
魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?
森博嗣
講談社タイガ
魔法の色の秘密が解けるか?
Wシリーズ2作目。 人類の存続に関わる秘密の鍵を握る,ある民族を巡るミステリィ。 停滞した色の薄さを感じさせる世界観に似合わない,激しい展開に驚きながら読む。 キーワードは前作から続く「魔法の色」。 しかし,森さんらしくあれこれ詳しく説明されたりはしないので, さらっと読んでるとなんのこっちゃになってしまう。 このシリーズ,もう少しじっくり読んだ方が楽しめそうだ。
1投稿日: 2016.08.13幻獣調査員
綾里けいし,lack
ファミ通文庫
ときどき摂取したくなるファンタジー
短編連作。 ほんわかした雰囲気と少しばかりダークな雰囲気が微妙に混在する感じがよい。 こういうファンタジーは,ときどき摂取したくなる。
0投稿日: 2016.08.06彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?
森博嗣
講談社タイガ
非日常が日常の未来
百年シリーズのさらに先,ある種停滞した未来の話。 我々にとっての日常が日常じゃない風を,逆に我々にとっての非日常が日常である風を, あちこちでさらっと書かれているのがとてもよい。 百年シリーズからウォーカロンという存在が好み。
2投稿日: 2016.08.06太陽の簒奪者
野尻抱介
ハヤカワ文庫JA
ファーストコンタクトの不安感と期待感が胸を突き抜ける
痺れた! 本当にその状況に居合わせているかのような緊張感と不安感と期待感。 衝撃的なイベントの連続。 その度に胸を突き抜ける高揚感がたまらなかった。 そして少し泣けた。白石亜紀と一緒に。
0投稿日: 2016.07.10南極点のピアピア動画
野尻抱介
ハヤカワ文庫JA
未来が楽しみになる
そんな都合のいい展開があるかーい! と本をぶん投げるその顔はニヤニヤ(笑) 特に前半は本当にそんな風に世の中が進みそうな,というかほとんどそうなってんじゃない? と思わせる。 「文明の非線形領域」とはそういうものだろう。 とにかく読んでいて気持ちの良い,未来が楽しみになる,そんな小説。
0投稿日: 2016.07.10沈黙のフライバイ
野尻抱介
ハヤカワ文庫JA
でっかい夢を置いていく
野尻さんの小説は最後に必ずめちゃでっかい夢を置いていく。 始まってわくわく、終わってわくわくで爽快。 ファーストコンタクトまだかなぁ。
2投稿日: 2016.07.10ふわふわの泉
野尻抱介
ハヤカワ文庫JA
ストレスフリーでうきうきな読書体験
そんな都合のいい展開があるかい!w って感じだけど、 うきうきな気分で読んじゃう、引き込まれちゃう。 で、霧子w
1投稿日: 2016.07.10銀盤カレイドスコープ vol.7 リリカル・プログラム:Be in love with your miracle
海原零
集英社スーパーダッシュ文庫
溢れる矜持と百合…?
タズサ,だいぶしおらしくなっちゃった感ある。 そして百合…なのか……? とはいえ,やっぱり世界の先頭集団を走る者の矜持溢れるタズサである。
0投稿日: 2016.06.24灰と幻想のグリムガル level.7 彼方の虹
十文字青,白井鋭利
オーバーラップ文庫
異世界。そこに生まれるリアリティ。
異世界からの異世界,そして異世界……。 巻が進むたびに振り出しに戻されているようにも思えるが,だからこその緊張感がよい。 そして,凡人主人公ハルヒロの,凡人ゆえの慎重に慎重を期する考え,自己を戒める姿勢がよい。 1ミリずつのじっくりした展開から生まれるリアリティがある(異世界だが!)。 暗いよ! 陰気だよ! と感じる向きもあると思うが,違うんだ, この抑圧があるからこそ,ふとした瞬間の喜びにぐっとくるんだ。 終盤,決意の後の進行はとめどない。 そしてこのラスト。 これは希望を紡ぐ物語だ。
3投稿日: 2016.03.08武士道エイティーン
誉田哲也
文春文庫
沁みる
シリーズ3巻揃ってページターナーだった。 幾人かのサイドストーリーが沁みる。
2投稿日: 2016.02.25