麗しの聖母ひょうさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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慟哭
貫井徳郎 / 東京創元社
職場の男性から勧められた1冊
23
職場の同僚男性より
「これ、面白いから、よかったら読んでみない?」
そう言われて、借りて読みだしたのが、この本を手にしたきっかけだった。
連続幼女殺人事件という、女性にはキツイ設定にもかかわらず
は…やいストーリー展開と、主人公の私生活をからめた苦悩、
そして新興宗教の内幕への興味深さに惹かれて
一気に読んでしまった。
読み終わったあとに、まさしく「驚愕」したのは、言うまでもない。
返すときに
「面白かったわ、ありがとう」
が心から言える一冊である。
返したあと、自分で改めて買ってしまったのは
彼には内緒にしているが。
続きを読む投稿日:2013.11.09
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大誘拐
天藤真 / 創元推理文庫
おばあちゃんは大悪党
20
チンピラ三人組に誘拐された資産家のおばあちゃん。
普通は、
お年寄り相手に、何てひどい、
と思うシチュエーションだが、
いつのまにか、誘拐されたはずのおばあちゃんが
犯人たちを手足のようにコキ使って
…誘拐事件の首謀者に躍り出る!
荒唐無稽、だけど
人間がよく書かれた暖かいストーリーに
ハラハラドキドキ、けどホロりとも来て
何度でも読み返したくなる名作。 続きを読む投稿日:2013.09.25
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阪急電車
有川浩 / 幻冬舎文庫
関西人は、必読
16
「阪急電車」という強力なローカル色があるので
大阪・兵庫地域以外の人には、ちょっとなじみにくいかもしれない。
私も関西人だが、今津線に乗ったのは、今まで3回か4回だからだ。
ただ、その「なじみ」さえ…気にしなければ、
とおりすがりの人々の間に生まれた、ささやかな交流を
心温まる視線で描いた傑作で、
映画もこの原作も甲乙つけがたい魅力がある。
私は、映画は映画館で2回観た。
原作は、文庫本と電子書籍のダブル購入である。
今津線に位置する某大学のOBも必読だろう。
続きを読む投稿日:2013.11.09
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神様のカルテ
夏川草介 / 小学館文庫
父がガンで亡くなった直後に、読みました
7
映画も観ましたが、この原作と、どちらも泣けました。
病気と闘うとはどういうことなのか、
どうすれば、「その人に最適な最期」を作ってあげられるのか
それに正面から向き合ってくれた小説だと思います。
父…がガンで亡くなった直後に読んだ(観た)ので
なお一層、その優しさが心にしみました。
主人公の医師の名「一止」の意味が素晴らしいです。
知りたい方は、ぜひご一読を。
続きを読む投稿日:2013.11.09
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脂肪と言う名の服を着て[完全版] 上巻
安野モヨコ / FEEL COMICS
かっこいい彼はデブ女が好き?
6
普通のマンガなら
「彼氏に痩せろと言われて」
みたいなきっかけでダイエットが始まるのだが、
この話は、まったく逆。
主人公(のこ)の彼・斎藤くんは
のこがダイエットしていると聞いて逆上し、
「もっと…食え! 俺は太っているのこが好きなんだ!」
と、主人公の口に無理やり食べ物を突っ込む過激さである。
なぜ、彼がそうなったのか、その問題はここではおいておくが。
こんな不安定な関係で、
職場でも問題をかかえた主人公は
食生活のコントロールもめちゃくちゃになり
痩せたり太ったり、体型までも不安定になっていく。
美味しく食べ過ぎて太るならともかく、
泣きながら菓子を食べて太っていく姿は
かわいそうで、でも歯がゆくて、
「あーっ、もう」と言いそうになる。
それは誰が悪いのか?
痩せてきれいになったら、人生は変わるのか?
そして彼女は救われたのか?
けっこう重いコミックで
「読後感がさわやか」とは、お世辞にも言えないが
ダイエットに悩む人は、一読の価値ありと思う。
続きを読む投稿日:2013.11.24
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風俗行ったら人生変わったwww
@遼太郎 / 小学館
うん、誰もが最初はそうだったよね
5
いつの頃からか、
「何でも事前に知っていて、
転ばぬように、恥をかかないように生きる」
のが定番みたいになっちゃったけど
本当は、
「あー、だめだ、だめだ」
って頭を抱えてうずくまらなきゃ、
人生の…ことってわからないのかもしれない。
遼太郎は、それを風俗で経験した。
しかも、ものすごくピュアな経験をしてしまう。
彼の一生懸命さに、
何だか、ちょっぴり、うるっと来る。
タイトルの100倍くらいマジな本。
サンプルだけでも読む価値あり。
続きを読む投稿日:2013.11.13