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竹桜さんのレビュー
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  • キャプテンハーロック~次元航海~ 1

    キャプテンハーロック~次元航海~ 1

    嶋星光壱,松本零士

    チャンピオンRED

    心に志がある人を男と言う。男なら一読を。

    君たちは知っているだろうか、ハーロックの物語を 君たちにはあるだろうか、彼の様な志が。 君たちにはいるだろうか、彼にとってトチローの様な存在が。 ドブ川の底の様な世界で、その世界を成している指導者たちからは忌み嫌われ疎んじられようと、反骨の人の心に希望の光となっているハーロック。 ハーロックと彼と思いを一つとする仲間たちとマゾーンとの戦いのストーリーをアルカディア号に新たに乗り込んで仲間入りした台場正がメインの視点となって描かれています。 松本零士先生のハーロックのストーリーを嶋星光壱先生が描かれた作品になります。 男なら一読を。

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    投稿日: 2016.08.24
  • 官能小説家の烈情(1)

    官能小説家の烈情(1)

    刑部真芯

    モバイルフラワー

    結局、銭=金。でも登場するのは善人。

    絵も上手いしマンガとしては素晴らしいです。 作者に何の恨みも無いが…本当に昔も今も少女漫画って読者を勘違いさせてるなぁと思う。 やたら努力と根性で成功する話だったり、ありそうもない世界観だったり、突飛な能力者の少年漫画に対して、現実社会の設定が多く、打算と(エロくもない)セックス描写である意味でリアルに思わせていますが… 出てくる登場人物に本気の悪人が存在しないのは、読者を勘違いさせる根源になっている。 主人公の女性は(自分の都合の中では)清廉潔白で性格も良い人で、そしてパートナーの男子はカッコイイけど性格が悪い(…けど)というタイプが今時のチョイ悪を気取っているタイプのどちらかでつまり、どっちのタイプにしても最後の最後、最終的には善人であって最初だったり外観のイメージの悪人じゃないという男ばかり。 …実際の社会じゃあ違うからね。 例えば本作で言えば、(書いても許されるのかなぁ^^;) 一千万円の借金のカタとして1回10万円=計100回ヤラせる、というストーリーなのですが… 極悪な男に思わせて最後の最後で大団円のハッピーエンドが描かれるのは予想できる展開。 (もちろんマズイのですが…)世の中でそんな契約したら、まず最後に待っているのは1.妊娠させられて捨てられる。2.普通のセックスでは飽きられて複数とだったりSMなどハードなプレイを強要→肉体的に傷つけられて最悪廃人か殺される。3.セックス漬けでそっちに目覚めてしまって契約後もお金の為と理由をこじつけて風俗などに堕ちて人生持ち崩すetc そもそも1回10万円って割高ッ 違っているかもしれないけど、最終的に愛人契約から本物の愛が芽生えて…なぁ~んて流れなんだろうけど、自分が金を出した男だったら金のために自分の体を売る女を信頼して人生寄り添えるパートナーとするかと聞かれたらどうなのかなぁ。 100回の最後まで普通のセックスでは終わらないと思うし…自分鬼畜なんで。 世の中には(自分みたいな^^*)鬼畜系男子も多いと思いますが、少女漫画には絶対に登場しませんよね。 最終的に善人しか登場しない少女漫画で勘違いした子たちが実社会で間違った選択をして後悔する目に合う一因になっている気もします。 (マンガごときでナニ言っているのか?!と言う人ほど私はマンガからの洗脳度を過小評価していませんので)

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    投稿日: 2016.07.21
  • 暴想処女(1)

    暴想処女(1)

    酉川宇宙

    ヤングマガジン

    えらい子です弥生は。

    弥生ちゃん、いつまで処女でいられるやら… しっかし、凄い妄想暴走ぶりです。 芸=テクニックは身を助けるとは言うが、それを地でいっています。 あまりのバカバカしさに半分まで持つかなぁと思っちゃいましたが完遂しました。 本編とは違ってツボだったのが「高2」byポムじぃさんです。 親の知らぬ間に処女を散らすくらいなら娘に弥生的生き方を伝授すべきなのか迷います。 (以上の書き込みを弥生ちゃんが読んだら絶対に勘違いするでしょうね)

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    投稿日: 2016.06.07
  • ハンツー×トラッシュ(1)

    ハンツー×トラッシュ(1)

