を痛めながら読み進めていくと、ひとりの若き僧に辿り着きます。彼は百瀬とは逆で人の心が分からない、経験則でしか人と接することが出来ません。 どちらが辛いのか、推し量ることは出来ませんが、共通していることは二人ともとても孤独だということ。 そしてこの二人が直面する上野のホームレス連続殺人事件が謎めいていて、読みながらゾクゾクしました。 前のレビューで九州男児さんが、この二人の続編を希望されていましたが、私も大賛成です。 この作品だけで終わらせてしまうにはあまりにも勿体ないキャラクターなので、もし出たなら必読です!

    6
    投稿日: 2016.05.31
  • 黒子のバスケ EXTRA GAME 後編

    黒子のバスケ EXTRA GAME 後編

    藤巻忠俊

    ジャンプNEXT!!

    勝負の行方…。

    キセキの世代、ひとりひとりにスポットライトが当てられる後半戦。 本編では、同じチームであんなにギスギスしていたみんなのパワーがひとつになり、そこへ黒子と火神が加わります。 最終クォーターの見出しの画が、ほんとに夢のようなんですよ~!!! 赤司、青峰、黄瀬、緑間、紫原、黒子、火神の7人が読者に向けて拳を突き出しています。 あぁ…。贅沢過ぎる…。 ※さて、前半にもありましたウィンターカップ後のエピローグは後半にも用意されています。(陽泉、洛山、霧崎第一←謎、正邦←謎) はい、みなさんお気づきでしょうか。誠凛のエピローグがないことに…。なんで~藤巻さん~(泣) どうかまたスピンオフを描いてください。

    6
    投稿日: 2016.05.09
  • 黒子のバスケ EXTRA GAME 前編

    黒子のバスケ EXTRA GAME 前編

    藤巻忠俊

    ジャンプNEXT!!

    贅沢過ぎます~!

    今回限りのドリームチーム!黒子と火神+キセキの世代。このメンバーが同じチームなんて贅沢過ぎて震えます。みんなかっこいい~!キャー!!眼福、眼福。 また対戦相手のU.S.A.チームの人間が悪いんですよ~。もうね、人間のクズです。こんなチームにキセキの世代が負けるわけないですよね!と思いつつ読み進めていくと…。 あ~やっぱり本場のバスケは違う?キセキの世代をもってしても敵わないのか、ハラハラ・ドキドキです。 黒子のバスケファンなら悶絶すること請け合いです。 ※オマケでウィンターカップ後のエピローグが載っています。(海常高校、秀徳高校、桐皇学園)

    4
    投稿日: 2016.05.09
  • 3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代 2巻

    3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代 2巻

    西川秀明,羽海野チカ

    ヤングアニマル

    遂に名人登場!

    『3月のライオン』ファンなら、こちらのスピンオフも見逃せませんね。 一巻ではシルエットだけの登場だった名人が、遂にその姿を明らかにします。 若い頃はとかく破天荒な神宮寺ですが、この昭和の怪物、田中七郎名人にそれこそ完膚なきまでに叩きのめされます。 田中名人は実に奇っ怪な容姿をしており、最初は全くのヒールとして登場するのですが、名人の不幸な生い立ち、将棋への飽くなき愛情、戦争への召集など明らかになるにつれ、いつの間にか名人を応援している自分に気づかされます。 いつかは神宮寺に破れてしまうであろう名人ですが、それまでにどんなドラマが繰り広げられるのか、今から楽しみです。若き柳原さんも朔ちゃんとして登場し、これがまた初々しくて胸キュンです。 羽海野先生の繊細なタッチと違い、西川先生のタッチは荒々しい劇画ですが、昭和の時代にとても合っていると思います。 田中名人の生い立ち、何度読み返してもじーんとします。画風にとらわれず、こちらも楽しんでいただけるといいな~と思います。

    2
    投稿日: 2016.04.30
  • 衣更月家の一族

    衣更月家の一族

    深木章子

    講談社文庫

    美しすぎる装丁なのにドロドロミステリー

    『鬼畜の家』に続く探偵榊原シリーズの第2段です。前作に続き、美しい装丁です。単行本化されたものとデザインが違うようですが、断然こちらの方が美しいですね。 美しい装丁ですが、中身はやはりドロドロしてました。 でもドロドロ度合いを比較すると『鬼畜の家』>『衣更月家の一族』かなぁ。 廣田家、楠原家、鷹尾家で起こる殺人事件が章ごとに分かれていて、一体どこがどう繋がっているか分からないのですが、我慢して読み進めていくと、榊原探偵の名推理によって全て衣更月家一族の事件と繋がっていることが明らかになります。 バラバラの点が1本の線に繋がっていく過程は、存分に楽しめると思います。 が、しかし。これがまたややこしいのです! 「これがこうなって、それでああなって…ぐぬぅぅぅ」と再読、再々読してしまいました。 そんなおバカな私にも作中に相関図が用意されているので安心です。 しかし、大活躍する榊原さんがあまりにもミステリアス。もうちょっとイメージしやすいキャラにならないかな~とそこだけが気になるので★4で!

    3
    投稿日: 2016.04.29
  • 女ともだち

    女ともだち

    真梨幸子

    講談社文庫

    確かに…ドロドロでしたけれども。

    同じタワーマンションに住む独身女性2人の殺人事件を女性ライターが追いかける形で話は進みます。 満紀子は2階、瑶子は20階。ふたりを殺したのは誰なのか?いや~思いも寄らない結末でした。というか、これは反則ですよ~…。わかりっこないもの。 まあ、結末に納得がいかなかったとはいえ、ホントにあっちでドロドロ、こっちでドロドロと嫌な気分になること間違いなしです。 極めつけは、瑶子の過去ですかね。瑶子の死因については、私が最も納得出来ない所でしたが。 ただ、分譲マンションの落とし穴については凄く良く書けていました。片や新築で高額のローンを組んでタワーマンションの低層階を購入した住人と僅か3年足らずで同じタワーマンションの高層階を中古で手にした住人。 物凄い勢いで値崩れを起こしたタワーマンションは、新築・高値で購入した住人の複雑な思いや嫉妬が渦巻く巣窟です。 さて、『女ともだち』というタイトルですが、ちょっと内容にそぐわない印象を受けました。 「誰と誰が女ともだちなんじゃー!」と思わずツッコミ入れてしまいました。

    6
    投稿日: 2016.04.26
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