
武士道セブンティーン
誉田哲也
文春文庫
胸キュン
シックスティーンほど鼻ツンではなかったが、胸キュンたった。 恋愛小説とかじゃないのに。
0投稿日: 2016.02.25武士道シックスティーン
誉田哲也
文春文庫
素晴らしい青春物語
久々にページをめくる手が止まらなくなった。 終盤なんか,鼻がツーンとこざるを得ない。 この微妙で複雑な心情の物語はどうやって生み出すのだろうか。
3投稿日: 2016.02.25作家の収支
森博嗣
幻冬舎新書
すべてがマイナ化する
淡々とというかズバズバとありのままを述べる安定の森節。 印税その他、収入と支出の話はまあそうだろうね、という感じで、一例としてとてもおもしろい。 それはともかく、終盤の、出版のみならず、ものの売れ方についての未来というか現状もズバリ。 すべてがマイナ化する。 関係ないけど、私も早く一日の労働時間を1時間にできるように努力したい。
7投稿日: 2016.02.21灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ
十文字青,白井鋭利
オーバーラップ文庫
リアルな切迫感に引き込まれる
アニメ初回がいい感じだったので,早速原作を読み始めた。 過去の記憶がない少年少女たち。唐突に放り出されたファンタジー世界で生きのびるため,戦いの日々が始まる。 ところどころ会話が状況に合わないように思えたり,文章の荒削りな印象を受けるところもあり, もう少しだけ雰囲気を引き締めてもよいように思えた(アニメ版がそういう感じ?)。 が,凡人主人公のギリギリで命がけの日々は,切迫感がしみ出ていて引き込まれる。 そしてまさかの展開…。 彼らが苦悩しながら少しずつ進んでいく様は,現代の日常を煮詰めたものといえる。
1投稿日: 2016.01.23ぼくらの仮説が世界をつくる
佐渡島庸平
ダイヤモンド社
コルクの編集者 佐渡島さんの仕事論。
ウケるコンテンツのキーワードは「共感(親近感)」「自分事」「参加型」といったところか。 この間読んだ三木さんの『面白ければ何でもあり』もそうだけれど,行き着くところは皆同じ。 そして人を楽しませられる人は,みんな仕事を楽しんでいる。 ですよね。
2投稿日: 2016.01.10天冥の標 IX PART1 ヒトであるヒトとないヒトと
小川一水
ハヤカワ文庫JA
ここへきて再加速する物語!
前巻ラストからこの巻で話が収束していくのだと思いきや, 新たに明かされた事実によって再び物語が「加速」するとは! そうした世界の進行と並行して描かれる,ヒトと元ヒトとヒトでないものたちとの 共存・愛情のあり方というシリーズを通したテーマもみどころ。 壮大な物語の行き着く先はどうなる? 次巻が待ち遠しい!
3投稿日: 2015.12.31ぼくのキャノン
池上永一
角川文庫
謎めいた村の破滅と再生
かつて軍が配備した大砲が鎮座する村。 沖縄一豊かだが,その大砲を「キャノン様」と崇める,どこかしら謎めいたその村の秘密が明かされていく。 なぜだか読み続けるのが難しく,途中何度も中断してようやく読み終えた。 3人組の少年少女視点の展開にノスタルジーを感じさせる。 が,村の秘密に差し迫っても,なんだか盛り上がれずに読み終えてしまった。
0投稿日: 2015.06.20銀盤カレイドスコープ vol.6 ダブル・プログラム:A long, wrong time ago
海原零
集英社スーパーダッシュ文庫
トップスケーターの苦悩
響子とドミニクの苦悩と苦闘。響子はともかく,ドミニクの憎しみの感情が盲目的すぎて辟易してしまう。 次巻を読もう。
0投稿日: 2015.06.20新装版 ロードス島戦記 7 ロードスの聖騎士(下)
水野良,BronzeEYESTUDIO,出渕裕
角川スニーカー文庫
シリーズ最終巻にふさわしい壮大なラスト
物語は終わりだが,登場人物たちそれぞれにとってはまた,始まりでもある。 そう描かれているのが素晴らしい。 後のクリスタニアとのつながりとか,今思うと懐かしいなぁ。 善だの悪だのと割りきれるものでもなく,どのキャラの振る舞いにも説得力があってとてもよい。 あと,TRPG感もすごく伝わる。懐かしいなぁ。
0投稿日: 2015.03.31ネクロポリス 下
恩田陸
朝日新聞出版
終始謎めいた空気感
上巻の感想で,「(ファンタジーとミステリーが)下巻でうまく融合することを期待」と書いたが,こんな「融合」の仕方をするとは…。 やっぱりどうしても,とりとめのなさを感じてしまい,ラストも「それじゃあ今までの話はなんだったの!」と言わざるを得なかった。 しかし、こうした終始謎めいた空気感が恩田氏の特徴のようなので、その独特さをじっくりと味わうのがよいのかも。
1投稿日: 2015.03.10