
屍者の帝国
伊藤計劃,円城塔
河出文庫
禁忌的な世界に引き込まれる
舞台は,死者を甦らせて使役する技術が普及した19世紀末。 脳内イメージはロバート・デ・ニーロ主演の映画『フランケンシュタイン』そのまま。 灰色で茶色の視界が広がり,その禁忌的な世界にすぐさま引き込まれる。 そして,人の意識の根源を問う古くて新しい視点に釘付けに。 歴史改変具合が絶妙で,そこにつながるのか! と惚れ惚れ。 何より驚愕の結末に戦いた。 多くを円城塔氏が書き継いだとはいえ,夭折した伊藤計劃氏の『虐殺器官』『ハーモニー』に通じる “何か”をその文章から感じずにはいられかった。文庫版あとがきも必見。
6投稿日: 2014.12.31天冥の標 III アウレーリア一統
小川一水
ハヤカワ文庫JA
アンチオックスの活躍
のろのろで一瞬な宇宙戦! アダムス率いる艦隊と海賊との戦闘が熱い。 それにしても,救世群…。
2投稿日: 2014.12.31天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)
小川一水
ハヤカワ文庫JA
壮大な叙事詩の幕開け
高度化したあと訳あって少し衰退+失われた技術な設定は大好物。 いろいろてんこ盛りで下巻はどうなっちゃうのか。
1投稿日: 2014.12.31天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)
小川一水
ハヤカワ文庫JA
広げに広がる物語
「ちょ、おいィ!?」言いました。 壮絶な展開に加えてまだまだバラ巻きまくり。次だ!次!
0投稿日: 2014.12.31コロロギ岳から木星トロヤへ
小川一水
ハヤカワ文庫JA
時空を隔てた邂逅
「時の泉」を泳ぐ生き物と,「時の楔」に生きる人類との時空を隔てた邂逅。 軽いのでするっと読めた。 総理とのやりとりが謎なんだけど……。
1投稿日: 2014.12.31あなたのための物語
長谷敏司
ハヤカワ文庫JA
絶望的だけどじわじわと心に響く
痛くて辛くて絶望的な物語。 人工知能を通して理性と感情と肉体(死)を,人間の本質を,突きつけられる。
2投稿日: 2014.12.31天冥の標 IV 機械じかけの子息たち
小川一水
ハヤカワ文庫JA
人に奉仕する存在が映す人の姿とは
なんという官能小説(笑) 二つの種族のアイデンティティ,「不宥順」と「混爾」の追究のくだりに,ふむ。
1投稿日: 2014.12.31天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河
小川一水
ハヤカワ文庫JA
断章がいい
ザリーカがひどい ^^; 各章の間に挿入される断章がいい。 「被展開体」の維持機構が気になって仕方がない。
0投稿日: 2014.12.31青い星まで飛んでいけ
小川一水
ハヤカワ文庫JA
ファーストコンタクトものにはいつもわくわくさせられる
やっぱりファーストコンタクトいい。 ファーストコンタクトは恋愛,恋愛はファーストコンタクト。なのか。
1投稿日: 2014.12.31天冥の標 VI 宿怨 PART1
小川一水
ハヤカワ文庫JA
拡散の終わり
ここまで時代を超えて広がってきた物語が徐々に集合してきた。 が,まだまだ混沌。
0投稿日: 2014.12.31