    こばやしひよこ

    ヤングマガジン

    自分にもこんな先輩がいてくれたら…と思っちゃいます。

    ストーリーは、高校に入って何も部活にも入部せず、趣味も無く、ただボーッと教室の空間を埋めるだけの存在の浜路君が、そのエロさに目を付けた中島先輩に水球部に「触り放題」「揉み放題」など言葉巧みに勧誘をされる。強引に拉致状態で連れて行かされたプールで女子水球部の美人で巨乳の萩原先輩に一目惚れし、萩原先輩の肉体を触ろうと…訂正、気を惹こうと必死に(というか結果的に)水球にのめり込んでいく…というお話。 作品中に高校生を大別する書き込みがある。 不良系のやんちゃグループ、インテリ・グループ、サブカルチャー愛好グループなど趣味がある者、そして趣味が無い者グループ。そして最下層に無趣味無教養のグループが存在していると書かれていて、主人公の浜路は最下層のグループなのだが…果たして自分はどのグループだったのだろうか…。 浜路が一目惚れするだけあって荻原先輩は可愛いしオッパイも見事な肉体をされています。 そんな先輩と、中島先輩の勧誘の言葉とおり、肌を密着して、触りまくり、揉みまくりで、イチモツまで握られます。 あぁ自分もこんな青春を送ってみたかったなぁ&送りたいなぁと思っている現役高校生は多いでしょう…。 しかし浜路君(と、このストーリーに憧れる読者)は気付いているだろうか。 そんな憧れる諸兄に必要なのは、実は荻原先輩ではなく中島先輩だということを。 美人の子はどの学校にもいるだろう…しかし無気力無趣味の主人公を引っ張っていって入部させ、萩原先輩と橋渡ししてくれた存在はいただろうか…。 中島先輩が自分にもいてくれたら…と、私は思う(…でも高校は男子校だったけどね^^;) この第一巻中だけでも萩原先輩と6人の子供を作っちゃう(妄想だけどね)中島先輩の活躍?も注目ですよ。

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    投稿日: 2016.06.07
  • 機動警察パトレイバー(3)

    機動警察パトレイバー(3)

    ゆうきまさみ

    少年サンデー

    内海の策謀に飲み込まれる二課…

    アニメ版の「闇に呼ぶ声」になる話と、グリフォンが出撃する直前までのシャフトの内海たちが絡む話になります。 まだグリフォンでの出撃はありませんがバドが登場します。 アニメ版と違って、シャフトの内海達からの策謀に対する思惑が深く描かれていて面白いです。 改めて読んでみて『それにしてもアニメ版はこの内容を上手くカットしているなぁ』と感心するとともにマンガ版を読んでおいた方がよりアニメ版を楽しめると思いました。 内海の策謀に飲み込まれていく二課ですが、アニメ版の「闇に呼ぶ声」だったり、内海&バドとのゲーセンでの出会いがあったりと、バトル以外の二課らしいストーリーもあって楽しめます。

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    投稿日: 2016.05.12
  • 機動警察パトレイバー(2)

    機動警察パトレイバー(2)

    ゆうきまさみ

    少年サンデー

    アニメ版とはずいぶん違う展開ですヨ

    第二話の「シャフト!」と第三話の「活性因子」になります。 アニメと違って香貫花・クランシーとの交代的要員ではなく、太田の指揮担当として熊耳さんが登場し、やっとメイン・キャラが揃います。 アニメ版では終盤の盛り上がりとして登場する内海以下、シャフトのお話が早くも第二巻で登場します。 時代を感じさせません。 (唯一感じさせるのはブロッケンが「西ドイツから」というくだりだけです) アニメ版と展開の違いも含めて楽しめますね。

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    投稿日: 2016.05.12
  • 機動警察パトレイバー(1)

    機動警察パトレイバー(1)

    ゆうきまさみ

    少年サンデー

    読んでるつもりの方は再読を!

