oisomomijiさんのレビュー
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75
このユーザーのレビュー
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この世界の片隅に 上巻
こうの史代 / 漫画アクション
今の平和が何故あるか、忘れてはいけない〜映画追記
13
ほんわかした絵、ぼんやりした主人公、親が決めたような結婚から始まって、夫婦に、家族になっていく話しが、昭和の空気の中で、ほんわかと描かれています。
ほんといいわぁ、すずさん!こんな嫁欲しいな!
でも、…1巻ではかすかにしか感じられない時代の暗い影だけど、戦争時代の、広島と呉が舞台で、ほんわかだけでは、終わらないのでしょう。
〜映画
映画がヒットして、ネットに溢れたいろんな情報に触れて、マンガをあらためて読み返すと何回も新しい発見があります。構成が本当に良く練られていて、伏線も多いし、細かい描き込みひとつひとつにきちんと意味があって……。 作品の後半、背景を左手で描いていたというインタビューは一番衝撃でした。そこまでしてたのか!!(その理由は読めばわかります)
たった63館からはじまって、テレビの露出もほとんどない映画がヒットして、原作も売り切れが続いているということ、このすばらしい作品が、たくさんの人の目に触れて、その人の心にともしてくれる感動を想うと、それだけでまた涙が溢れてしまいます、
続きを読む投稿日:2014.09.06
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3月のライオン 7巻
羽海野チカ / ヤングアニマル
涙が止まらない
5
歳を取ると涙もろくて、、、、、
5巻からのいじめのくだりには、ほんと涙が止まらない。
担任の先生が変わって、最初の一言、笑顔の一言、突き刺さりました。
なんてコマを描くんだろう!!
こんな先生いてくれ…たらいいね。
でも、まずは自分が人生に真剣に生きなくちゃ!
この作品を電車で読んでは行けません!(恥) 続きを読む投稿日:2014.08.06
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聲の形(5)
大今良時 / 週刊少年マガジン
こんなのやめて
5
もうつらい! こっ恥ずかしい! やめて!
だって自分にも経験あるから。
僕の青春はやり直せない。でもこの主人公は、やり直そうとあがく。
手で顔を覆って指の隙間からかろうじて1>5巻を一気読みした。…
それなのに、5巻がこんな形で 終わるなんて!!!!
この「もやもや」いつまで抱えればいいの!
続きを読む投稿日:2014.08.24
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この世界の片隅に 中巻
こうの史代 / 漫画アクション
この小さな幸せがいつまでも続きますようにー追記ー映画化!
4
この作品には、小さな小さな幸せがいっぱいつまっています。
何気ない日常。戦時下の不自由の中でも皆が笑って暮らせる生活。
この巻では、夫婦の間に(結構大きな)波風が立ちますが、この二人なら乗り越えら…れるはず。
「夢から覚めるとでも思うんじゃろうか」…..「今覚めたら面白うない」「今のうちがほんまのうちならええと思うんです」と言うすずの幸せがこの後も続いて欲しいと願わずにはいられません。
追記________________________
映画見ました。
いっぱい泣きました。
この作品を誠実に映画化してくださった関係者の
みなさまに感謝です。
ストーリーも絵柄も原作の雰囲気を壊さず忠実に映画化されています。
ただ2時間という枠に詰めこんだ為にどうしても
説明不足や唐突な感じがするエピソードができてしまっています。
特にリンさんの重要度がうすまっているのは残念です。
すずとリン「鈴」の裏表なのか?この中巻でのリンの存在は
すずの生活、夫婦の絆にも絡まってくる重要キャラとして
描かれています。
それにしても、原作のテンポ感はサイコーです。
すずの愛らしいぼけぶりや、小さな幸せのエピソードの積み重ねは、
原作のテンポに適いません。
映画を見た方、是非原作も読んでください。
続きを読む投稿日:2015.03.21
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半神
萩尾望都 / プチフラワー
マンガ表現のひとつの頂点
4
映画では出来ない、小説でも描写しきれない、マンガだからこそなし得たユージーの内面、二人の美と醜。
メディアとしてのマンガの力を見せつける作品!!!
この作品から受けた衝撃は忘れられない。
ユーシへの愛…と憎悪。自分への愛と憎悪。死と生。一生を生きるということ。
たった16Pに、これだけのテーマ、世界観、感動を詰められるのもマンガの力、いや作者の力か。
マンガ史に残る傑作です。
他の収録作品も粒揃いのSF短編集です。
続きを読む投稿日:2014.09.09
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姉の結婚(8)
西炯子 / 月刊flowers
昼メロ官能マンガ最終巻
4
全巻とおして、きわどい描写も多く「R15では?」と思う「姉の結婚」。
ずっと疑問だったのは、主人公ヨリの動機が見えないことでした。
真木にとっては高校からの純愛で、それが高じての変態的な執着や、他の女…性を拒絶する姿勢、妻との結婚に後悔する姿など、とても魅力的に描かれているのですが、
ヨリは??
たまたま体を許した不倫相手に溺れていく、ただの馬鹿女?
「ハーレクイン官能マンガ!」的な批判もネットで散見します。そんな7巻までも、昼メロ漫画として、浸れば楽しいと思いますが、最終巻では、答えとしてのヨリの動機/ヨリの心がやっと描かれ、ヨリの物語りとして昇華されます。
各巻 巻末の真木の変態4コマも大好きです。
続きを読む投稿日:2015.03.04