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K.Kさんのレビュー
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  • ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下

    ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下

    ピーター トライアス,中原 尚哉

    ハヤカワ文庫SF

    いかにもなB級ハリウッド映画感

    本題に入る後半。 立ちはだかる障害を乗り越えつつターゲットに向かって突き進む主人公ら。 彼らそれぞれが持つわだかまりの噴出。はちゃめちゃな大スペクタクルバトル。 そして,冒頭からちくちくと刺していた主人公にまつわるあれの真実……。 と,その描写・展開は,いかにもなB級ハリウッド映画感が満載であった。

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    投稿日: 2016.11.19
  • ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上

    ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上

    ピーター トライアス,中原 尚哉

    ハヤカワ文庫SF

    ディストピア日本が酷い(笑)

    第二次世界大戦で枢軸国側が勝利した後の世界という歴史改変小説。 現代版『高い城の男』との売り文句であったが,『高い城の男』は長期にわたって積ん読なので,これを機に読みたい ^^;  さて,アメリカナイズされたというかステレオタイプも一層こじらせた感じのディストピア日本が酷い(笑) 徹底的にグロくしておけばSFっぽいってわけじゃねーぞ!と言いたい。 世界観が染み渡ったところで下巻へ。

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    投稿日: 2016.11.19
  • デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

    デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

    森博嗣

    講談社タイガ

    知性がつくる未来

    Wシリーズ第4弾。 フランスで発見された,謎のコンピュータと不思議な一族をめぐるお話。 前作に登場した人工知能にひきつづき,新たな存在が現れて,激しい戦いを繰り広げる。 人・ウォーカロン・人工知能の境界が,現実と電脳空間の境界が徐々に曖昧になっていく様は, それが未来の必然であると感じさせる。これは設計された未来なのか?  またも次作が待ち遠しい。 そして,エピローグ。まさか,ウグイが…そんな……!

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    投稿日: 2016.11.05
  • あなたの人生の物語

    あなたの人生の物語

    テッド・チャン,浅倉久志

    ハヤカワ文庫SF

    ちょっと骨太なスルメのような作品たち

    表題作ほか,短編全8編。 表題作「あなたの人生の物語」と「地獄とは神の不在なり」がよかった。 「あなたの人生の物語」は,異星人との交流を試みるうちに,あることに気づく言語学者の物語。 その超越した超越した構成には息が漏れた。ただ,物理学に登場する「変分原理」をかじっていないと その面白みがあまり伝わらないのでは? とも思ったけれど。 どの作品も,特徴的な世界観で,頭を使ってじっくりと楽しむちょっと骨太なもの。 読後にあれこれと考えたり,戻って読み直したりしながら,じわじわと面白みが増してくるスルメのような物語たちのようだ。 あと,『理解』はラノベ(笑)

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    投稿日: 2016.11.03
  • 銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain’t so

    銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain’t so

    海原零

    集英社スーパーダッシュ文庫

    まさかの展開と最高峰のカタルシス

    前巻の盛り上がりに,否応もなく期待高まるタズサの進撃…そして! まさかの展開と最高峰のカタルシス。熱い!  シリーズ全般に言えることだが,特に試合の描写では, 絶望から歓喜,失策から神技までをよくもこれほど多彩に表現できるものだと感服する。 友人にこの最終巻をおすすめされてから3年がかりで少しずつ読み進めてきたが, その甲斐あって余りある物語であった。最後を迎えて少し寂しい。 で,1巻の幽霊は何だったんだ(笑)

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    投稿日: 2016.11.03
  • 灰と幻想のグリムガル level.9 ここにいる今、遥か遠くへ

    灰と幻想のグリムガル level.9 ここにいる今、遥か遠くへ

    十文字青,白井鋭利

    オーバーラップ文庫

    ポンコツ メリイ!(笑)

    なんかパーティーのみんなそれぞれが,メンバーそれぞれのことをうじうじ考えているというお話(笑)  まあこれまでの展開からしても,この遅々とした展開はグリムガルらしさではあるのだけど,けど…ね。 そんな散り散りのバーティは再集合できるのか!  そしてなによりメリイさん…!

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    投稿日: 2016.10.01
  • 風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

    風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

    森博嗣

    講談社タイガ

    古い時代とのつながりが徐々に

    Wシリーズ3作目。 事件後の再調査で一連のできごとの謎に迫っていく。 前2作にくらべてペースを落とし,じっくりと展開していく感がある。 古い時代の人物とのつながりが少しずつ見えてくるが,なかなかに焦らされて,もう! そして,そんな終わり方あり!? 続きを早よ!

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    投稿日: 2016.10.01
  • 銀盤カレイドスコープ vol.8 コズミック・プログラム:Big time again!

    銀盤カレイドスコープ vol.8 コズミック・プログラム:Big time again!

    海原零

    集英社スーパーダッシュ文庫

    最終決戦への序章

    親愛なる天上の人への挑戦と決別。 ドラゴンボール的な過酷な修行から始まり,あの高飛車の極みであるタズサの動揺,絶望,そして歓喜と, 最終決戦への盛り上がりもひとしお。 リアよ,これはもしかして最強のツンデレなのか?  クライマックスの最終9巻に期待。

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    投稿日: 2016.10.01
  • ソードアート・オンライン9 アリシゼーション・ビギニング

    ソードアート・オンライン9 アリシゼーション・ビギニング

    川原礫,abec

    電撃文庫

    長い長い物語の始まり

    また新しい世界を作ってきた。世界をあっさりと捨てていくというのはなかなか素晴らしい。 ただ,緊迫SAOは継続してやってほしいところ。

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    投稿日: 2016.08.19
  • ソードアート・オンライン8 アーリー・アンド・レイト

    ソードアート・オンライン8 アーリー・アンド・レイト

    川原礫,abec

    電撃文庫

    仮想の中の現実

    やっぱりSAOはいい。 絶望感,悲壮感がなんともいえない。 「はじまりの日」は特に。 現実(仮想)の逃避と無意識の執念,そしてその中の絶望。

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    投稿日: 2016.08.19