
この素晴らしい世界に祝福を! 2 中二病でも魔女がしたい!【電子特別版】
暁なつめ,三嶋くろね
角川スニーカー文庫
各キャラの立ち位置が完成
5巻まで読んだ上での感想です 相変わらず快調です。本巻はだいたい二本立てになっていまして、前半が新キャラのウィズの話です。女神であるアクアの悪霊浄化能力は最強ですから、ゴーストバスターズは楽勝と思ったら・・・なんて話の流れで、ウィズが登場します。ウィズ自体もいいキャラですが、アクアと組むと「ああ~っ、体が消えちゃう消えちゃう」と、面白さ倍増です 後半は最強の移動要塞的な敵?と戦います。サキュバスの小ネタからの流れがすんばらしい。ウィズもめぐみんも活躍しますし、なにげにダクネスの「役に立たないキャラ」が確立されています。役に立たないのに、ギャグ的にはすごく美味しいポジションにいるのよね>彼女 本巻も、最初から最後まですごく楽しく、ストーリーの流れも綺麗で絶賛オススメいたします ちなみに、表紙もタイトルもめぐみん押しですが、めぐみん巻はまだ先です
5投稿日: 2015.04.12
この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま【電子特別版】
暁なつめ,三嶋くろね
角川スニーカー文庫
ザ・ラノベなコメディ
5巻まで読んだ上での感想です これ、おすすめです。本作はいわゆるなろう系(小説投稿サイトあがり)のラノベなんですが、構成がいい意味で商用作品クオリティです。一巻ずつきちんと中ボスを倒しますので、似たようなギャグをやっているようで話もちゃんと進みます ジャンルはドタバタコメディで、魔王討伐の目的でMMORPG的な世界に転生させられた主人公が、借金を背負ったり、時々死んだ(!?)りしながら冒険を繰り広げるというものです 本巻では仲間達と出合い、舞台説明がなされます。この仲間がいいんです。3人の女キャラクターになるのですが、一人一人の性格、容姿、能力が、テンプレながらうまく考えられてます。彼女たちが、毎度お約束ギャグをかますんですが、色々パターンを変えて楽しませてくれます。職人の仕事って感じです 最後まで気楽に楽しく読めました
17投稿日: 2015.04.12
ミス・ファーブルの蟲ノ荒園
物草純平,藤ちょこ
電撃文庫
蟲という設定に脱帽。ファーブルも可愛いです
ジャンルとしてはスチームパンクでしょうか。魔法的な何か(本作では蟲)が発見されて、現代の我々に近いことができるけれど、時代としては第一次世界大戦くらいのノスタルジックな雰囲気があるという世界ですね。 日本のサムライ剣士である主人公が、フランスにながれついて、ヒロインの蟲研究家であるファーブルと冒険します。ファーブルと言えばみな知ってるファーブル昆虫記というわけで、でっかい蟲と戦ったり、蟲をあやつって災害を起こそうとする黒幕と戦ったりします。 自分はスチームパンクがあまり好きで無いジャンルですし、本作のキャラもラノベらしくテンプレなので、評価は辛くなりがちですが、なかなか楽しく読めました。ヒロインのファーブルが小型飛行機でブンブン飛ぶのが爽快ですね。宮崎駿的な世界です。主人公は、フニャフニャしたところもありますが、一本気な居合い剣士です。 とにかく蟲の存在感がいいです。でかくて喋らなくて、単体で襲いかかってきたり、群れたりするので、そのたびに視点が変わって飽きません。 物語は、逆にオーソドックスに仕上げてあります。まあ読みやすいですね。 自分はスチームパンクは苦手な方なので、続きは読まないんじゃないかと思いますが、レトロっぽいのが好きな人にはとてもお勧めかと思いました
1投稿日: 2015.04.04
きんいろカルテット!1
遊歩新夢,DSマイル
オーバーラップ文庫
作者の音楽に対する愛情が感じられます
プロのユーフォニア(という楽器を本書で始めて知りました)奏者が書いたラノベです。 音楽を志す若者の気持ちや、どうやってプロへの階段を上がっていくのか(コンテストとか)が具体的で、面白かったです。異業種のプロの体験談はすごく迫力があります たいして、人間ドラマはかなりテンプレートな感じです。イケメン大学生が中学女子のロリコンハーレムを作る話ですね。 音楽の話はおもしろかったけど、それ以外がちょっとなあ
