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じゃがいもさんのレビュー
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  • 淡海乃海 水面が揺れる時 第9巻

    淡海乃海 水面が揺れる時 第9巻

    もとむらえり,イスラーフィール,碧風羽

    コロナ・コミックス

    残虐シーンは控えめに

    主人公が織田信長の代わりに比叡山焼き打ちをするというところがまずはハイライトシーンである。いくらでも残虐シーンを描けるのに控えめにしているところは、コミカライズ版作者の方針考えなのだろうな。主人公は現代からタイムスリップした、という前提条件だから、主人公一人が現代的な思考を持っていることに違和感がない。

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    投稿日: 2023.01.18
  • 淡海乃海 水面が揺れる時 第8巻

    淡海乃海 水面が揺れる時 第8巻

    もとむらえり,イスラーフィール,碧風羽

    コロナ・コミックス

    地図があるので理解しやすい

    原作もなかなか面白いが、コミカライズ版も負けてはいない。諸国の情勢や戦略 勢力図 更には系図など、コミカライズの特徴である「絵」の威力を存分に発揮していて、大変に理解しやすい。しかしやむを得ないこととは言いながら、説明文がどうしても長くなりがちである。ストーリー展開はやや主人公に都合の良い点が多すぎるきらいはあるが、まずまず順当な展開である。

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    投稿日: 2023.01.18
  • 十八の夏 <新装版>

    十八の夏 <新装版>

    光原百合

    双葉文庫

    ミステリーと言うよりは

    作者の光原百合さんが昨年夏にお亡くなりになった。58歳とのこと。ご冥福をお祈りします。 さて本書はミステリーと言うよりは、やはり恋愛小説である。表題作の出来もそれなりに良いが、私はベタな「ささやかな奇跡」がひどく気に入った。特にベタベタの大阪弁を話す男の子がとても味のあるキューピッド役を果たしている。後半の2作はいまいちと感じた。

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    投稿日: 2023.01.15
  • じけんじゃけん! 2巻

    じけんじゃけん! 2巻

    安田剛助

    ヤングアニマル

    日常系学園ラブコメ

    ミステリー推理もの という体裁は取っているが、ストーリー内容は大半が日常系のラブコメである。それもずいぶんコメディーの方の比重が重い。しかし単なるドタバタ系ではなく、特にミステリー好きにはヒットししやすいトリビアが並んでいる。絵柄もなかなか魅力的で、特に百合子先輩の脚がいい。

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    投稿日: 2023.01.15
  • 日本海 その深層で起こっていること

    日本海 その深層で起こっていること

    蒲生俊敬

    ブルーバックス

    世界の大洋の雛形

    浅くて狭い海峡を通してしか外洋とつながっていない日本海、偶然のことではあるが、日本のすぐそばの観測しやすい海が、世界の大洋の雛形 ミニチュアとなって入ということにまず興味を惹かれた。難しいことをわかりやすい口調で解説するこの著者の作品は大変に読みやすくしかも楽しい。最も文化面の話にはやや疑問も残ったが。

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    投稿日: 2023.01.13
  • インド洋 日本の気候を支配する謎の大海

    インド洋 日本の気候を支配する謎の大海

    蒲生俊敬

    ブルーバックス

    難しいことをわかりやすく

    難しいことをわかりやすく語りかけてくる様な文体で書かれたこの著者の書物「太平洋」と「日本海」がとても面白かったので、引き続いてこの書物も読んでみた。同じ深海底の話なので内容に一部重複するところがあるが、なかなかに面白い。特にインド洋の水温状況 ダイポール現象が日本を初め遠く離れた場所での気候に影響するという話が印象に残った。

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    投稿日: 2023.01.13
  • 警察の誕生

    警察の誕生

    菊池良生

    集英社新書

    一風変わった作品

    この著者の作品は、神聖ローマ帝国関連やハプスブルク関連を何冊か読み、わかりにくい神聖ローマ帝国関係の話を極力わかりやすく話ししてくれているということで感銘を受けた。本書は著者の専門領域から外れているということで、既刊と比べて一風変わったやや随筆っぽいような作品になっている。冒頭部分が終章とつながるところなど文学作品っぽいところもある。何と言っても終章が面白く、久しぶりに山田風太郎を読み返してみた。

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    投稿日: 2023.01.12
  • プラスチックの恋人

    プラスチックの恋人

    山本 弘

    早川書房

    意識とは?心とは?

    作者山本弘が自らの作品で繰り返し取り上げているAI アンドロイド AC VRあたりの話を少し変わった視点から描き出した作品である。作品の中で登場人物たちが演説を初めてしまう癖 欠陥は、この作品でもうかがうことができるが、他の作品ほど煩わしくはない。終盤の破局に至るストーリーの組み立て方はなかなかうまいと感じた。

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    投稿日: 2022.12.31
  • 傑作はまだ

    傑作はまだ

    瀬尾まいこ

    ソニー・ミュージックエンタテインメント

    ホッとする作品

    代表作の「そして、バトンは渡された」とやや似た親子関係の父と息子の物語である。この作家らしい軽妙な語り口でどんどん話が進んでゆく。途中でいくらか考えさせられる場面が出てくるが、基本的には人の優しさ、善良さを信じる 姿勢に変わりはない。やや食い足りないところはあるがホッとする作品である。

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    投稿日: 2022.12.30
  • 『通りすがりのあなた』刊行記念 無料試し読み!「六本木のネバーランド」

    『通りすがりのあなた』刊行記念 無料試し読み!「六本木のネバーランド」

    はあちゅう

    講談社

    私小説的かな

    いろいろな小説を読んでいると当然「好きな作家」というものが自然とできてくるのだが、私の場合「女性作家らしくない女性作家」が多い。ところがこの小説はいかにも女性女性した作品で、私小説的な色合いもある。内容にはそれほど感銘を受けなかったが、余韻のある終わり方がいいかなと感じた。

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    投稿日: 2022.12.30
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