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じゃがいもさんのレビュー
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  • 戦争の中国古代史

    戦争の中国古代史

    佐藤信弥

    講談社現代新書

    特に殷周の記述が魅力的

    この時代を扱った宮城谷昌光の各小説や司馬遼太郎の「項羽と劉邦」が好きなので、小説ではなく史実はどうなのかを知りたくて本書を読んでみた。新石器時代から夏 殷 西周時代の記述は、発掘物や甲骨文 金文の知見に元づた解説が多く大変に面白かった。しかし戦国時代以降は史記やその他の歴史書に基づく記述が大半で、宮城谷昌光や司馬遼太郎の小説の内容を再確認したにとどまってしまった。あとがきに著者は「殷周が専門」と書いてあったので、当然のことはと納得してしまった。

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    投稿日: 2022.09.18
  • 婚活バトルフィールド37 1巻【電子特典付き】

    婚活バトルフィールド37 1巻【電子特典付き】

    猪熊ことり

    KANATA

    婚活ノウハウ集

    婚活における実戦的な(?)ノウハウ集という体裁の作品である。しかし基本は単なるギャグ漫画であって、書かれてある内容がどれほど効果的なのかは疑問なものが数多くある。お気楽に笑いながら読み飛ばすのいいと思う。絵柄は動きが硬いところが多いがまずまず楽しめる。何より花嫁さんがカラシニコフを持っているカバー絵が衝撃的。

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    投稿日: 2022.09.03
  • 飯野文彦劇場 同じ穴の

    飯野文彦劇場 同じ穴の

    飯野文彦

    e-NOVELS

    この作者の本領発揮

    途中までは童話風メルヘンチックな感じで話が進んでゆくが、隣村へゆくところから話がどんどん凄まじくなってゆく。なんとも残虐な読後感の良くない作品であった。まあこの感じがこの作者の本領が発揮されたとも言えるが。

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    投稿日: 2022.09.01
  • 虚構推理(16)

    虚構推理(16)

    片瀬茶柴,城平京

    月刊少年マガジンR

    コミカライズの失敗作

    前巻及びこの巻に関しては、漫画コミックという媒体は不適当だと感じた。原作で文字で読む分には、六花と琴子の思惑や技巧を凝らした発言などはとても面白いのだが、ビジュアル的には動きのない画面に長台詞や説明文が延々と続く という状態になってしまい、典型的なコミカライズの失敗になってしまっている。なんとかしようと工夫をこらした跡は見えるのだが。

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    投稿日: 2022.08.25
  • 虚構推理(17)

    虚構推理(17)

    片瀬茶柴,城平京

    月刊少年マガジンR

    雪女再登場

    かなり長大なこのシリーズのなかでも12巻13巻あたりの登場した雪女の話は随分印象に残った。そのように感じた読者が他にも多かったようで、この巻で雪女再登場である。剣術を扱いしかも美剣士がヒーローのせいか、ビジュアル的にとても楽しくコミカライズの威力を十分に発揮した作品になっている。理論的に整合の取れた剣術と妖怪の組み合わせもとても面白い。

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    投稿日: 2022.08.25
  • 暗号解読(上)(新潮文庫)

    暗号解読(上)(新潮文庫)

    サイモン・シン,青木薫

    新潮文庫

    暗号の原理と歴史

    ともすれば込み入ったわかりにくい話になりがちな暗号の話を省略せず丁寧に解説している。暗号の歴史は、作成者と解読者の際限のない争いだが、数学だけではなく人間が表現された説明で興味深く解き明かされている。著者と訳者に敬意を評したい。

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    投稿日: 2022.08.24
  • 暗号解読(下)(新潮文庫)

    暗号解読(下)(新潮文庫)

    サイモン・シン,青木薫

    新潮文庫

    量子コンピューター

    暗号は戦争におけるツールから、現代社会の重要インフラであるITの必須構成要素になってしまった。その中でも特に多用されている「公開鍵暗号」が今 量子コンピューターによって破られようとしている、という事実から際限ない技術進歩を痛感する。著者はわかりにくい概念をわかりやすく解説し、さらに暗号の裏にある人間模様をよく表している。

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    投稿日: 2022.08.24
  • ここは今から倫理です。 6

    ここは今から倫理です。 6

    雨瀬シオリ

    グランドジャンプ むちゃ

    今流行のテーマから「神」まで

    とっつきやすい今流行の同性愛やルッキズムから永遠のテーマから「神」まで手広く扱っていて、そのいずれにもある程度納得のゆく回答を示している。著者の力量に感銘を受けた。倫理哲学がテーマなので動きが少なく文字が多いのは当然のことであるが、ややとっつきにくい印象は拭えない。しかしきれいな絵柄でそれをカバーしている。

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    投稿日: 2022.08.24
  • ここは今から倫理です。 7

    ここは今から倫理です。 7

    雨瀬シオリ

    グランドジャンプ むちゃ

    完結編

    最終授業にフリーディスカッションを持ってきて、しかも話し合うテーマが「なぜ人を殺してはいけないのか」。結構しびれてしまった。このシリーズはコミックとしての躍動感や没入感はないが、主題が倫理 哲学のため、随分と考えさせられる話が多い。異動先の学校での場面もなかなか良かった。最後の若い頃のエピソードは余分かな。

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    投稿日: 2022.08.24
  • GJ~ゴッドジョブ 6

    GJ~ゴッドジョブ 6

    伊月慶悟,叶精作

    漫画ゴラク

    メスと日本刀

    メスと日本刀の関連付けについて印象に残った。実際に日本で手術用メスを作っている会社の中には日本刀の産地であった関市で製作している会社もあり、作り話でもなさそうだなと感じた。様々な趣向の話があり最後まで楽しませてくれた。

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    投稿日: 2022.08.22
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