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oisomomijiさんのレビュー
いいね!された数75
  • からくりサーカス(12)

    からくりサーカス(12)

    藤田和日郎

    少年サンデー

    仮面の理由が切ない

    ヒーロー史上、最弱、最ダサなマスクをつける鳴海。それを手にする理由が切なすぎる。 血の涙を流しながら笑顔する登場人物の一人一人も切ない。笑顔があふれた地獄。そんな地獄を作る物語の力にやられます。

    0
    投稿日: 2014.09.13
  • 半神

    半神

    萩尾望都

    プチフラワー

    マンガ表現のひとつの頂点

    映画では出来ない、小説でも描写しきれない、マンガだからこそなし得たユージーの内面、二人の美と醜。 メディアとしてのマンガの力を見せつける作品!!! この作品から受けた衝撃は忘れられない。 ユーシへの愛と憎悪。自分への愛と憎悪。死と生。一生を生きるということ。 たった16Pに、これだけのテーマ、世界観、感動を詰められるのもマンガの力、いや作者の力か。 マンガ史に残る傑作です。 他の収録作品も粒揃いのSF短編集です。

    4
    投稿日: 2014.09.09
  • 竜との舞踏1

    竜との舞踏1

    ジョージ・R・R・マーティン,酒井昭伸

    単行本

    作者はSです!

    毎巻、毎巻、Mっ気をぐりぐりと踏まれる「氷と炎の歌」ですが、今回もやってくれます。 いつものようにいくつかの話しが進行し、どれも面白いのですが、デナーリスの存在が大きくなったのが以外。でも今回は、スタニス!!(絶句)!!。 早く6部が読みたい!!

    2
    投稿日: 2014.09.06
  • 七王国の玉座〔改訂新版〕(上)

    七王国の玉座〔改訂新版〕(上)

    ジョージ・R・R・マーティン,岡部宏之

    早川書房

    この重厚さはハンパ無い!

    「ファンタジー」とジャンル付けしてしまうと、一部の人には間違ったイメージを抱かせてしまうでしょう。重厚な、群雄絵巻です。 世界観がしっかりしていて、登場人物に厚みがあって、戦記としても面白いのですが、権力者たちの、政治での闘いも見応えがあります。 戦いの描写は、徹底したリアリズムで、主要な人物の首がごろごろ転がっていくので、軽い気持ちで読むとついていけないかも。 ホント、好きになった登場人物がどんどん倒れて行き、しかも、格好良さもなく、ただただ弱いから/失敗したからと倒れるさまは、マゾヒストでないと楽しめない? 今、唯一シリーズ待ち/追っかけをしている小説です。

    0
    投稿日: 2014.09.06
  • ウは宇宙船のウ

    ウは宇宙船のウ

    萩尾望都

    プチフラワー

    サイコーのブラットベリ本

     これを読むまで、レイ・ブラットベリの良さがわからなかった。(大昔の話しですが)SF評論本などの評価を見て手にするのだが、何か読みづらくて、ページが進まない。そんな感じだった。  この作品で目を開かされました。卓越したアイディア!それを詩情たっぷりに詠いあげる軽やかさ!古き良きアメリカンライフ。そんな魅力がつまった作品です。 (SF/ファンタジー系のマンガ化作品では岡野玲子の「コーリング」も良かった。これも電子化熱望です。)

    0
    投稿日: 2014.09.01
  • ポーの一族(1)

    ポーの一族(1)

    萩尾望都

    ベツコミ

    40年たっても変わらない煌めき

    永遠の生を得たバンパネラ(吸血鬼)の少年の物語。 ホラーではありません。タイムトラベラー/異端者の物語。そこにいっぱいの耽美のスパイス。 古くさい?いいえ、一級のSF・ファンタジーです。最近のやたら間延びして長くなるヒット作品とは違う、たった5巻に凝縮された永遠の断片。 深い余韻を味わえます。 萩尾作品の更なる電子化を熱望します。

    0
    投稿日: 2014.08.30
  • 聲の形(5)

    聲の形(5)

    大今良時

    週刊少年マガジン

    こんなのやめて

     もうつらい! こっ恥ずかしい! やめて! だって自分にも経験あるから。  僕の青春はやり直せない。でもこの主人公は、やり直そうとあがく。 手で顔を覆って指の隙間からかろうじて1>5巻を一気読みした。  それなのに、5巻がこんな形で 終わるなんて!!!! この「もやもや」いつまで抱えればいいの!    

    5
    投稿日: 2014.08.24
  • グラップラー刃牙 1

    グラップラー刃牙 1

    板垣恵介

    週刊少年チャンピオン

    サイコーの格闘技評論マンガ

     シリーズが進むにつれ登場人物がパワーアップして、今や宇宙人同士の闘いになっている「バキ」シリーズですが、このファーストシリーズはまだぎりぎり人間同士(笑)の闘いです。それぞれの格闘技に対する作者の憧れ、愛情、ファンタジーが溢れていて、特にトーナメント編では、各巻毎にその格闘技を始めたくなります。  登場人物にモデルがいる場合が多く(全部?)、その人たちを知っているとより楽しめます。特におもしろいのは、日本人なら誰でも知っている(?)ゴッドハンドのあの人と燃える闘魂のあの人です。「この二人って、ホント、卑怯で、汚い手でも、逃げてでも何をしてでも『勝ち』を得るよな」ってフィクションなのを忘れて納得してしまいます。  個人的に好きなのは合気の達人のおじいちゃん、自分からは攻めないイメージの合気道なのに命のやりとりにきっちり身を置いていて、ウォーミングアップする相手を「スポーツだの」と切り捨てる。格好良過ぎです。モデルの塩田先生の伝記を読んじゃいました。  最近のバキシリーズが苦手でも、格闘技(喧嘩/プロレスを含む)に憧れたことがある人なら、このシリーズは絶対オススメです。

    0
    投稿日: 2014.08.24
  • ベルセルク 1巻

    ベルセルク 1巻

    三浦建太郎

    ヤングアニマル

    歯をくいしばってます

    あまりにも重い怨念を背負いあまりにも強い敵に、歯をくいしばて、立ち向かい続ける主人公ガッツ。 その重さに、読んでいるこちらの歯が折れそうになる。 早く、完結してもらって、(どんな形でも)カタルシスを味わいたい。きっと味わえます!! 2017.4月追記 最近の、「仲間と一緒の旅物語」化は長期連載のためのルーティンマンガになっている気がして残念です。

    0
    投稿日: 2014.08.17
  • 3月のライオン 7巻

    3月のライオン 7巻

    羽海野チカ

    ヤングアニマル

    涙が止まらない

    歳を取ると涙もろくて、、、、、 5巻からのいじめのくだりには、ほんと涙が止まらない。 担任の先生が変わって、最初の一言、笑顔の一言、突き刺さりました。 なんてコマを描くんだろう!! こんな先生いてくれたらいいね。 でも、まずは自分が人生に真剣に生きなくちゃ! この作品を電車で読んでは行けません!(恥)

    5
    投稿日: 2014.08.06