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Brownさんのレビュー
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  • 月とライカと吸血姫

    月とライカと吸血姫

    牧野圭祐,かれい

    ガガガ文庫

    純愛物って感じかなぁ

    冷戦時のアメリカとソ連の宇宙競争をモデルにしたお話です。 主人公達の所属しているのはそのソ連側であるツィルニトラ共和国連邦です。共和国連邦は人を宇宙へ送るという偉業を確実に成功させるため、人類によく似た吸血種族である吸血鬼のライカを実験として宇宙へまず送ることを決めます。そして、主人公であり、宇宙飛行士を目指すレフがライカの世話役としてつくことになるのでした。 題の通り、レフとライカの純愛物という感じです。 レフとライカが宇宙の訓練などを通し、少しずつ仲良くなっていく展開がまず面白いです。少しずつ困難を超え、二人だけの秘密が増えていくような感じがいいなと思います。 また、ヒロインのライカが普通に可愛くていいなと感じました。いじっぱりな感じで少しツンデレぎみな感じがすごくかわいらしく感じました。 あとは宇宙へ行くというのが強制でなく、本気で目指している感じなのもいいなと感じます。宇宙飛行士でありたいということとそれぞれの立場などを守りたいという気持ちなどのせめぎあいが物語としての面白さをあげていると感じました。 純愛で読みやすい作品だと思うので、是非読んでみて下さい。

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    投稿日: 2017.12.19
  • ロクでなし魔術講師と禁忌教典10

    ロクでなし魔術講師と禁忌教典10

    羊太郎,三嶋くろね

    富士見ファンタジア文庫

    システィがこれまでで一番ヒロインっぽい

    9巻と直接的につながっている10巻です。ほぼオールスターといっていいような巻でした。 9巻の前巻でも相当敵が強かったですが、この巻ではもっともっとはるかに強そうな敵が登場します。敵の強さの絶望感などすごくよかった気がするのですが、それが意外にあっけなくやられてしまったのが残念。 個人的にこの巻でよかったのはシスティーナかな。前巻を乗り越えて成長した感じが半端ない。ヒロインらしさもこれまでで最高に上がった気がします。 また、グレンやルミアもそれぞれが抱えていた問題の解決にやっと一歩近づいた感じで、そこら辺の成長感はよかったかなと思います。 あと今巻の注目はハーレイ先生でしょうか。前巻でもあれ、活躍してる?と思わされましたが、この巻では精神的にも戦闘的にもかなりがんばってます。あんなダメな先生オーラがでていたのに最近すごくがんばっているなぁとしみじみ。 あと注意点と言うほどでもありませんが、ロクでなし魔術師と追想日誌2登場の人物がでてくるので、そちらを読んでからの方がより楽しめるかもしれません。 まぁ、そこまで重要人物というわけではないので、問題は全くありませんが。 9巻を前編とすると後編のような位置づけの巻なので、9巻読んだ人なら読んで損はないと思います。最後のあっけなさこそ残念でしたが、他のストーリー的な面では成長感もあるし、さらに謎が明かされている感もあるので、是非読んでみて下さい

    0
    投稿日: 2017.12.17
  • SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

    SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

    ショーン・スティーブンソン,花塚恵

    ダイヤモンド社

    睡眠に関して総合的に知りたい人にオススメ

    深く良い眠りを得るにはこうするべきだという方法となぜそうなのかが書かれている本です。 まず深い眠りを得ることに関しては風呂に入ってから出るまでの時間などの比較的一般的な方法から少しマイナーな方法まで分かりやすく説明されています。また、多くの本のように風呂からでてきて一時間などと決めるのではなく、理論的にこういう場合はもう少し短くてもいいなど様々な場合に関して書いてあるのも優れている点のように感じました。 また、同様な形で、昼間眠いときに眠ってしまわないためにはどうすればいいかなども書いてあり、そちらも参考になりました。 また、どの方法についても何故それが効果的なのかなどもしっかり書いてあるので、何故それがいいのかなどしっかり知りたい人にもオススメできる一冊かなと思います。 まぁ、眠り方について総合的に色々書いてあるので、睡眠について知りたい人は買って損のない一冊だと思います。

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    投稿日: 2017.12.16
  • 86―エイティシックス―

