shimbaさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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魔王
伊坂幸太郎 / 講談社文庫
私の周りにもいるのかも
12
他の方のレビューで【モダンタイムス】の前作品と書いてあったので読んでみました。
が、それほど関連性は感じられなかったな。。。
世界観は確かに似ているけれど、全く別とも思えるし。
私の大好きな千葉がちら…りとでてきました★(死神シリーズをどうぞ)
特殊能力を駆使して正しいことをしようとする兄弟を書いた作品ですが、
作中で語られるファシズムとか、ムッソリーニとか(あくまでも作品中での、です)
今この時代にもありそうな気がしてきて、ちょっと怖かったです。
結末がはっきりしないのでモヤモヤ感でいっぱいです。
コミックス化されてるみたいだけど、そっちはどうなんだろう???
続きを読む投稿日:2016.07.29
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誰でもよかった
五十嵐貴久 / 幻冬舎文庫
衝撃のラストは★2つ、期待して読むとガッカリするかも
12
先週読んだ五十嵐氏の【誘拐】がけっこう面白かったので、
別の作品も、と手に取ってみました。(残念ながら【誘拐】はReaderにはないようです)
作中の9割が会話文なので、2時間かからずあっという間に…読了。
記憶に残る事件をなぞるような話展開で、メインはその後の立てこもり。
犯人の身元が割れていく様子や、緊迫した状況、警察官の内部事情などは
臨場感がありましたが、
期待していた衝撃のラスト!は煽りすぎかと。
私も「ふ~ん」でした。
捜査一課長、そこまで考えている人には感じられなかったし。
この結末のために本を読んだと思うと、損をした気分になります。。。 続きを読む投稿日:2016.07.13
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追想五断章
米澤穂信 / 集英社文庫
この真実は知るべきだったのか。。。
11
不勉強なので、リドルストーリーという言葉を初めて知りました。
さらに私が一番に思いつくのはあだち充氏の漫画の数々(笑)
米澤氏の作品のコメントにはいつも同じこと書きます。
本当によく練られています。…
読み終わった直後、序章を読み直しました。
すべて(本当にすべて)書かれているのに、真実が分からない、
もどかしさというか、謎解きに興奮します。
古書店という舞台も、各物語の古めかしい、気味の悪い雰囲気も効果的で、
ぐいぐい引き込まれていきました。 続きを読む投稿日:2017.03.16
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教場
長岡弘樹 / 小学館
聖人君子じゃないとはわかっているけど。。。
11
人気で話題の本のようなので手に取ってみました。
「既視感ゼロ」だの「新機軸」だの、広告に期待して読みましたが、
設定舞台が新しいだけで、中身はそれほどでも。。。という印象です。
風間教官の心眼(笑)…は楽しめました。
短編のように6話(+エピローグ)とも別の話だったので、あっという間に読了。
ただ警察官訓練学校という舞台で、中学生のようなイジメ?、報復等々は、
嫌悪感が否めないです。
警察官も人間!と割り切れるか、これは完全なフィクションだから実際にはこんなことはない!と言い切れるか、
自信がないところが。。。ちょっと。。。 続きを読む投稿日:2016.04.05
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ハング
誉田哲也 / 中公文庫
みんな死んじゃった
11
何十冊も警察小説を読んでいるのに、
未だに覚えられない警察の組織図、部署、肩書き。。。
全体の構図(シナリオとか殺された人の数とか)からしたら、
動機があまりにもささいなこと(と私は思う)で、拍子抜け…。
最後の黒幕との対決からの先は、どんでん返し?意外な真相?を狙ったのか、
でもあまり必要に思えませんでした。
どんどんリアリティがなくなっていく感じが残念でした。 続きを読む投稿日:2017.01.13
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蝕罪 警視庁失踪課・高城賢吾
堂場瞬一 / 中公文庫
高城は持ち直すことができるのか?
11
やる気がなく、でも正義感は持ち合わせており、
ぶつぶつ文句を言いつつも、鋭い感覚で事件を解決する主人公。
映画「ダイ・ハード」を思い出しました。
自暴自棄ぎみなのは、彼の過去に関係があり、中盤以降少し…ずつ明かされます。
捜査中に幻覚?夢想?してしまうのが、実際の刑事だったら心配なところですが。。。
ストーリー展開も失踪事件から予想外の大きい事件へつながります。
脇役たちも濃いキャラで、2作目以降も楽しみです。 続きを読む投稿日:2016.11.20