
慟哭
貫井徳郎
東京創元社
【慟哭】とは。悲しみのあまり、声をあげて泣くこと。
連続幼女誘拐事件とキャリア組の捜査一課長。新興宗教と悪魔儀式。 人はおかしなことだと理性で分かっていても、自分が信じることのために行動する。
0投稿日: 2014.10.28
陽気なギャングが地球を回す
伊坂幸太郎
祥伝社文庫
クライムコメディ?犯罪コメディ?
伊坂幸太郎ワールド全開です。肩の力を抜いてゲラゲラ笑いながら一気に読めました。 テンポが抜群によくて、キャラが立ってます。
1投稿日: 2014.10.28
対岸の彼女
角田光代
文春文庫
切ないねぇ
男とは違う微妙な距離感と女の友情の物語。 数が増えるにしたがって派閥が出来そして分裂していく。 男には分からん。「貴方だけなのよ!」
3投稿日: 2014.10.22
リカ
五十嵐貴久
幻冬舎
笑い事じゃないリアルさがそこにある
妻子ある中年の男性が後輩の誘いで出会い系サイトに登録し一人の女性と出会った。 メールのやり取りで合う約束をしたのち、彼女の異常な行動が出始めてきた。 彼女の異常性を感じたその男性は、怖くなり電話番号を変え出会い系サイトも覗かなくなった。 しかし、タクシーを乗ろうとしたとき、長身で痩せ細った目が死んでる女が走ってきた・・・ いや・・・こわいこわい・・
0投稿日: 2014.10.15
塩の街
有川浩
角川文庫
愛は地球を救うのか
ちょっと恋愛要素が強くてあれでしたが、世界が突如塩の世界に陥り、塩害によって人が消えていく中での元空自のエリートパイロットと女子高生のお話。 彼女を救うために危険を顧みずに任務につくのか、彼女とずっとそばに居るために危険をおかさずにどちらかが死ぬまで一緒に居るのか。私がその答えを突きつけられたらやっぱり危険をおかしてまでも、彼女をこの世界から救ってやりたいと同じように思うかもな。そんな甘い物語の始まり。
2投稿日: 2014.10.06
長い腕
川崎草志
角川文庫
精神を蝕むのは何か
家屋のひずみ、ネット掲示板での心のひずみ、それが精神を蝕んでいく。 ゲーム会社の内幕もなかなか興味深かったです。てっきり最後までその方面の話かと思ったらちょっと違っていました。 貴志祐介を思わせるホラーテイストで面白かったです。
2投稿日: 2014.10.03
水車館の殺人〈新装改訂版〉
綾辻行人
講談社文庫
ラストの物語の締めくくりは最高
今回はどんでん返しとかのようなトリックはなしで、古典ミステリーの王道な展開で進んでいきます。ラストはちょっとホラーテイストで中々よかった。 事件のあった過去と現在が交差して話が進んでいくので最後までドキドキでした。
3投稿日: 2014.09.27
金田一耕助ファイル3 獄門島
横溝正史
角川文庫
「東西ミステリーベスト100」で堂々の国内1位!
映画「八つ墓村」のインパクトがトラウマとして未だに鮮明に残ってる。 今回、初めて横溝正史さんの原作を読んでみた。戦争が終わり戦友である友の「俺が帰らないと3人の妹達が殺される。自分の代わりに獄門島へ行ってくれ」との遺言を託され、友の生まれた獄門島へやってきた。その願いも虚しく見立てた連続殺人事件が次々と起こってしまう。映画とはまた違った金田一耕助の魅力満載で、ドロドロした作風は今でも色あせない。
1投稿日: 2014.09.21
占星術殺人事件 改訂完全版
島田荘司
講談社文庫
ある事件について語り合う本格トリック小説
ある程度内容を知った上で読んでたら感想も違ったと思うが、半分までずっと登場人物二人のトリック解説を読まされる。さっさと外に出て事件を解決に出向けよってなんど思ったことか。ラストもまた数百ページに及ぶトリック解説。 種明かしはたしかにすごいと思ったが、ラストの衝撃ではなく長ったらしく読まされたあとにそうだったのかよ・・・と溜息が漏れるような感想。また再読したら印象は変わるかもしれませんが・・。
0投稿日: 2014.09.18
ラッシュライフ
伊坂幸太郎
新潮社
独特の作風に魅入られます!
同時進行で物語が交差しそして繋がっていく。すべての伏線が1つずつ繋がっていく感動物です。 読者をだますわけでもなく、自然にそれぞれの人生が交差していく。 デビュー作の「オーデュボンの祈り」ら読み始めて伊坂幸太郎の2作目ですが、どんどん完成されていくほんわかした作風に魅入られました。
3投稿日: 2014.09.10