    86―エイティシックス―

    安里アサト,しらび,I-IV

    電撃文庫

    人種差別をラノベらしい読みやすさで描いた作品

    このライトノベルがすごい2018の文庫部門2位の作品です。 あらすじは以下のような感じ。 サンマグノリア共和国ではギアーデ帝国により生み出さた完全自立無人戦闘機械レギオンにより攻撃を受けていた。それに技術などで劣るサンマグノリア共和国が作成したのが無人兵器ジャガーノートであった。 しかし、このジャガーノートにはある事実があった。それは差別された人種を86と呼び、人ではなく、家畜と考え、ジャガーノートの部品の1つとして載せているということであった。 その現実を許せない、生真面目なエリート軍人のお嬢様レーナとシンという主人公を中心にした86の部隊スピアヘッド部隊の出会いから物語は始まる。 あらすじからも分かるように差別などをテーマにしているだけあってかなり重い部分がある作品です。 もちろんライトノベルらしい仲間たちの軽いやり取りなどもあるのですが、それと同居して、人種差別をテーマにした重厚な物語が非常にひきつけられ魅力的です。人種差別とは86と呼ぶことがそうなのか?それとも・・・。 そのような人種差別について深く考えられた作品は非常に考えさせられるものがありました。 また、そのような中で主人公達の固い意志などが非常にかっこよく魅力的でした。 また、それに影響をうけるようにヒロインのレーナが変わっていくところもよく描かれていると思います。そして、彼女が決断し、変わっていく様子などが見ていて気持ちいいです。 そして、最後に待つどんでん返しなども非常によかったです。満足いく終わり方だったように思えます。 10代のようなライトノベルの中心的な年齢だけでなく、幅広い年齢層が楽しめる作品だったのではないかと思います。 人種差別をテーマにしているだけあって内容的にもどんな人にもオススメできるかなと思います。 作者によると順調にいけば本作品は13巻ぐらいまで続くのではないかということでしたが(このライトノベルがすごい2018参照)、この1冊だけでもある種完結しているので、興味ある方はまずこの1巻を是非読んでみて下さい。

    3
    投稿日: 2017.12.15
  • 本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員I」

    本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員I」

    香月美夜,椎名優

    TOブックス

    これまで以上にマインが暴走!!

    本好きの下剋上第四部の一巻です。 ユレーヴェで眠っていたマインが魔力の使い方を習う貴族院に行く話になります。 個人的な印象ですが、3巻ではある程度優等生オーラがあったマインが4巻ではとにかく暴走しまくりです。あらゆるところで話題を作って帰ってくるという感じでそこが非常に面白いです。 これまでのような新たなものを制作するという感じは少ないですが、マインの暴走が与える影響など面白いと思える人には間違いなく楽しめると思います。 また、貴族院という学校に通うということで、同じぐらいの子供の新キャラなどの登場も特徴的。1人1人が魅力がある人物なので、物語がさらに面白くなっていると思います。 あとは小説家になろうを読んでいる人向けに書くと次のような点が新たに楽しめると思われます。 ・マインが貴族院へいくのに抵抗するなどわずかに直された本編 ・リーゼレータ目線のSS ・下町家族でのカミルに関する話し合いのSS ・意外過ぎる3位&4位の第二回人気投票結果 いつも通り普通に面白いので、ここまで楽しめた人は是非買ってみて下さい!

    0
    投稿日: 2017.12.14
  • この素晴らしい世界に爆焔を! 1

    この素晴らしい世界に爆焔を! 1

    森野カスミ,暁なつめ,三嶋くろね

    MFコミックス アライブシリーズ

    後書きにSSがついてるなんて聞いてない!

    この素晴らしき世界に爆焔を!のコミック版です。 内容は概ねライトノベルと同じですが、最後に本編にものっていないSS(ショートストーリー)がついてます。 内容はめぐみんがウォルバックから爆裂魔法を教わろうとする話で、普通に面白かったです。これを読んでると本編の9巻でウォルバックがめぐみんのことを忘れてるはずないなということをしみじみと感じさせる内容でした。 正直、これがついているというだけでもこのすば好きなら十分楽しめると思うので、是非買ってみて下さい

    0
    投稿日: 2017.12.13
  • 進撃の巨人(24)

    進撃の巨人(24)

    諫山創

    別冊少年マガジン

    全く先が読めない!

