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じゃがいもさんのレビュー
いいね!された数12
  • ワンナイト・モーニング(2)

    ワンナイト・モーニング(2)

    奥山ケニチ

    ヤングキング

    いいねえ

    第一巻に引き続き様々なカップルの関係と朝食を描き出している。第一巻に出たカップルのその後を描いた話もある。他の話の後に再登場すると、説明しなくても「時間がたった」ということがわかり、効果的である。単にほのぼのとした話だけではない所が良い。

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    投稿日: 2022.05.19
  • スプリット・イメージ

    スプリット・イメージ

    西澤保彦

    e-NOVELS

    ちょっと意外であった

    短編推理小説集の中から抜き出した一編。スピンアウト小説っぽい雰囲気があり、前編を読んでいたらよりいっそう面白かったのかもしれないが、この作品だけでも一応は読める構成になっている。突然事件が始まり、思いがけない解決となるが、まあ伏線は一応仕込まれていたので反則というわけではないが、ちょっと意外であった。

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    投稿日: 2022.05.18
  • ザ・ファブル The second contact(3)

    ザ・ファブル The second contact(3)

    南勝久

    ヤングマガジン

    緊迫感と意外感

    緊迫感と意外感 両方がある第3巻であった。相手方に凄腕の殺し屋登場。殺し方も普通では思いつかないようなやり方が、ある意味ではとても怖い。それよりもっと驚いたのはヨーコさん。こんな面を出すなんて非常に意外。

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    投稿日: 2022.05.17
  • 図説 1条30秒で理解できる簡単明瞭!日本国憲法~ユルキャラでわかる日本の骨格~

    図説 1条30秒で理解できる簡単明瞭!日本国憲法~ユルキャラでわかる日本の骨格~

    日本国憲法研究会,小川三千彦

    サクラBooks

    制約がきつい

    「1条30秒」という制約がこの本の長所でもあれば短所でもある。日本国憲法全条文をざっと読む という目的には非常に適しているが、気になる部分を更に読み込もうとすると、当然のことながら全くの記述不足である。入門書としては良いがそれだけでとどまってはいけないと思う。

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    投稿日: 2022.05.14
  • 黄砂の籠城(下)

    黄砂の籠城(下)

    松岡圭祐

    講談社文庫

    アクション映画のような作品

    籠城戦が進むにつれて攻防の内容がどんどん荒唐無稽になり史実からかけ離れてきた。特に語り部の伍長のスーパーマンぶりが鼻につく。肝心の柴五郎の印象が薄れてしまっている。この事変の結果、日本の国際的評価がずいぶんと上がったらしいが、ここまで演出過剰だと逆にその事実が胡散臭く思える。

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    投稿日: 2022.05.14
  • 黄砂の籠城(上)

    黄砂の籠城(上)

    松岡圭祐

    講談社文庫

    史実よりはフィクションの作品

    導入部分 マクラの部分はずいぶん効果的で本編への興味を誘われた。迫力ある戦闘シーンの表現は真に迫っていて素晴らしい。しかし数多くの人物造形が皆紋切り型で魅力に乏しい。唯一の例外が柴五郎である。実在の人物であるせいかもしれない。語り部の伍長の思考がずいぶん現代日本人的なのが気になる。「日本すごい」という自画自賛的な評価も気になる。

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    投稿日: 2022.05.14
  • 飯野文彦劇場 バルセロナの工房

    飯野文彦劇場 バルセロナの工房

    飯野文彦

    e-NOVELS

    創作者としての親近感

    破綻をいとわない破天荒な作品が多いこの作者にしては、淡々とした独白のようなエッセイ風の作品である。版画と物書きと道具立ては違うが、同じ創作者としての親近感が文章の端々からうかがえる。ただ独白のせいなのか文体がどうにもまどろっこしい。

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    投稿日: 2022.05.11
  • チ。―地球の運動について―(5)

    チ。―地球の運動について―(5)

    魚豊

    ビッグスピリッツ

    チ。とは?

    「―地球の運動について―」という副題から「チ。」とは地動説の「地」のことだと思いこんでいた。しかしここまで読み進めていって、真実を知りたいという「知」であり、真実を表す「智」であり、代償としての「血」であるということに気づき、慄然とさせられた。

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    投稿日: 2022.05.04
  • 城郭考古学の冒険

    城郭考古学の冒険

    千田嘉博

    幻冬舎新書

    従来とは違う歴史学

    文献研究に特化しているような従来の歴史学とは異なり、現地の観察や発掘を中心とした考古学的手法を交えて、日本の城を解説している。随所に出てくる学会や役所への意見 反論は面白くもあるが、少々うるさくもある。本書の中の新説もなかなか面白いものが多い。安土城天守のテラスから集まった人々を見下ろして声をかける織田信長のイメージは大変華やかである。

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    投稿日: 2022.04.29
  • 権力の日本史

    権力の日本史

    本郷和人

    文春新書

    様々な権力の形

    日本の古代から近世 現代までの様々な権力の形を述べた本である。第七章で一応のまとめはしているが、一冊の本としてはなんだかまとまりにかける。しかし各章おのおのは楽しく読むことができる。 基本的に世襲で権力を受け継いでゆくことができたのは、それだけ極東日本が外国の脅威にさらされなかったためなのかもしれない。過去の権力者は当然世襲であるが、現代の政治家も多くが世襲である。厳しい競争を嫌うぬるい日本には、世襲が年功序列が似合っているのだな。現代に至るまで「土地神話」が受け継がれていったのも、すべての経済活動の根源である「農地」の安堵 世襲にある。

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    投稿日: 2022.04.22
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