1投稿日: 2015.04.04
GOSICK VIII 下──ゴシック・神々の黄昏──
桜庭一樹
角川文庫
ハッピーエンド
gosickファン以外にはあまり意味のない巻です。事件が起こるわけじゃないし、意外な展開もありません。 でもまあ、とにかく全員がそれなりの結末を得て退場してゆきます。特にグレヴィールが印象的でした。さよならドリル頭 久城とヴィクトリカは最後はハッピーエンドです。ラノベはまともに終わることが少ないですが、ここまでキッチリ大団円で終わって幸せな読後感ですね
1投稿日: 2015.04.04
GOSICK VIII 上──ゴシック・神々の黄昏──
桜庭一樹
角川文庫
物語の幕引き
ミステリーなんかハナクソくらいしかありません。この2巻たっぷり使って、第二次世界大戦に巻き込まれた二人の旅路を描きます これまで出てきた登場人物も全てケリがついてキッチリ退場してゆきます。gosickのファンへ
1投稿日: 2015.04.04
のうりん8
白鳥士郎,切符
GA文庫
かなり厳しい
ギャグが結構厳しいです。ギャグものでキャラクターの面白さに依存していると、キャラの掘り下げが一回りすると、苦戦してしまいます。 農業啓蒙は相変わらず頑張っていますが、それはラノベで読みたいとは思わんのよね・・・
1投稿日: 2015.04.04
絶深海のソラリス
らきるち,あさぎり
MF文庫J
意外な方向に話が転がります
最初はテンプレでハーレムな学園ものな雰囲気で始まります。優秀でツンデレなヒロインや幼なじみで一生懸命なヒロイン2に囲まれて、水を操る超能力者を育成する学園でゆるい日常を送るのです しかし、途中から雰囲気は一変し、あとは怒濤のクライマックスです。内容としては映画「エイリアン」と似ていると感じました。筆者はゾンビものにインスパイアされたと書いています なかなか毛色の変わった作品でした。 ただ、「このライトノベルがすごい2015」でかなりいい順位の作品なんですが、そこまで面白いとは思いませんでした。 珍しいのが読みたい人へ
3投稿日: 2015.04.04
ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~
三上延
メディアワークス文庫
終幕にむけて話が加速します
話も終盤にさしかかって来ました。ストーリーを進めるのに一生懸命で、栞子さん成分がたりないです 本巻では太宰がフィーチャーされますが、太宰って興味深い人生を歩んでますねえ。その描写がとても面白かったです。また、栞子や大輔をめぐる人生模様も急展開します。第一巻の敵が再登場しますが、人間関係についても第一巻のそれがもう一度掘り下げられることになります。この辺はストーリーがよかった。 そういえば、謎ってあったっけ?あ、そうか、意外な人物が黒幕だったというのがありました。でも、それはある種伏兵のように突然ストーリーに出てきたので、ミステリーというより、普通におもしろい小説のクライマックスといった風でした。 栞子さん成分がもうちょっと欲しいなあ
2投稿日: 2015.04.04
大英雄が無職で何が悪い 02 All You Need Is What
十文字青,エレクトさわる
オーバーラップ文庫
俺TUEEはやっぱり無理でしたか
主人公の性格がちょっと変わりました。まあ1巻の性格設定は、読み切りでしか無理な感じでしたからね。でも、やっぱり中途半端になってしまいました。エゴイストに見えるけど仲間思いの気のいい兄ちゃんみたいになってます。 んで、今回の話はドワーフです。イチカがさらわれちゃったのを助ける話です。戦闘の方は作者の面目躍如でなかなか良いです。イナゴの大群と戦うような絶望的な感じがよく出ています。 総合的にみると普通といった感じでしょうか。十文字青ファンなら読んでもいいかなと思います
0投稿日: 2015.04.04