    前巻に引き続きライナー達の今と過去が中心の24巻です。 前半はライナー達の過去が中心。パラディ島でライナー達に何が起こったのか?これまで少しずつ明かされてきていたこの部分について彼らの目線が描かれていて大変よかったです。 個人的にはライナーとアニの関係性などがこれまでの巻と違い、すごい意外な感じでした。 また、どの巨人がどんな巨人なのか説明されている部分もあり、そこも個人的にはありがたかったです。 後半は現代のライナー達の話。新たに重要な一族が登場し、物語が一気に進んでいく印象でした。ただまだ何が起ころうとしているのかが謎な部分も多く、現時点ではワクワクみたいなのも少なかったかなと思います。。 ただ、最後に出てきたあの人物の登場にはワクワクさせられました。 物語が今後どう進んでいくのかが正直、全く読めないので、今後の展開がすごい楽しみになる一冊だったと思います。

    1
    投稿日: 2017.12.11
  • 終わりのセラフ 15

    終わりのセラフ 15

    鏡貴也,山本ヤマト,降矢大輔

    ジャンプSQ.

    ついに柊の裏が明かされる!

    終わりのセラフ15巻です。 この巻の衝撃はやはり柊を操ってきた存在が明かされることにつきると思います。 まさかの知ってるやつでビックリです。 ただけっして無理やりな設定でもなく、これまでの流れから予想できるキャラクターでもあったので、そこが素晴らしかったかなと思います。 他にもグレンの望みが明かされたりと色々ビックリさせられました。 グレンの望みを叶えるには一体何が必要なのだろう?とか考えると次巻以降も非常に楽しみにさせられました。 このシリーズ読んできた人にはオススメできる一冊だと思います。

    0
    投稿日: 2017.11.07
  • 【合本版 第二部】本好きの下剋上(全4巻)

    【合本版 第二部】本好きの下剋上(全4巻)

    香月美夜,椎名優

    TOブックス

    ラストが最高に泣ける!

    本好きの下剋上第二部の合本版です。 第一部の良さが残りつつ、ファンタジー要素や貴族っぽいところなどが少しずつ混じってくる一冊です。 まず言いたいのが第二部のストーリーの素晴らしさです。第一部もよかったですが、それ以上に第二部はよく、特にラストが素晴らしいです。非常に記憶に残る涙なしでは読めないラストでした。他にもついに本の作成にとりかかったり、新たなものをさらに生み出していったりなど非常に面白いです。 また、この作品は登場人物に魅力があると思うのですが、第二部は第一部よりも様々な人物がでてくるという点で面白いです。単純に人物が増えるという点でも良いのですが、それだけでなく、これまで貧民と商人で成り立っていた物語に貴族と孤児という新たな目線が増えてくるという点で面白いです。マインの考えに対するリアクションが違ってきたりする点でもいい感じだと思います。また、増えてくる人物も様々な点で個性的で面白いです。特に第一部の3巻で登場した神官長は作中で最も人気があるキャラクターということもあり、マインとの絡みなどが最高に面白いです。 一巻以上に面白い作品は保障するので、是非読んでみて下さい!

    3
    投稿日: 2017.10.25
  • 【合本版 第一部】本好きの下剋上(全3巻)

    【合本版 第一部】本好きの下剋上(全3巻)

    香月美夜,椎名優

    TOブックス

    どんな年齢層や性別でも楽しめる一冊!

    本好きの下剋上第一部の3冊が合本版になったセットです。 あらすじは以下のような感じです。 本が好きすぎる大学生が死んで目を覚ますと、小さな女の子になって、異世界にいた。そして、彼女にとって悲劇的なことに彼女の周りには本が存在しなかった。そして、彼女は決意する「本がないなら作ればいい!」 自分が最もオススメするラノベです。 世界観としてはファンタジーな形ですが、この第一部に関しては中世ヨーロッパのような世界になっています。 そんな世界のため、本どころか紙もインクも高すぎて買えない中でどうにか文字を記録できるものを作ろうと苦戦する姿が非常に面白いです。 また、キャラクターが個性的なため、主人公の本を読みたいという願望に周りがどんどん巻き込まれていく姿などが大変面白い作品だと思います。 そして、面白いだけでなく、泣ける場面が多いこともこの作品の特徴だと思います。第一部の最後など最高です。 あとこの作品で感じるのは現在の多くのラノベのように他のラノベやゲームの影響を大きく受けたような作品と異なり、オリジナリティーの高いファンタジー的な世界感が素晴らしいことです。内容的にも世界観的にもどんな年齢層や性別でも受け入れやすい作品になっていると思います。 ラノベ好きな人だけでなく、ラノベに興味がない人なども是非一度読んでみて下さい!

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    投稿日: 2017.10.25
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