shimbaさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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教場
長岡弘樹 / 小学館
聖人君子じゃないとはわかっているけど。。。
11
人気で話題の本のようなので手に取ってみました。
「既視感ゼロ」だの「新機軸」だの、広告に期待して読みましたが、
設定舞台が新しいだけで、中身はそれほどでも。。。という印象です。
風間教官の心眼(笑)…は楽しめました。
短編のように6話(+エピローグ)とも別の話だったので、あっという間に読了。
ただ警察官訓練学校という舞台で、中学生のようなイジメ?、報復等々は、
嫌悪感が否めないです。
警察官も人間!と割り切れるか、これは完全なフィクションだから実際にはこんなことはない!と言い切れるか、
自信がないところが。。。ちょっと。。。 続きを読む投稿日:2016.04.05
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追想五断章
米澤穂信 / 集英社文庫
この真実は知るべきだったのか。。。
11
不勉強なので、リドルストーリーという言葉を初めて知りました。
さらに私が一番に思いつくのはあだち充氏の漫画の数々(笑)
米澤氏の作品のコメントにはいつも同じこと書きます。
本当によく練られています。…
読み終わった直後、序章を読み直しました。
すべて(本当にすべて)書かれているのに、真実が分からない、
もどかしさというか、謎解きに興奮します。
古書店という舞台も、各物語の古めかしい、気味の悪い雰囲気も効果的で、
ぐいぐい引き込まれていきました。 続きを読む投稿日:2017.03.16
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ハング
誉田哲也 / 中公文庫
みんな死んじゃった
11
何十冊も警察小説を読んでいるのに、
未だに覚えられない警察の組織図、部署、肩書き。。。
全体の構図(シナリオとか殺された人の数とか)からしたら、
動機があまりにもささいなこと(と私は思う)で、拍子抜け…。
最後の黒幕との対決からの先は、どんでん返し?意外な真相?を狙ったのか、
でもあまり必要に思えませんでした。
どんどんリアリティがなくなっていく感じが残念でした。 続きを読む投稿日:2017.01.13
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蝕罪 警視庁失踪課・高城賢吾
堂場瞬一 / 中公文庫
高城は持ち直すことができるのか?
11
やる気がなく、でも正義感は持ち合わせており、
ぶつぶつ文句を言いつつも、鋭い感覚で事件を解決する主人公。
映画「ダイ・ハード」を思い出しました。
自暴自棄ぎみなのは、彼の過去に関係があり、中盤以降少し…ずつ明かされます。
捜査中に幻覚?夢想?してしまうのが、実際の刑事だったら心配なところですが。。。
ストーリー展開も失踪事件から予想外の大きい事件へつながります。
脇役たちも濃いキャラで、2作目以降も楽しみです。 続きを読む投稿日:2016.11.20
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新装版 ハゲタカ2(下)
真山仁 / 講談社文庫
情報がすべて
11
上巻で煮え湯を飲まされた鷲津の復讐劇。
ますますスケールが大きくなって、スキームも複雑化。
それでも各々の戦略、謀略が書かれているので、わかりやすかったです。
作中でリンが「ビット合戦と違って、(買収…は)燃えないわね」と言いますが、
十分刺激的でした!
(ビット合戦はⅠで読めます)
超人的な鷲津ですが、一番人間らしいのかも、と見方が変わりました。
本能で生きてる感じがします。
アランの死の詳細ついて、この終わり方は。。。気になります。 続きを読む投稿日:2016.07.04
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特捜本部 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真
堂場瞬一 / 中公文庫
流行りの草食男子?(笑)
11
シリーズ3を飛ばして、4を読んでしまいました。。。
このシリーズに限っては、ミステリーや推理の要素は薄く、
前作品のレビューにも書きましたが、一之瀬の成長記録(笑)が焦点。
ひねりもなければ、どんでん…返しもないストーリーです。
その分リアルっぽさを感じました。。。思ったよりスケール大きかったですが。
当の一之瀬は花の捜査一課になっても相変わらずな感じで、少々頼りなかったです。
さて、次作はプライベートでもワンステップ踏んでいるでしょうか、楽しみです。
続きを読む投稿日:2016.10.20