    『パトレイバー…あぁ、そんなの原作読まなくたってOVA時代から観てて知ってるよ』と思っている方。 大きな勘違いですので是非お読みください。 「友情、正義、そしてロボット同士の激闘」という3大要素のスーパーロボット系アニメの中では異色な緩さのパトレイバーだろ…と知っていると思っておられる諸兄。 いやいや原作はもっっっと、ユルユルですよぉ。 原典のこの第一巻は、特車第二課編成の経過からイングラムが納入され、初出動して最初の事件を解決するまでになります。 OVAやTVシリーズのパトレイバーは最初から特車二課の中で主人公たちが働いていますが、この原作のマンガではまだ特車二課は存在せず、主人公のノアに至ってはまだ警察学校の訓練生であり、さらにはイングラムのAV-98はまだ納入さえされていません。 特車二課のメンバーも完全には二課に配属されておらず、この第一巻では最後になってもまだ全員は揃いません。 ロボット(=レイバーという多足歩行型作業機械)の話と言うよりも、そのロボットを使った犯罪の対策部隊のメンバーたちのお話です。 今となっては他のマンガでも散見されるユルさですが、当時のロボット(&ヒーロー)モノのマンガでは他になかった主人公やメインのロボットが活躍しないという画期的なマンガでした。 「究極超人あ〜る」ファンで、もちろんガンダム世代だったので、究極超人あ〜るの作者がロボット・モノを描かれると発表当時から読んでいた一人なのですが、それでもその後のOVAのイメージが強く残っていたために、原作の第一巻のこういうそれ以前のユルい話だったと忘れていました。 しかし凄いですよね。 30年近く後になって古典みたいですが読んでもまだリアルに感じられ、そしてメディアミックスで展開していて、その中ではイングラムという人間型レイバーが完全に無用の長物扱いになっている(笑) OVAやアニメ化映画化、そして実写化と魅力が増していくのは、やはり原典が素晴らしいからその後にも輝き続けるのでしょうね。 かつて読んだつもりになっている人には再読をお勧めしますし、読んでない方は是非その魅力に開眼してください。

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    投稿日: 2016.05.11
  • カテキン(1)

    カテキン(1)

    オジロマコト

    ヤングマガジン

    センセーに求めるべきモノってナニ?!

    くっだらねーッなんだこの漫画は…と思ってページを捲って本当にごめんなさい。 面白かったです。 自分にはこんな若くて美人かつナイスバディーでそれでいて包容力がある家庭教師なんていませんでした。 出来の悪さを小馬鹿にしたオバサンだったり、人当たりは良いお爺さんだったり、やたら高圧的な人だったり…こんな不出来な生徒によく我慢しておられたと今となっては感謝しながらも、そういう人たちだった。 このマンガの家庭教師の美人センセーは(親が見ている時以外は)全然勉強は教えてくれません。 主人公はそれが不満ながらなぜか成績が上がってきて、その恩恵で女の子と親しくなれたり、またその家庭教師のセンセーとの触れ合いの中で成績が落ちたらセンセーとの接点が無くなってしまうこともあり必死に勉強してしまいます。 つまりは恩恵で意義を見出したり、理由を見つけたので、結果的に成績が上がっているのです。 一見、勉強を教えなくても、勉強する楽しさや意義や目的などを見出してくれる最高のセンセーじゃないですか! (美人でなかろうとナイスバディでなかろうとね) 「ヤル気スイッチ」とか簡単にON/OFFボタンみたいに言ってたり、「やれば出来る」ってやる気があっても、やったって必ず結果が出ない生徒もいるだろう。 自分の場合は親のおかげで何人もの家庭教師のセンセーに見てもらったが、結局は成績が一番高かったのは独学で学んで家庭教師が付かなかった教科だった。 やっぱり「どう教えるか」も大切だけど、一番は「どう意欲の気持ちを保たせるか」なんじゃないかなぁ。 そういう意味で、最初はバカにしていた作品ながら、自分の昔を思い出して最後まで楽しめた作品でした。

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    投稿日: 2016.03.14
  • 昭和不老不死伝説 バンパイア 1

    昭和不老不死伝説 バンパイア 1

    徳弘正也

    スーパージャンプ

    人間の本性を描く本物のマンガ家の傑作

    不老不死として自己再生し生き続けるマリア。 そのマリアを捕獲し不老不死を我が手にともくろむ巨大企業をバックにした秘密組織との戦いを描きます。 (「近未来不老不死伝説 バンパイア」からすればエピソード編となる作品です) 「近未来不老不死伝説 バンパイア」は時代的には現代日本ですが、社会体制は理想社会としてマリア会が支配する世界観になっているのに対して、本作の「昭和不老不死伝説 バンパイア」はリアルな日本を世界観にして描かれている作品です。 私はこの作者の徳弘正也先生の作品、「ターちゃん」や「黄門さま」。そして本作バンパイア・シリーズを読むと何故だか心が解き放たれる心地がします。 徳弘正也氏の描く作品で何が素晴らしかといえば(ギャグのセンスはもちろんですが)何よりも人の本音が描かれているところが大好きです。 我欲とか、日々の苦渋の生活の中でのささやかな悲哀を込めたギャグなどはもちろん、少年誌というか人が体面で控えがちなエロスについても真っ正直に描かれているのが好きです。 主人公のマリアが正義でもありません。我欲で殺し合いセックスしまくります。 つまりキレイ事の嘘がないのです。 何も考えずに笑い転げたいなら「ターちゃん」ですが、ちょっとリアルなバイオレンス(と、エロく)楽しみたいなら本作を強くお勧め致します。本当読んで後悔しません。素晴らしいです。

