パドラッパさんのレビュー
参考にされた数
199
このユーザーのレビュー
-
天使は結果オーライ
野尻抱介 / ハヤカワ文庫JA
3人目が、これまた魅力的です
3
ロケットガールシリーズのリフレッシュ第2段^H弾、今回も宇宙なめんなのハラハラドキドキが楽しくって仕方なかった。つい先日3弾目も印刷書籍で出ているので、続きがめっちゃ楽しみです。
投稿日:2014.05.06
-
アメリカ・メディア・ウォーズ ジャーナリズムの現在地
大治朋子 / 講談社現代新書
本題はサブタイの「現在地」
3
マスコミがネット時代へ適応しようとするあり様や、NPO報道などの現状をアメリカからルポするのが狙いだったところ、日米そして中東のジャーナリズム立脚点の違いが浮き彫りになっていて面白かった。
米国では地…方紙などで力を付けた記者が中央紙へとキャリアアップしていく中で、記者がジャーナリズムを極めていくという育ち方をしているようだ。対して日本は、中央紙が巨大で囲い込まれておりキャリアが単線的なのが根本問題に思える。
また、著者がヨルダン支局に異動されて直面したこととして後日談的に書かれている内容から、ネット時代にマスコミは要らないみたいな論調の危うさを示していて、良いデザートになっていた。 続きを読む投稿日:2014.02.01
-
イスラーム国(集英社インターナショナル)
アブドルバーリ・アトワーン, 春日雄宇, 中田考 / 集英社インターナショナル
原著のサブタイトルは「ディジタル カリフ」
2
彼らは急に現れた野蛮人集団などではなく、残虐性も込みで計算され尽くした最前線の運動であること、また、あの残虐性さえもオリジナルではないということを、イスラーム過激派などへの長年の直接取材と学究的整理を…踏まえてまとめられた力作。特にサウディアラビア王国の及ぼしている力場を解析することで、とても見通しが良くなるところが感動的だった。
超速で行われた翻訳も訳注もとても良かった。監訳者解説が端的で切れ味鋭く、これを先に読む方が理解の助けになるかも知れない。
イスラーム国のある世界は、当分続くと思っておく方が良さそうだ。 続きを読む投稿日:2015.11.19
-
トーマの心臓 Lost heart for Thoma
森博嗣, 萩尾望都, 萩尾望都 / MF文庫ダ・ヴィンチ
私にとっては森博嗣作品
2
森博嗣先生の最近の作品らしく、とても深く清く静謐で良かったです。
原作の萩尾望都作品も読みたくなりました。けれど、電子化されていないのですね。残念。投稿日:2014.03.13
-
しんがりの思想 反リーダーシップ論
鷲田清一 / 角川新書
たまたま「鹿の王」のあとに読みました
2
グローバリズムと膨張国家の狭間でコミュニティが縮んでいく勢いが収まらないなか、いかに生きやすくあれるかをめぐる様々な思考の現在地。現状を言い表す「押しつけとお任せの合わせ鏡」という言葉がじわじわくる。…期せずして上橋菜穂子著「鹿の王」とテーマが近く、そういう時代認識が生活感覚ともフィットしていて興味深かった。 続きを読む
投稿日:2015.06.12
-
最新版 初心者のための 特許出願 完全・最短理解の手引き
葛西泰二 / すばる舎