食いしん坊花子さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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女ひとりの夜つまみ
ツレヅレハナコ / 幻冬舎単行本
重宝してます、美味しいレシピ
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この本、すごいです。
料理をするときは「これつくろう」と、計画的に考えるよりも
「これとこれを組みあわせたら、こうなる~♪」みたいなスタンスですが、
そんな私にピッタリ。
簡単な組み合わせで、美味し…いものを楽しく生み出す!
ぶどうとベーコン炒めるだけ、など本当にシンプルなのと
レシピからすぐに工程と味が想像できるので「あ、つくろう!」って思えるんですね。
いろんなレシピがありますが、重宝する一冊です。 続きを読む投稿日:2017.03.09
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シャーロック・ホームズの不均衡
似鳥鶏 / 講談社タイガ
似鳥鶏さんらしい魅力の設定
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ちょっと変わった設定に濃いキャラたちが登場するミステリー。
冒頭のお話はなるほど、な展開なのですが、回を追うごとに「特殊」感がでてきます。
あと、「講談社」が実名ででてくるところに「アレ?」って思いな…がら
そのお茶目なフリに笑みがこぼれました。
ミステリーを解く楽しさ、よりも
キャラ立ちした登場人物の魅力を感じました。
本文前の「頭脳チャレンジ」は全くわからず……。こういう手の込んだつくりが面白いですね。 続きを読む投稿日:2017.03.15
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人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書
坪田信貴 / KADOKAWA
育児に限らず、自己肯定や職場の人間関係にも役立ちます!
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子どもの伸ばし方、と表題にありますが、
子どもに限らず、自分に、そして職場の部下との関係にも有効だと思います。
冒頭にあるテストで自分のタイプを知り、自分の傾向と対策(笑)を読む。
なるほど、と思い…ます。
全てがピッタリあてはまるわけではないけれど、
自分で納得できる部分を見つけて自己肯定に役立つと思います。
また、子供と二人でやってみましょう、というものもありますが、
大人だとその後の人間関係にヒビが入るかもしれませんが(特に仕事関係)、
夫婦などは、有効だと思います……。
ボリューム的にもかなり手にとりやすいのでおすすめです。 続きを読む投稿日:2017.03.15
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破門
黒川博行 / 角川文庫
軽快な会話のリズムが面白い!
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表紙のイメージから、深刻なサスペンスかと思ってしまいましたが、全く違いました。
ヤクザがでてきて、結構な暴力シーンがありますが(……得意ではない)
ポンポンと軽快な会話のリズムが心地よく、面白かったで…す。
イチゴのシャツ(パジャマ?)とか、ちょっとしたネタがちょっと笑えて
やさぐれた、コメディタッチの面白い小説でした!
続きを読む投稿日:2017.02.25
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スペードのクイーン/ベールキン物語
プーシキン, 望月哲男 / 光文社古典新訳文庫
プーシキンの代表作。新訳と、そして読み応えある解説がおすすめ!
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表題作『スペードのクイーン』はこれまで『スペードの女王』と訳されてきたプーシキンの代表作。
神西清さんの名訳もさることながら、こちらの新訳もとてもいい。
読みやすいうえにとても明快で、臨場感がある。
…『ベールキン物語』も、ちょっと寓話風なのだけれども、プーシキンの「かっこよさ」が随所に生きてロシアの文豪たちがプーシキンを好きだというのも納得です。
そして巻末の解説が、素晴らしい。特に『スペードのクイーン』の読み解きの面白さは「え、ここまで読めちゃうの?」という発見と驚き、そして感動の連続です。本を読む楽しみ(本編)、本を読み解く楽しみ(解説)。本当にすごい一冊だと思います! 続きを読む投稿日:2017.02.20
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コーヒーが冷めないうちに
川口俊和 / サンマーク出版
ちょっと変わったタイムリープもの。
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もともとが、演劇から生まれたということもあって、
ちょっと変わった風味の、小説みたいな戯曲みたいな感触のお話です。
いろいろ面倒なルールがありつつも、タイムスリップもの。
ただタイムスリップを楽しむ…、というよりも、
なぜ自分がタイムスリップしたいのか、ということをそれぞれが熟考することによって
何を望んでいるのか、自分がどう生きたいのか、そんなことを改めて気づかせてくれるお話です。
ある意味、小説っぽくない語り口なので
普段あまり小説を読まないような人も、楽しんで読めそうです。 続きを読む投稿日:2017.02.20