
青空と逃げる
辻村深月
中公文庫
家族の絆
父親のスキャンダルで逃亡を余儀なくされた母子の必死の姿、心情、弱さと強さに惹き込まれた。謎が解けるころには、父子の絆、家族の絆に心を打たれたし、読後感も良かった。
0投稿日: 2024.05.26
ある日、アヒルバス
山本幸久
実業之日本社文庫
読みやすいお仕事&青春小説
作者の作品は初めて。観光バスガイドが主人公のお仕事&青春小説。はとバスがモデルだったり、よく知っているところが出てくるのは興味を惹く。とにかくユーモア満載だし、とても読みやすいし、読後感も良かった。
0投稿日: 2024.05.18
ガール
奥田英朗
講談社文庫
分かったつもりになって読んだ(笑)
『ガール』(奥田英朗)、読了! 作者の作品は初めて。いろいろな立場の働く30代の女性を主人公にした短編集。女性の心理をよく分かっているなぁと、分かったつもりになって読んだ(笑) 読みやすくて、楽しめたし、どの作品も最後が丸く収まっているところも良かった。
0投稿日: 2024.05.11
テミスの剣
中山七里
文春文庫
渡瀬シリーズ(?)
『テミスの剣』(中山七里)、読了! 作者の他の作品にも頻繁に出てくる警察官の渡瀬が主人公の物語。冤罪事件を主軸に、渡瀬が若手の昭和59年から平成24年までを描き、警察組織の官僚・隠蔽体質に切り込んだ作品。作者の作品らしく、ぐいぐい話に惹き込まれて、最後はどんでん返しをくらうが、真の正義が勝つ展開ですっきりした。
0投稿日: 2024.05.06
燃えよ剣
司馬遼太郎
文春e-book
登場人物が生き生きとしている
作者の作品は初めて。主人公の土方歳三をはじめ、近藤勇、沖田総司ら登場人物が生き生きとしていて、惹き込まれた。ただ、大政奉還後の後半は、歳三とお雪のロマンス以外は読んでいて少し辛かった。
0投稿日: 2024.04.29
人間の証明
森村誠一
角川文庫
映画も観ていないけど
作者の作品は初めて。ブームとなった映画も観ていない。いくつものストーリーが一つに収れんしていく構成は見事だし、惹き込まれた。終盤になってタイトルの意味も分かり、深さも感じた一方で、犯人が落ちるところが今一納得感がなかったのも正直な感想。
0投稿日: 2024.04.29
ヒポクラテスの誓い
中山七里
祥伝社文庫
法医学ミステリーの第一弾
法医学ミステリーの第一弾。専門的な知識が凄いなと思ったら、専門家の監修は受けているものの、取材をしておらず、ニュース、本、映画で観た知識を基に想像力で書いているとか。エンタメとしても面白くて惹き込まれた。続編も是非読みたい。
0投稿日: 2024.04.29
思い出トランプ
向田邦子
新潮社
機微を綴った短編集
作者の小説は初めて。男女の機微、家族の機微、人生の機微を綴った短編集。全体的に人間の哀しさ、狡さ、やるせなさを感じたけど、話に惹き込まれるところまではいかなかった。
0投稿日: 2024.04.29
ヒポクラテスの憂鬱
中山七里
祥伝社文庫
法医学ミステリーの第二弾
法医学ミステリーの第二弾。前作もそうだったけど、全ての章に通ずる人物の存在があり、今作では、その人物が始めから正体不明ではあるが提示される。途中で誰かは予想できたけど、それでもエンタメとして最後まで面白く読めた。。前作もそうだったけど、全ての章に通ずる人物の存在があり、今作では、その人物が始めから正体不明ではあるが提示される。途中で誰かは予想できたけど、それでもエンタメとして最後まで面白く読めた。
0投稿日: 2024.04.29
夏の終り(新潮文庫)
瀬戸内寂聴
新潮文庫
「雉子」が一番好かった
作者の小説は初めて。連作を含む5篇の短編私小説集。私小説というだけあって、男女の感情の機微、特に主人公である女性の感情が繊細に綴られている印象を持ったけど、最後の「雉子」が子供に対する感情が胸に迫ってきて一番好かった。
0投稿日: 2024.04.29