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    投稿日: 2016.03.13
  • 近未来不老不死伝説 バンパイア 1

    近未来不老不死伝説 バンパイア 1

    徳弘正也

    スーパージャンプ

    「バンパイア」シリーズ「昭和不老不死」の続き。

    「昭和不老不死伝説 バンパイア」の後編になる作品です。 不老不死として自己再生し生き続けたマリア。そのマリア捕獲に動く巨大企業をバックにした秘密組織との戦いがやがて日本自体の再生を目指すことにまで発展するのが本作からすればエピソード・シリーズともいえる「昭和不老不死伝説 バンパイア」。 そしてその後の世界で、マリアが再生(出産)した本田マリアと昇平を中心に理想社会の中に巣食う闇の中心達との戦いが本作になります。 「昭和不老不死伝説 バンパイア」は理想社会になる前の現代の世界観をベースに描かれた作品であり、それに対してマリアを信仰する信徒たちが作り上げた理想的世界観がベースになっています。 本作の社会背景になっている清く正しく美しくという社会って個人として、そしてごく一部の支配層が夢見る理想社会なんですよね~。 リアルな現代日本としては違和感があっても実は地球的にはまだ半分近い国がそういう国家体制です。 そとからみれば独裁国家であってもその国民からすればごく一部を除いて国民は平等に扱われ、刺激や扇情的なことは少なく神の名のもとに安らぎを与えられて心安らかに過ごせ、物質的満足度などバカらしく感じられ、犯罪者は言葉巧みに擁護されることもなく悪として徹底処罰される勧善懲悪社会… ハッキリと聞けば、現代で例えれば北朝鮮でしょうか…まぁ端的に言えば抑制されているんですよね。 日本でもそういう時代があり「開国」とか「文明開化」などと評してして新時代を持て囃し、それまでの時代を悪評の虚言に包んで葬り去って新時代のより腐敗した社会を賛美しました。 そして次の社会で腐敗が進むとこうした理想社会への憧れる人たちが湧いてくるですよね。 2016年の大統領選挙で(やたら暴言パフォーマンスの西洋カルタ氏が目立っていますがその裏で)あのアメリカですら両党の左翼政治家が躍進しています。これば実に驚くばかりです。 日本からすれば、現在の北朝鮮の社会をTVなどで接すると「抑圧されて可哀想」と憐れんでいますが実は彼らからすれば庇護されていて「開国」で蹂躙されるようなことから守られてるいのかもしれません。 もちろんそうした社会だけに膿があるのではなく、「昭和不老不死伝説 バンパイア」の冒頭でもマリアに出会う前の昇平が心で叫んでいたように、現代日本も病んでいるのです。 私が書けば書くほど胡散臭くなりますが、私はこの作者の徳弘正也先生の作品、「ターちゃん」や「黄門さま」。そして本作バンパイア・シリーズを読むと何故だか心が解き放たれる心地がします。 徳弘正也氏の描く作品で何が素晴らしかといえば(ギャグのセンスはもちろんですが)何よりも人の本音が描かれているところが大好きです。 我欲とか、日々の苦渋の生活の中でのささやかな悲哀を込めたギャグなどはもちろん、少年誌というか人が体面で控えがちなエロスについても真っ正直に描かれているのが好きです。 宗教では我欲を捨てろと言います。もちろん肉欲も捨てろと言います。 しかしその宗教を説くのに万人にそれを捨てさせるくらい、万人に存在するのが欲であり、なればこそ業なのです。 何も考えずに笑い転げたいなら「ターちゃん」ですが、ちょっとリアルなバイオレンス(と、エロく)楽しみたいなら本作を強くお勧め致します。本当読んで後悔しません。素晴らしいです。

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    投稿日: 2016.03.13